ホーム » ニュース映像 » ニュース映像 第235号

ニュース映像

ニュース映像一覧へ戻る

タイトル 日本ニュース 第235号
公開日 1944年(昭和19年)11月30日 ニュース映像について

チャプター

[1] チャプター1 雲南戦線  02:02
[2] チャプター2 比島戦線 陸軍特別攻撃隊「靖国」飛行隊  03:36
[3] チャプター3 スリガオ夜襲戦  02:29

再生テキスト

 雨季明けとともに、ビルマ前線は俄然(がぜん)緊迫化し、全戦域にわたって敵総反攻はいよいよ本格的様相を表してきた。時を移さず、我が陸の精鋭部隊は軍旗を先頭に、雲南の戦野を進む。敵はアメリカの比島作戦に即応して、インドと重慶を結ぶ交通路確保に不遜の作戦を強行せんとする。
敵機、突如我が進撃を阻む。
たちまち我が砲火に敵機、墜落。敵部隊は衆を頼んで侵攻を試みるのが常である。この敵を眼前に、我が得意の奇襲戦法の秘策が練られ、敵殲滅(せんめつ)の日は近づく。既にして桂林、柳州を失える重慶は、絶妙なる我が作戦の前に、ビルマ侵攻の野望は逆に打ち砕かれていく。
攻撃の命下る。今こそ撃つぞ。拉孟(らもう)、騰越(とうえつ)、両守備部隊の場だ。我が砲門は敵の頭上をめがけて火を吐く。

<訓辞。皇国の存亡を決すべき重大決戦の機は、まさに今日(こんにち)にあり。陸海空の総力を挙げて強敵を比島周辺に殲滅(せんめつ)すべき、皇軍未曽有の戦機に際し、諸君は選ばれて急遽(きゅうきょ)決戦場にはせ参ぜんとす。しかも1機よく敵艦船を必殺し、戦勝の道を開くべき栄誉と重責とを担う。真に皇軍の闘魂こりて諸官の部隊に存し、全軍必死必殺の先鋒(せんぽう)たり。諸官は現下皇軍の最も崇高かつ精強なる戦力にして、大本営としても期待するところ、極めて大なり。>

 隊長、出丸中尉以下、靖国飛行隊の諸勇士、内地の基地を進発せんとす。酒の類はすべて辞退して、淡々たるサイダーの乾杯に、勇士の強く美しい心がしのばれる、門出の宴。さらば、靖国隊。さらば、祖国。大きく打ち振る大日章旗のごとく、燦(さん)たる武勲への門出である。
 前線基地、発進の日は訪れた。愛機は既に爆装を完備して、ともに散る勇士を待ち受けている。
靖国隊、ただ今より進発。出丸隊長の命令一下、轟々(ごうごう)たる爆音とともに、今ぞ去る靖国隊。爆音の陰で、出丸隊長と最後のひと言を交わす整備員。大きく頷(うなず)いて、隊長は手を振った。永遠の別れを告げる手を振った。身はたとえレイテ湾に敵艦もろとも砕け去るとも、悠久の大義に生きる靖国隊。さらば。さらば。機上にあるは神にして人ならず。
忠烈、万世を貫く神々の出陣である。

 昭和19年10月24日。我が戦艦を先頭に、水雷戦隊の精鋭は、比島海域へ快速驀進(ばくしん)していた。
敵艦隊との一戦に備えて、燃料の補給を続けながら驀進していた。
突如、敵機来襲。これと交戦。敵機、撃墜。南海に夕日傾く頃、敵機は全く撃退された。
 明けて25日午前3時。暗夜の海上をスリガオ海峡深く、レイテ湾に突入。敵艦隊に得意の殴り込みをかけた。
我が砲弾、魚雷、見事命中。レイテ湾の夜空を紅蓮(ぐれん)の炎に染めて、次々と敵艦は燃え、かつ沈没。敵艦隊を覆滅せしめた。

ページトップ