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タイトル 日本ニュース 第49号
公開日 1941年(昭和16年)5月13日 ニュース映像について

チャプター

[1] チャプター1 泰・仏印調整条約 歴史的調印成る  01:44
[2] チャプター2 澄田少将一行 ホンゲイ炭礦視察  01:11
[3] チャプター3 岡山で国産トラクターの実演<増産への道>  01:17
[4] チャプター4 熊野川の筏師<増産への道>  01:18
[5] チャプター5 海員指導者訓練<週間話題>  00:54
[6] チャプター6 全国防諜週間<週間話題>  00:46
[7] チャプター7 夏場所大相撲<週間話題>  01:28
[8] チャプター8 祝賀に沸き立つ 泰国観兵式<週間話題>  01:31

再生テキスト

帝国政府の調停による泰・仏印国境紛争の調整は去る3月11日調停条項の妥結署名後、その条約化を急いでいましたが、今度その全面的合意が成立。松岡外相はじめ松宮大使、アンリ大使、ロバン仏印名誉総督、泰国ワンワイ殿下ら三国全権出席の下に5月9日午前10時から首相官邸で正式調印を行いました。終わって松岡外相の挨拶。
「本条約は昨年以来、約半歳の間、泰・仏印両国の間に漂っていた暗雲を一掃し、両国間の友好親善関係を回復さすものであるのみならず、かつこれを将来にわたり確保するものであります。仏泰両国関係において実に新紀元を画すべき第一ページでありまして、我々は衷心より両国に慶賀の意を表したいと存じます。」
この調印式をもって帝国は大東亜における指導的実力を名実ともに発揮しました。

仏印の宝庫といわれるホンゲイ炭坑を5月6日、澄田少将以下我が下士員の一行が熱心に視察しました。この炭坑は埋蔵量実に4億トンと言われ、鉱脈の深さ40メートル、幅3キロメートルにわたるもので、採鉱法は、満洲国の撫順と同様、露天掘り。1日の出炭量2200トンにおよんでいます。

これは岡山県農会主催の下に、このほど岡山市外児島農場で開かれた日本型トラクターの実演展覧会。全国から27種類27台が参加、労力不足を補う機械の威力を目の当たりに示しました。
さてそれではどのくらいの威力があるものか。人力、畜力、機械力の比較を15分間で調べてみましょう。
滑り出しは牛の速度が最も早く機械の威力をちょっと疑わせます。しかしよく見ると掘り方、土の崩し方、耕す力において、人間はもちろん牛もトラクターの敵ではありません。10分後には既に機械の勝利が明らかとなり、小粒ながらも生産拡充の先兵たる力をはっきり表しました。15分後にはこの通り、トラクターの威力を完全に発揮しました。

人も通わぬ奥熊野。三重、奈良、和歌山三県の県境にあるここ和歌山県北山村で事変下の人手不足を克服して木材の増産に懸命の努力が払われています。ここで切り出された木材は有名な瀞八丁よりさらによりも上流の大沼から筏(いかだ)に組まれて新宮へ送られますが、川幅も狭い激流を流すには子どものときから筏(いかだ)流しの修練を積まなければなりません。そのために時には犠牲者も出るという、命をかけた男の仕事です。
昭和14年度の統計によれば、熊野川流域の産材額は92万9千石、金額にして1581万円。この莫大な産材の功労者たちは筏(いかだ)を流し終わると、4月、5月の初夏の候、朝鮮から満洲にまで大挙して渡り、筏(いかだ)の操縦法を教えるなど木材報国に一身を捧(ささ)げています。

5月6日から10日間、品川沖停泊中の文部省練習船「日本丸」で普通船員の指導訓練が行われました。参加した人たちはすべて35歳以上の、全国各汽船会社から選抜された水夫長、火夫長ら30名。練習船の生徒とともに講習、操帆操練、短艇操法、技術指導など、やがては若い船員の指導者となる教育を受けました。

スパイの目、スパイの耳。研ぎすまされた目と耳だけでなくあらゆる近代的知識を傾けてスパイは活躍しています。そのスパイを防ぐため、内務省を中心に5月12日から防諜週間が始まりました。昔から「壁に耳あり」と言うではありませんか。漏らすな機密、一家こぞって防諜軍。迫り来る第五列に備えましょう。

皐月の空に滔々(とうとう)たる櫓(やぐら)太鼓が響き渡り、夏場所大相撲は9日華々しく蓋(ふた)を開けました。
三日目、東 出羽湊、西 玉ノ海の一番。玉ノ海怪力をふるって出し投げの勝ち。
同じく三日目、東 十三錦、西 双葉山。横綱双葉、ますます大剛ぶりを発揮、堂々寄り出し、双葉山の勝ち。
続いて結びの一番。東 男女ノ川、西 青葉山。青葉終始健闘、よく食い下がってついに寄り倒し。横綱男女ノ川に土がつき、早くも黒星二つ。

東京の泰・仏印国境調整条約の調印式を前にして、4月27日午前7時半から泰国の首都バンコックでは祝賀観兵式が盛大に行われました。
世界で一番暑いと言われるバンコック。この日この町は140度の酷熱でありましたが、喜びに沸き立った市民は晴れの観兵式を見んものと、早朝から参集。国防省の前から式場両側で待機すれば凱旋(がいせん)の意気も高らかに戦線の勇敢さ、さながら、まず歩兵部隊は並木通りから後宮前の、有名なワット・プラ・ケオを背景に堂々と行進。これに呼応して空軍や機甲部隊も泰国軍備の威容を高らかに誇示しました。

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