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タイトル 日本ニュース 第255号
公開日 1945年(昭和20年)9月6日 ニュース映像について

チャプター

[1] チャプター1 聖断拝す 大東亜戦争終結 昭和二十年八月十四日  02:56
[2] チャプター2 東久迩宮内閣成立  00:45
[3] チャプター3 大命を拝して 内閣総理大臣東久迩宮稔彦王殿下  04:24

再生テキスト

 聖断、下る。昭和20年8月14日。米英を敵として、渾身(こんしん)戦うこと、ここに4年。ああ、我等(われら)の力至らずして、この日、大東亜戦争終結の大詔を拝す。畏(おそ)れ多くも天皇陛下におかせられましては、15日正午、ラジオを通じさせられて詔書を御放送。皇国の向かうべき大本を御自ら国民にお示したもうたのであります。
一億、等しく頭を垂れて玉音を拝し奉る。事、ここに至る。靖国の神と鎮まる忠霊、前線の将兵、また民草の上に垂れさせたまいし大いなる御仁慈に、御聖慮(せいりょ)のほどを拝察して、ただ我等、万斛(ばんこく)の涙を飲む。
 ああ、力至らずして、この悲壮なる歴史の日を迎う。靖国の社頭に、また二重橋前広場にひれ伏して、自らの罪の許しを乞(こ)う都民の列は後を絶たず。
我等は今、静かに思う。この大罪を償うただ1つの道は、将来の新日本建設にある。いかに茨(いばら)の道遠くとも、物量も圧し得ず、劫火(ごうか)も焼き得ぬものは、神御一人に帰一し奉る忠誠心。この真をもて、我等の力尽くす時、国体を護持し、新しき日本の方途は力強く開かれていくのであります。

 大東亜戦争終結の聖断下った、翌8月15日、鈴木内閣は補弼(ほひつ)の大任果たし得ぬ責めをもって総辞職し、後継内閣組織の大命は、8月16日、東久邇宮稔彦王殿下に降下。越えて17日、戦後処理新日本建設第一歩の重任を担う東久邇宮内閣は成立しました。

 私は昨日、かしこくも組閣の大命を拝しました。ただちに組閣に着手し、本日、閣員名簿を奉呈いたしましたところ、陛下にはこれを御嘉納(ごかのう)の上、親任式を執り行わせられました。よって、ただ今より私は、新内閣の首班として、この難局の処理に当たることとなりましたが、ここにいささか所信を述べて、同胞各位とともに、時艱克服の勇気を大いに奮い起こしたいと思うのであります。昨日大命降下とともに、仰せ出されたる御言葉は「特に、憲法を尊重し、詔書を基とし、軍の統制、秩序の維持に努め、時局の収拾に努力せよ」との啓示を拝せられました。真に恐懼(きょうく)感激のほかなく、私の組閣の方針も、今後における施政の基調も一に全くこの大御心に副い奉る以外にはないのであります。思うに、大東亜戦争は世界の大勢と我が国の現状とに鑑(かんが)み、非常の措置をもって収拾せられました。事、ここに至ったことは、陛下に対し奉り、真に申し訳なき次第でありますが、同時に、国体のありがたさがこれほどひしひしと胸に迫ったことなく、ただただ感激の涙のあふるるを禁じ得ないものがあります。

聖断、一度下らば、我等(われら)臣民、己を捨て翕然(きゅうぜん)とこれにきき奉る事実こそは、我が国体の精華と言うべきであります。顧みれば、戦局が不利になった以来、特に国体の護持ということが国民全体によって唱えられるに至りましたが、国体の真の姿を顕現することこそ、国体護持の第一歩であり、すべてであることを、今日この際、特に銘記しなければならないのであります。陛下は、汝(なんじ)臣民の衷情はこれをよく知っている。気持ちはよくわかっている。しかし感情に走ってみだりに事端を滋くしてはならぬとお諭しあそばされているのであります。私はここに、我が同胞、軍・官・民、各位の全体に向かって、厳粛に申し上げます。今回の大詔の御精神、御諫(いさ)め、御諭しは、臣民たる者、一人残らずよくこれを体し、いやしくもこれに背くがごとき言動の許されないのは申すまでもないことでありまして、たとえひとりたりとも、これより逸脱する者のないことは、私の深く信じて疑わないところであります。挙国一家、大詔にお示しあそばされたる陛下の思し召しを奉戴(ほうたい)し、一致乱れざる足並みをもって、難局の打開に進むとき、全世界は必ずや勝敗を超えて、我が国体の力の偉大さに、驚嘆の眼を見張るでありましょう。

艱難(かんなん)非運の大義においてこそ、ますます国体の真価は発揮せられるべきものであります。私もまた、大詔の御精神、御諫め、邦家の将来に対する御諭しを十分奉戴して、ひたすら聖旨に副い奉るべきことを、施政の根本方針といたし、この未曽有の困難なる時代を処理せんとするものであります。

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