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小林薫 小林薫

小林薫俳優こばやしかおる

1951年生まれ、京都府出身。71年から80年まで唐十郎主宰の劇団「状況劇場」に在籍。主な出演作に「深夜食堂」シリーズ、ドラマ「ナニワ 金融道」シリーズ、映画「海賊とよばれた男」など。NHKでは大河ドラマ「峠の群像」、「おんな城主 直虎」、連続テレビ小説「天うらら」、「カーネーション」、銀河テレビ小説「青春戯画集」、ドラマ「イキのいい奴」、「二十歳と一匹」、土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」ほかに出演している。

銀河テレビ小説 青春戯画集(1981)

三好弘継役

銀河テレビ小説 青春戯画集

インタビュー

 僕はもともと今でいう小劇場の役者でした。大きな劇団ではなかったので、僕らがやっていた舞台を好んで見に来てくれる、非常に限られた人たちにしか認知されていなかったと思います。それが劇団を辞めて半年ほど経ったころ、最初にお声がけいただいたテレビドラマがこの作品でした。「青春戯画集」のすぐ後に大河ドラマ「峠の群像」のお話もいただくことになり、徐々にテレビドラマのお仕事が増えていきましたね。

 このドラマは大阪に長期間泊まり込んで撮影をしていました。共演の鹿賀丈史さん、樋口可南子さんとは同年代で、長い間ご一緒したこともあり、僕のなかでは同期のような感じ。樋口さんとは、その後、何度か共演させていただきました。

二人の若き日本画家と祇園の舞妓が織り成す青春模様
三好のライバル・楳図(鹿賀丈史)と舞妓の染菊(樋口可南子)

ドラマ イキのいい奴(1987)

兵藤晋作役

ドラマ イキのいい奴

インタビュー

 僕が演じたのは頑固一徹な寿司職人。当時、現場には役のモデルになった親方が若手の方と一緒にいらして、付きっきりで指導してくださいました。

 やはりプロの職人さんですからこだわりもおありで、「今日いいネタが入ったよ」なんてお芝居のときに出すマグロの塊だけは画面を通しても善し悪しが分かってしまうと、スタッフに「いいものを買ってほしい」と要望したそうです。だから、当時でも何十万かするような上等なマグロが用意されていました。高級品ですから半分以上は冷凍して短冊に切って出したり、寿司を握るシーンで使ったり、その都度さまざまに形を変えて登場していたんですよ。握ったのを食べたりしたけれど、確かにうまかったね。

晋作は頑固で短気、江戸っ子気質の鮨職人

 ドラマ自体は面白いシーンが多くて、演じながらよく吹き出していました。今でも覚えているのが、パート2のときに石田えりさん演じる道子が辰巳鮨に泊まりに来た場面。僕が演じた親方と、金山一彦くん、益岡徹くんのふたりが演じた弟子たちは、2階を道子に明け渡して1階で雑魚寝しているんですが、親方がトイレに立とうとすると、夜這いと勘違いして必死に止めるという…(笑)。「トイレだよ」、「違うんでしょ」というやりとりが、自分でもおかしくて、面白かったなぁ。

酔っぱらって店にきた道子(石田えり)を晋作は心配する
道子が泊まることになり、弟子の安男(金山一彦)と謙助(益岡徹)は落ち着かない

連続テレビ小説 カーネーション(2011)

小原善作役

連続テレビ小説 カーネーション

インタビュー

 尾野真千子さん演じるヒロイン・糸子のお父ちゃんという役どころ。呉服店を営んでいるのですが、商売が下手な上に、時代は着物から洋服へ移り変わる過渡期。店はいつも左前という状況のなかで、洋服に興味を持った娘をなかなか認められずにいました。

善作はヒロイン・糸子(尾野真千子)の頑固で怖い父親

 でも、ひたむきに夢を追おうとする糸子の姿を見るうち、結局は親心が動いて認めてやることになる。財前直見さん演じるデザイナーの先生に「娘を指導してやってほしい」と頼みに行ったりしてね。いわゆる人情ものなんです。

 善作はいわゆる昔かたぎなお父ちゃんで、理不尽だったり、身勝手でしたが、その反面で子どもを思う普通の親でもありました。そんな風に幅のある役だったので、演じていて面白かったですよ。

土曜ドラマ 55歳からのハローライフ(2014)

下総源一役

土曜ドラマ 55歳からのハローライフ

インタビュー

 第二の人生を考え始める年代にスポットを当てたドラマでした。僕が演じたのは62歳になるトラックの長距離運転手・下総源一。彼の職業には明確な定年がないのですが、そんな日常のなかに突然、安田成美さん演じる彩子が現れます。何にもなかった日常に風が吹くように、主人公の目の前に女性が現れて去っていく…。恋は実を結ばないものの、その描き方が面白かったと思っています。

 この年代の恋を取り上げたドラマはあまり描かれないですし、実際に描くとしたらなかなか難しいと思うんです。若いときなら好きな人にだまされたって笑い話になるけれど、年を取ってからではちょっと辛いですよね。

 でも年寄りが時代劇しか見ないかといったらそうじゃない。身近なものも見たいと思うんです。もしかしたらそんなニーズに応えようとしたのが、このドラマだったのかもしれないですね。これからもこうしたドラマが増えると面白いですね。

古本屋で出会う彩子(安田成美)にひかれる源一

大河ドラマ おんな城主 直虎(2017)

南渓和尚役

大河ドラマ おんな城主 直虎

インタビュー

 「おんな城主 直虎」で演じているのは、井伊家の菩提寺・龍潭寺の住職で、直虎にとっては大叔父にあたる南渓和尚。幼いころから直虎を育て、支えてきた人物です。

 直虎自身は誰にもマネできない、持って生まれた天性の資質を備えていると思いますが、そこに示唆を与えたり、そっと背中を押したりするのが南渓の役目。とぼけた所もあれば、厳しいところや鋭いところも持ち合わせていて、非常につかみどころがないので、前もって「こうだ」と決めつけずに演じてきました。

 物語のスタート当初、おとわに向けて「答えは一つとは限らぬからの。まだまだあるかもしれんぞ」と言うセリフがあったのですが、南渓についても同じことがいえるのではないかと思います。ドラマを観ていくなかで、最後に「南渓はこんな人だったのかな」と感じていただければうれしいです。

南渓は次郎法師(柴崎コウ)の城主としての資質を見抜く

大河ドラマ 青天を衝け(2021)

渋沢市郎右衛門役

大河ドラマ 青天を衝け

インタビュー

 渋沢栄一(吉沢亮)の生涯を描く『青天を衝け』で、私が演じているのは、父の市郎右衛門です。勤勉な働きぶりで、婿養子に入った「中の家(なかんち)」を村でも指折りの藍農家にし、養蚕でも成功しているリーダー的存在。厳しいところがある一方で、とても深いところで栄一を思い、愛していると感じます。

勤勉実直な父 市郎右衛門

 作中、市郎右衛門が研究室のようなところにこもって、鮮やかな色を出すために藍の改良に取り組むシーンが描かれます。市郎右衛門は、自分が頑張って豊かになることで、村も潤っていくことを理想としているので、少しでも高く藍が売れるようにと工夫を重ねるんです。そういう物の考え方は、市郎右衛門だけでなく渋沢家の人々に共通していますよね。

日々、藍の改良に励む

 血洗島で農業を営みながら商才も発揮している栄一ですが、やがて尊王攘夷の思想を胸に江戸に出ることになります。栄一は渋沢家の跡取りですから、市郎右衛門はひじょうに理解のある父親だったのではないでしょうか。家の存続を中心に人生が決まる時代に、息子を信じて送り出しているのですから。 “君には君の人生がある”と考える親はまれで、どちらかというと、家のために子どもの希望の芽を摘んで、家に囲い込んでしまうことが多かったでしょう。そういう時代性を考えると、市郎右衛門の有り様は見事です。
 ただ、新しい時代の始まりに向かう過渡期ですから、時代の機運が作用してもいたでしょう。もう少し前の時代だったら、「百姓の身分で尊王攘夷に傾倒するなんて、とんでもない」と言っていたかもしれない。けれど、時代が変わっていこうとしている世の中のうねりが、血洗島にいても感じられるほど大きく、そうした流れに動かされた部分もあったと思っています。

栄一(吉沢亮)の成長を見守る

 こうした時代の転換点を描くドラマの主人公として、今の時代の息吹が感じられる吉沢亮くんはぴったりです。というのも以前、監督と吉沢くんの対談で「栄一は年齢を重ねていく役なので、渋めの役者さんを想定したこともあったけど、やっぱり吉沢くんになった。たくさん走り回ってもらいたいんだ」と監督が言っていて、それを読んだ時にすごく納得がいったんです。どんなに芝居が上手でも旧世代の人が演じてはダメ。新世代の人が演じてこそ、時代を変えていく主人公が描けるんだと。だから、時代に即した“気”が流れている吉沢くんには、たくさん飛び跳ねて、勢いよく役を演じていって欲しいと思います。

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