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松重豊 松重豊

松重豊俳優まつしげゆたか

1963年生まれ、福岡県出身。蜷川スタジオでの活躍を経て、舞台、映画、テレビドラマなどで幅広い役を演じる。4月29日公開映画『ツユクサ』に出演。NHKでは連続テレビ小説『ちりとてちん』、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、土曜ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』などに出演している。20年に自身初の書籍『空洞のなかみ』を上梓する。

大河ドラマ 毛利元就(1997)

吉川元春役

大河ドラマ 毛利元就

インタビュー

 『毛利元就』に出演したのはまだ33、4歳の頃。舞台俳優をずっとやっていて、映像のお仕事は全く経験がありませんでした。そもそもテレビや映画に出るとも思っていなかったんです。そんななかでいただいた大河ドラマ出演のお話には驚きました。

毛利元就(中村橋之助)の次男、吉川元春

 実は最初にお声がけいただいたときは芝居のスケジュールが立て込んでいて、どうしても調整がつかずお断りしたんです。そこで出演の話は立ち消えになると思っていたのですが、後半から登場する毛利元就(中村橋之助/現・中村芝翫)の次男・吉川元春を演じてくれないかと再度オファーをいただきました。

勇猛果敢な武将として名をはせた

 吉川元春といえば、あの有名な三本の矢のエピソードでもおなじみの人物です。これは結構大きな役なのではないかと思いながら現場に入ったら、予想通り……。リハーサルにうかがうとテレビで見ていたスターがずらりと並んでいて「とんでもないところに来ちゃった。こんなところからは早く足を洗おう」と思っていました。それくらい僕にとっては新しい世界で、モニターで自分の芝居をチェックすることすら「なんて気持ち悪いことをするんだ」と違和感と戦っていたのを覚えています。それなのに、もう30年近くも映像の世界でお仕事をさせていただているなんて、不思議なご縁ですね(笑)。

吉川家の養子となった後も兄弟とともに毛利家を支える

 主演で父親役の元就を演じた橋之助さんは歌舞伎界の人、三兄弟の長男・隆元役の上川隆也さんは同じ舞台出身の役者さんでしたが『大地の子』で一躍脚光を浴びていました。そして三男の小早川隆景役はお笑いコンビ、ホンジャマカの恵俊彰さん。各界で活躍するメンバーのなかで実は僕が一番年上で、しかも初登場シーンは18歳の設定でしたから「(出演を引き受けて)間違ったな」と思いました。長くご一緒するなかですっかり仲良くなり今となっては懐かしいですが、振り返ってみてもやはり、映像での技術を全く持たない舞台俳優が「無茶しちゃってるな〜」と思いますよ。

HVサスペンス 強行犯捜査第七係(2002)

秦野幸吉役

HVサスペンス 強行犯捜査第七係

 ある夜、大阪府警捜査1課強行犯捜査第七係の主任・神山紘一郎に電話が入る。上田哲司という男が「大倉一夫を殺した」と通報、直後に電車に飛び込んだというのである。大倉の遺体が見つからないまま、第七係に出動要請が出る。一方、別件で動機の見えない放火事件が起こる。二つの事件が交錯して、刑事と事件関係者の人生や現代社会の闇が浮かびあがる。主演・渡辺謙、原作・高村薫のサスペンス小説「警視庁第七係」
松重豊は事件に絡む暴力団幹部・秦野幸吉役

原作:高村薫(「高」なべぶたの下は“口”ではなく“はしご”) 脚本:大森寿美男

金曜時代劇 柳生十兵衛 七番勝負(2005)

戸田勘解由役

HVサスペンス 強行犯捜査第七係

 新陰流の使い手・柳生十兵衛の隠密旅と名勝負を描く、津本陽の同名小説をドラマ化。村上弘明演じる若き剣豪・柳生十兵衛が諸国を旅して、毎回、剣客たちと息詰まる死闘を繰り広げる。幕府総目付の父・宗矩(むねのり)の命を受け、政への疑問を覚えつつも、相手を斬(き)らざるを得ない十兵衛・・・。その心の痛み、かっとうを胸に秘めて闘いに挑む。剣を交える者同士の息遣いまで感じとれる迫力の殺陣(たて)にも注目である。
松重豊は幕府転覆をたくらむ戸田勘解由役

原作:津本陽 脚本:池田政之 音楽:梅林茂、松田優作 語り:国井雅比古 

連続テレビ小説 ちりとてちん(2008)

和田正典役

連続テレビ小説 ちりとてちん

インタビュー

 民放のドラマでは殺し屋とかアウトローな刑事などのこわもての役ばかりやっていた時期だったので、朝ドラのお父さんを演じることになり「そういうこともあるのか!」と感慨深いものがありました。いわゆる悪役を演じてきた僕が朝8時15分から顔を出すなんて、あまり気持ちのいいもんじゃないだろうなと思っていたんです(笑)。

ヒロイン・喜代美(貫地谷しほり)の父、正典

 朝ドラで半年以上かけてホームドラマに参加し、スタッフ、出演者のみなさんと家族のようなチーム関係性を築きました。僕が演じた正典を含めた若狭の家族チームがヒロイン・喜代美(貫地谷しほり)の暮らす大阪に乗り込んだり、落語家さんたちが大阪から若狭にやってきたりと、行ったり来たりもあったのでチーム一丸となって作品を作った意識があります。

若狭で塗り箸職人をしている
娘を心配してたびたび大阪にやってくる

 和久井映見さんと夫婦役を演じられたことも、驚き、感動したことのひとつです。出演当時、僕は40代、和久井さんが30歳を少し過ぎた年齢だったと思います。そんな僕たちがお父ちゃん、お母ちゃんの10代のころの回想シーンをやることになりまして…(苦笑)。僕は相当乗り越えなくちゃいけないものがありました。和久井さんは違和感ありませんでしたけどね。

夫婦が若かったころの回想シーン

 『ちりとてちん』はNHK大阪放送局で撮影された作品だったので、局のある谷町四丁目から半径100メートルくらいの範囲で仕事も飲み食いも済ませていました。食卓のシーンばかり撮っている日は朝から晩まで食事しながら過ごすのですが、それがとてもおいしかったんです。また、撮影終わりにはスタッフや共演者と食事に行くことも。そうやって凝縮された半年間があっという間に経ったので「楽しかったな」という思い出ばかりが残っています。

ドラマ10
ラストマネー~愛の値段~(2011)

如月洋大役

ドラマ10 ラストマネー~愛の値段~

 実際に起きた連続保険金殺人をモチーフに、スリリングな謎解きが加わったわったオリジナルのストーリー。愛情を利用して、保険金をだまし取ろうとする人たちと、生命保険会社の査定人が戦い、保険金を支払うべきか、否かの判断を下すまでを描く。
松重豊は保険調査会社の調査員、如月洋大を演じた。

脚本:武田有起、渡辺啓 音楽:林ゆうき

大河ドラマ 八重の桜(2013)

山本権八役

大河ドラマ 八重の桜

 母の願いをよそに、男まさりに育った少女は、会津・鶴ヶ城に女たちと立てこもり、銃を持って戦った…。山本八重、“不義には生きない”会津の頑固女!維新後、アメリカ帰りの新島襄の妻となり、男尊女卑の世情の中、時代をリードする“ハンサムウーマン”となっていく。会津武士道の魂を守り抜き、生涯自分の可能性に挑み続け、すべての人の幸福を願った新島八重と、その仲間たちの愛と希望の物語。大河ドラマ52作品目。
松重豊は八重の父、山本権八を演じた。

作:山本むつみ 音楽:坂本龍一、中島ノブユキ 語り:草笛光子

土曜ドラマ 足尾から来た女(2014)

日下部錠太郎役

土曜ドラマ 足尾から来た女

 明治末。栃木県谷中村は足尾銅山の鉱毒で田畑を汚染された。田中正造の闘いもむなしく村は16戸にまで激減。国は住人に村を捨てるように命じ、残った家の強制執行に踏み切った。この村の娘が田中正造の仲介で社会運動家・福田英子宅に家政婦として派遣された史実をもとに、一人の女性が多彩な人物と交わる中で成長する姿を描く。故郷を失う苦しみを味わいつつ人間としての尊厳を守り、たくましく生きる女性を尾野真千子が演じる。
松重豊は福田英子宅の内情を探ろうとする、警察官僚・日下部錠太郎役。

脚本:池端俊策 音楽:千住明

NHKスペシャル
シリーズ エネルギーの奔流(2014)

語り

NHKスペシャル シリーズ エネルギーの奔流

 アジアを中心とした新興国では経済成長とともに爆発的にエネルギーが消費されている。2050年には世界の人口は96億人に増え、エネルギー消費は2倍に膨らむといわれている。一方、その需要に駆り立てられ、猛烈な資源開発も進み、“枯渇”が叫ばれた時代は過去のものとなろうとしている。欲望の果てに人類を待っているのはいかなる未来か。危うい綱渡りをしながらも突き進む世界各国のエネルギーの最前線を追う。

語り:松重豊

特集ドラマ 2030かなたの家族(2015)

板倉透役

特集ドラマ 2030かなたの家族

 2030年、東京。シェアハウスで暮らす板倉カケルは、地方に移住することになったシェアメイトの美冴から、「子作りに協力して欲しい」と突然持ちかけられる。これまで家族を持つなど考えたこともなかったカケルだが、美冴への答えを探す中で、15年前にばらばらになった両親、祖父母、妹、ひとりひとりと向き合い、「家族」とは何か考え始める。そして、誰かとつながることの意味に思いをはせたカケルが出した結論とは…。
松重豊はカケルの父、板倉透役

作:井上由美子 音楽:井上鑑

NHKスペシャル
未解決事件 File.05 ロッキード事件(2016)

吉永祐介役

NHKスペシャル 未解決事件 File.05 ロッキード事件

インタビュー

 いまだに真相が明らかになっていないロッキード事件を取りあげたドキュメンタリードラマでした。僕が子どもの頃の世の中を揺るがす大きな事件でしたから、記憶にも残っているのですが、結局何だったのか分からないまま終わってしまったなという印象がありました。

東京地検特捜部の主任検事・吉永

 演じたのはロッキード事件を追う東京地検特捜部の主任検事・吉永。ドラマは史実や実際の資料をもとに作られており、登場するキャラクターも実在の人物でした。ドラマは吉永を中心とした事件を追う検事たちの葛藤を描いていくもので、そのなかでNHKに残されていた吉永さん直筆のメモが小道具として使われていたのが印象に残っています。

ロッキード事件の解明に執念を燃やす

 実際の吉永さんから極秘メモを受け取った当時のNHK記者が大切に保管していたもので、筆圧や字の乱れから当時の吉永さんの動揺を見て取ることができるものでした。そこにはフィクションの入る余地がなく、まさにドキュメンタリーとして再現させていただいたと思っています。そういう貴重なメモがリアルにNHKに残っているなんてすごいことですね。

吉永が残した極秘資料

 未だにロッキード事件の真実を暴くことをタブー視するような動きが日本社会に潜むなか、『未解決事件』という挑戦的な枠で正面から取り組めたことには本当にやりがいを感じました。こういう社会派のドラマは残していかなくてはいけないですね。

You May Doream
~福岡発地域ドラマ(2018)

副田敏雄役

You May Doream~福岡発地域ドラマ

 福岡が生んだ伝説のバンド「シーナ&ロケッツ」。そのボーカル、シーナさんとギターの鮎川誠さん。夫婦でありながら同じロックバンドで、日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けた。シーナさんは3年前に亡くなったが、女性ロッカーのさきがけとして輝いたその精神はいまも息づいている。そんな二人の過ごした1970年代の福岡・北九州を主な舞台に、出会い、そして羽ばたいていく青春時代を描く。
松重豊はシーナ(副田悦子)の父、敏雄役。

脚本:葉月けめこ 音楽:宮野幸子

正月時代劇  家康、江戸を建てる(2019)

伊奈忠次役

正月時代劇  家康、江戸を建てる

 天正18(1590)年、小田原攻めで圧勝した豊臣秀吉は、徳川家康に関東への国替えを強引に命じる。当時の江戸は、まだ水浸しの荒野――。しかし、家康は宣言する。「この江戸を、日の本一の城下にしてみせる!」“大都市・江戸”建設の物語。直木賞作家・門井慶喜の人気小説をもとにドラマ化。(2夜連続)家康と「無名の男たち」の「江戸作り」を4K映像でダイナミックに再現。
松重豊は家康の家臣の1人、伊奈忠次役

原作:門井慶喜 脚本:八津弘幸 音楽:林ゆうき

ドラマ10
オリバーな犬、(GOSH!!)このヤロウ(2021)

龍門役

ドラマ10 オリバーな犬、(GOSH!!)このヤロウ

 警察犬係でハンドラーの一平(池松壮亮)は、相棒である警察犬オリバーといつものように朝のトレーニングを終えて、鑑識課に戻ってきた。スーパーボランティアの小西さん(佐藤浩市)が11年間行方不明だった少女の遺体を見つけたという話題で盛り上がる中、とある家で詐欺被害があり出動の要請が入る。家に残る匂いを頼りに捜査する一平とオリバーだったが、オリバーはとんでもないものを見つけてしまい…
松重豊はヤクザの若頭、龍門役

作:オダギリジョー

土曜ドラマ
いまここにある危機とぼくの好感度について(2021)

三芳修役

土曜ドラマ いまここにある危機とぼくの好感度について

インタビュー

 大学を舞台に隠蔽体質の執行部が抱える問題をブラックユーモアたっぷりに描いた作品でした。僕が演じたのは名門・帝都大学の理事長。大学の執行部というと、真面目くさったつまらないドラマになるかと思いきや、そこは渡辺あやさんがとても面白く描いてくださって、個性的な俳優陣も相まって楽しんでいただけたのではと思っています。

大学の理事長・三芳

 作品を見ていただくと分かるように、ドラマではどこかで聞いたことのあるような現代社会の問題を風刺的に扱っていますが、そのなかに実はコロナのまん延を予期していたようなエピソードが盛り込まれていました。脚本が書かれたのはコロナの流行前なので「すごい先見性だな」と思いましたね。ただ、あまりにリアルだったので、少し修正を加えて放送されることになりました。ドラマとしてはそんな先見性も含め、時代背景の面白さやコメディ要素も見どころでしたね。

大学の研究室から病気を広める蚊が流出

 主要な登場人物である大学関係者を演じたのは僕のほかに國村隼さん、岩松了さん、渡辺いっけいさん、高橋和也さん、池田成志さん、古舘寬治さんと性格の悪い!?俳優ばかり(笑)。ドラマで描かれたキャラクターたちの腹の探り合いが、実際の収録現場でも起きていて現実かお芝居かが分からなくなるほどでした。そうした僕らの芝居上のせめぎ合いがドラマに反映されていて面白くなったのではと思っています。

くせ者ぞろいの理事会の面々

 主演の松坂桃李さんはそんな濃い執行部の面々のなかで、翻弄されず、ブレずにお芝居をされていました。いい意味での鈍感力というかね。ですから、主人公として見る方の目線に立てたのではないかと思っています。

自分の好感度ばかり気にする広報係・神崎(松坂桃李)

連続テレビ小説
カムカムエヴリバディ(2021)

伴虚無蔵役

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ

インタビュー

 今回演じる伴虚無蔵は京都の映画撮影所に所属する大部屋俳優。僕自身、京都の撮影所で50年以上も斬られ役をされてきた福本清三さんを芝居で斬った経験がありますが、存じ上げる方を彷彿(ほうふつ)とさせるようなキャラクターを演じるのは少しやりづらいです。

時代劇の“斬られ役”を長年務めてきた伴虚無蔵

 虚無蔵は映画産業が華やかなりし頃から撮影所に身を置き、テレビ時代の到来で変化する撮影所の内情を肌で感じてきた人物。あの広大なセットのなかで連日いくつもの現場を掛け持ちしていた盛況な時代から一転し、次第に時代劇が見向きもされなくなるなかで、虚無蔵は何を感じ、自分の力でどう時代劇を変えていこうと考えるのか。僕自身も京都の撮影所で何度もお仕事をさせていただき、昨今の時代劇の衰退を見るにつけ、せっかく培ってきた伝統や文化が失われていくのは惜しいと思っているので、虚無蔵が何らかの形でひなた(川栄李奈)や五十嵐(本郷奏多)たち次世代に渡していければいいなと思っています。

映画村のコンテストで見かけたひなた(川栄李奈)を訪ねてくる

 脚本を担当されている藤本有紀さんの作品は『ちりとてちん』以来2度目の参加。『ちりとてちん』ではいただく台本を読みながら声を出して何度も笑ったことが思い出深いです。それこそ1週間に5回は必ず笑える場面があって、落語を題材にした作品ではありましたがキッチリと笑える部分を描きつつ、土曜日の放送分には涙で回収するような展開もあり、本当にうまい脚本を書かれるなと思っていました。

「粗茶でござるが・・」古風な話し方をする虚無蔵

 ですから『カムカムエヴリバディ』への出演を打診されたときにも、藤本さんのお名前を聞いただけで一も二もなくお引き受けしたんです。それほど役者の心が動く脚本家さんですね。今回は三世代のヒロインを描くということで、本当に展開が早いですが、藤本さんの作品は長いドラマのなかに伏線が張りめぐらされているので、それを回収するだけでも見応えがあると思います。僕自身、この先どうなるのかという前情報を入れず、台本が来るのを毎回楽しみにしているので、ご覧になる方も僕と同じような気持ちで最終回までお付き合いいただけたらうれしいです。

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