ホーム » ニュース映像 » ニュース映像 第234号

ニュース映像ニュース映像

ニュース映像一覧へ戻るニュース映像一覧

タイトルタイトル: 日本ニュース 第234号
公開日公開日: 1944年(昭和19年)11月23日 ニュース映像について

チャプター

[1]1 チャプター1 比島戦線 記者団に語る山下奉文大将  01:00
[2]2 チャプター2 新鋭部隊 レイテ上陸  02:45
[3]3 チャプター3 神風特別攻撃隊  01:48
[4]4 チャプター4 陸軍特別攻撃隊  03:30

チャプター

1
2
3
4
公開日公開日: 1944年(昭和19年)11月23日

ニュース映像について

再生テキスト再生テキスト

 シンガポール攻略に、その猛烈な機動作戦をうたわれた山下奉文大将。フィリピン方面陸軍最高指揮官として、アメリカ軍撃滅の大任を担う。
悠々と笑う大きな体に自信はみなぎり、断の一字を秘めて大将は語る。

<山下大将:
 私は山下大将でございます。比島から故国の皆さま方にお話をいたしますることは、真に光栄とするところでございます。>

 断じて勝つ、レイテの戦い。決戦に勇む陸軍新鋭部隊を乗せて、我が船団はレイテへ急ぐ。船舶兵の対空対潜監視は厳重を極め(音声中断)戦場に臨むまで一兵たりとも失わず、ひたすらレイテへ急ぐ。
陸海軍特別攻撃隊をはじめ、我が荒鷲の群はレイテ湾上空に制空権を握り、地上部隊を援護している。
この戦場へ、戦友の下へ、戦車を送り、武器を握って参加すべく、新鋭部隊の上陸は全力を挙げて急速に進められた。驕(おご)れる敵、アメリカ軍と弾雨の中に相まみえ、猛将、山下最高指揮官統率の下、意気上がる我が将兵は満々たる自信を秘めて、一大痛撃の準備を着々進めていく。

バターンの敗将マッカーサーは、アメリカ艦隊が台湾沖に大敗北を喫したにもかかわらず、フィリピン奪回を呼号して10月20日、レイテ島に上陸作戦を行った。爾来(じらい)、兵を挙げること7個師団、タクロバンをはじめ各地に激戦を展開。我もまた陸海軍特別攻撃隊の神のごとき大戦果に感謝しつつ、新鋭部隊を挙げて必勝の戦いを挑んでいる。

 神風特別攻撃隊の基地に、海軍基地航空部隊指揮官、福留中将は訪れて、親しく送る最後の言葉。聞くはまさに飛び立つ時を待つ、若き神鷲。自若として敵艦と差し違えんことを祈る。
 敵艦船はこの海面にある。地図を指して語る勇士の合い言葉は、必中の二字に尽きる。愛機に向かって急ぐ最後の駆け足。
進発。進発。ただその日を期して、隊員たちは激しい訓練を続けた。実戦にも増した激しい訓練を続けた。そして今、訓練さながらに突撃の時は来た。手を合わせて、一億の民は祈る。必中の成功を。

 散るや散る、潔く散る祖国の花、桜にも似て、清く猛く散るを願う勇士たち。ああ、名付けてその名も万朶(ばんだ)隊。その勇士の手をしっかり2つの手で握りしめる人。陸軍航空部隊指揮官、富永中将。祖国の民一億の、地に臥(ふ)して捧(ささ)げる感謝の心が、その2つの手にはこもっている。出撃を前にして空中戦に、無限の恨みを飲んだ岩本隊長以下の、弔い合戦の時は、まさに数刻の後に訪れんとしている。11月12日、田中曹長以下4隊員は、敵戦艦、輸送船、各1隻を撃沈して、レイテ湾に散っていった。
 11月13日、我が荒鷲の基地に敵P-40が襲ってきた。我が方、これと壮烈な空中戦を展開。
P-40、撃墜。
この日、敵機の空襲にもゆるがず、静かに上官、僚友と卓を囲んで語る一隊があった。この一隊こそは、陸軍特別攻撃隊富嶽隊。既に攻撃の命は下っていたのである。
隊長西尾少佐をはじめ、全隊員、粛然として上官より別れの言葉を聞く。
敵機動部隊、攻撃の時はよし。勲しは霊峰富士のごとく高く、進発の時はよし。一機、また一機。茜さす比島の空に、銀翼を輝かして飛び出して行く。
富嶽隊西尾隊長機、最後の通信は、ただ次の一語であったという。「突撃」。

NHKサイトを離れます