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タイトル 日本ニュース 第88号
公開日 1942年(昭和17年)2月9日 ニュース映像について

チャプター

[1] チャプター1 国土の護り全し鉄桶防空陣  04:06
[2] チャプター2 ビルマ戦線  03:02
[3] チャプター3 クルアンの敵飛行場急襲<マレー戦線>  00:51
[4] チャプター4 ジャングルの頑敵掃蕩<マレー戦線>  00:56
[5] チャプター5 シンガポールへ、シンガポールへ  00:15
[6] チャプター6 ジョホールバハル突入  00:49
[7] チャプター7 マレー戦線シンガポール大爆撃  00:54
[8] チャプター8 セレベス奇襲作戦 落下傘部隊初活躍  05:32

再生テキスト

《字幕テロップ》
「懼れ多くも 先般畏き邊りでは 國土防空從事者に對し 深き大御心を垂れさせ給ふ 一億國民擧げて 聖恩に感涙せる秋 この一篇を 書夜を分たず黙々と その任務を果しつつある 軍官民防空從事者に捧ぐ」

寒風肌を刺す吹雪の高山に、あるいは怒濤(どとう)逆巻く深夜の海辺に、昼夜を分かたず見えざる敵に眼を凝らし、耳をそばだてる一群の人々。かしこくも暴戻米英に対する宣戦の大詔(たいしょう)くだり、東亜の天地に皇軍の威武燦(さん)たる陰に、我が国土防衛の重任を担って、黙々とその任務を果たしつつある空の防人(さきもり)のあることを忘れてはなりません。
「気象報告、訂正、午前2時前より、東北方の風次第に強まりつつあり。その他異常なし。終わり。」
「情報。航空母艦を有する敵の艦隊は、今月1日未明、マーシャル群島方面に現出せり。」
「命令1、航空母艦を有する敵の艦隊は、今月1日未明、マーシャル群島方面に現出せり。2、各部隊は敵の奇襲に対し、自今、払暁時(ふつぎょうじ)における帝都上空の警戒を厳にすべし。終わり。」
「こちらは指令所、指令所。感明共によし、感明共によし。終わり、終わり。」
「現在の位置を聞け。」
「第2編隊、第2編隊。こちらは指令所、指令所。現在の位置を知らせ。」
「指令所、指令所。第2編隊、第2編隊。第2編隊は現在、第2編隊は現在、○○上空、○○上空。」
今、全世界をあげて空爆の惨禍に慄(おのの)く時、ひとりわが光輝ある国土は、未だ外敵の侮りを受けず、毅然として大東亜の天地に光芒(こうぼう)を放つ。外に皇軍の大戦果あり、内に軍官民一体の防空陣あるがためであります。されば戦線と銃後は協力一致、渾然一体となって大空を守る時、我が国土は磐石の安きに置かれるのであります。一度(ひとたび)敵機来たなら、我に鉄壁の備え有り。」
「高度4600。」
「撃て。」

1月31日、援蒋ルート最後の拠点、ラングーン防衛の第一線モールメンに日章旗翻る。この攻略戦にあたっての皇軍の労苦は言語に絶するものがあり、タイ、ビルマ国境の峩々たる山脈を拠り、焼くが如き炎熱を冒し、人も通わぬ密林地帯に敗敵を急追。数日間にわたって、文字通り不眠不休の強行作戦を敢行しました。
部落に入れば、ビルマ住民の皇軍に示す好意は意外に大きく、彼らは喜んで機銃の手入れに、いたいけな子どもは水筒に水を汲むなど、将兵の疲れを労うという歓待ぶり。中には、自転車のタイヤに空気を入れてくれる住民もあります。
皇軍はなおも急進撃を続けて、霧立ち込めるサルウィン川支流に到達。敵の砲声下に、ひざまで没する水に浸かりながらも、人馬一体となっての敵前渡河に成功しました。
かくて31日午前、モールメン南方の高地を占領した我が精鋭は、市街突入を目睫(もくしょう)にして、敵陣を前に悠々英気を養う。
時機至る。先頭部隊はモールメン市郊外に突入。敵飛行場は既に我が的確なる爆撃を受けて、見る影もありません。我が主力部隊は残敵を蹴(け)散らしながら、歩武堂々軍旗を先頭にモールメンの市街を行進。さらに潰走(かいそう)する敵を急追して、サルウィン河畔に到達。川を渡って逃げ行く敵船めがけて、十字砲火を浴びせれば砲弾は見事命中する。

1月26日、我が陸の荒鷲は、ジョホール州最大の要衝(ようしょう)クルアンの敵飛行場を急襲しました。我が無敵荒鷲の行くところ、敵空軍に立ち上がる隙を与えず、これを地上に捕捉殲滅(せんめつ)すれば、マレー半島上空既に敵影なし。さらに獲物を求めて雲上を飛行することしばし、眼下の樹海を白一筋に貫く敵軍用道路を発見。これに必中の巨弾の雨を降らす。

かくて強力なる航空部隊支援の下、クルアン付近の頑敵を掃蕩(そうとう)した地上部隊は、敗敵を追ってジャングル地帯の道無き道を一路南下する。我が工兵の迅速な修理に感謝の心を込めて、敵が敗退にあたって破壊した橋を渡り、銀輪部隊を先頭に坦々たるシンガポール街道をまっしぐら。

シンガポールへ、シンガポールへ。将兵等しく夢に描き、幻に思う。

ああ遂に、森林の彼方にシンガポールの業火を見る。かくてマレー戦線、皇軍破竹の進撃は、踏破行程実に1000km。開戦以来、わずか55日にして全半島を席巻し、1月31日夕刻、前進部隊はシンガポールの対岸、ジョホールバハルの市街に突入したのであります。敵はいち早く、コーズウェイ橋を爆破してシンガポール要塞(ようさい)に遁入。大シンガポールの死命は、ここに完全に制せられたのであります。

地上部隊の攻撃に先立ち、我が無敵荒鷲は昼夜を分かたず、敵の牙城シンガポールに猛爆を続け、今日もまた陸軍航空部隊の精鋭は堂々銀翼を連ねての爆撃行。
眼下に見える軍港シンガポール。総攻撃の火蓋(ひぶた)まさに切って落とされんとして、重要軍事施設は我が巨弾に相次いで壊滅し、イギリスが世界最大を誇る大要塞(ようさい)も、来るべき日の運命に慄く。

《字幕テロップ》(アナウンスあり)
「我が無敵海軍が黙々として骨肉を削って鍛えた感激の大成果、又も南海の果てに燦(さん)として輝く、即ちセレベス奇襲作戦に初めて姿を現はした海軍落下傘部隊は、突如として敵陣の眞只中に決死降下を行ひ、日本最初の落下傘奇襲攻撃の名譽と不滅の大戦果とを戦史に刻みつけました。」

1月11日、この日皇軍は蘭印の敵勢を打つべく断固決起し、南太平洋の要衝(ようしょう)セレベスに秘かに行動の軍を起こす。初陣の決意も固き、空の戦士を乗せた我が輸送機の大編隊は、堂々銀翼を連ねて長駆蘭印、セレベス島の敵軍事拠点目指して壮途に上る。本社・本間キャメラマンは海軍報道班員としてこの記録的大作戦に参加し、その歴史的戦果を見事キャメラに収めることに成功しました。我が輸送機の一群が、目指す降下地点の上空低く進入した瞬間、ぱっと一斉に開いた大輪の花、今純白の落下傘は見事に開いて、1体また1体と、相次いで紺碧の空を天下る。これぞ皇軍落下傘部隊が、大東亜戦争の第一線に初めて登場した歴史的感激の一瞬。
武器が、勇士が、続々と降下地点に着陸すれば、奇襲部隊は直ちに付近の敵軍掃蕩(そうとう)に進発。
残敵を慴伏(しょうふく)せしめた奇襲部隊は、隊長の命令一下、更に敗敵を追って奥地へと進撃を開始。ここに大東亜戦争史上、未曽有の豪放なる落下傘作戦は見事成功したのであります。

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