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社会のトビラ
日本の工業を支える・町工場

優れた技や知識を持つ職人が日本にはたくさんいる。機械を超える正確な職人の手仕事を知るとともに、職人のものづくりにかける思いを聞く。>>あらすじを読む

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オープニング
オープニング
オープニングタイトル
scene 01 世界的にも高い技術力を持つ町工場
scene 01 世界的にも高い技術力を持つ町工場
●今日のテーマは、「日本の工業を支える・町工場」。 ●東京都大田区にはおよそ4000をこえる町工場がある。どの工場も得意な専門(せんもん)分野を持ち、その高い技術力は日本の“もの作り”を支えてきた。 ●従業員(じゅうぎょういん)20人のある町工場は、世界的にも高い技術力を持っている。それは、一まいの金属板からいろいろな部品を作り出す金属加工の技術だ。
scene 02 職人の技「へらしぼり」
scene 02 職人の技「へらしぼり」
●職人になって40年以上のベテラン、三橋雅幸(みつはし・まさゆき)さん。100分の数ミリというちがいの加工ができる技を持っている。 ●材料になる金属の板を、加工装置(そうち)の「型」と「あて金(がね)」のあいだにしっかりと固定し、「へら」とよばれる金属のぼうを使って加工する。 ●この加工法は「へらしぼり」とよばれ、びみょうな力加減が重要なベテラン職人の技だ。この技は日本のもの作りに欠かせないものになっている。
scene 03 これは何の部品?
scene 03 これは何の部品?
●ここで問題。この工場で作った部品。いったい何の部品? 1.ロケット。2.スカイツリー。3.新幹線。 正解は…【1】 ●この部品が使われているのは、補助(ほじょ)ロケットの先端(せんたん)部分。軽いけれども非常にかたい特殊(とくしゅ)な金属のため、機械による加工がむずかしい。そこで、三橋さんたち職人の技が必要とされた。
scene 04 半分以下にへってしまった町工場
scene 04 半分以下にへってしまった町工場
●東京都大田区に町工場が増え始めたのは、およそ50年前。日本の工業が急速に発展(はってん)するなか、大田区の町工場は大企業(きぎょう)からのさまざまな注文をこなし、もの作りの技術をみがいてきた。 ●しかし大田区の町工場は、この30年で、その数は半分以下にへってしまった。 ●大きな理由は、部品をおさめていた大企業の工場が海外に移転してしまったから。移転の理由は、海外の賃金(ちんぎん)の安さ、そして、輸出先に合わせたもの作りをするためだった。
scene 05 独自の技術で生き残りを
scene 05 独自の技術で生き残りを
●大田区の町工場は、独自の技術をみがくことで生き残りを図ろうとしている。 ●たとえば、ステンレス製のパイプを、一部は広げ、一部は細くするなどの複雑な加工の注文。ゆがみが出やすいステンレスは加工が非常にむずかしい。さまざまな「へらしぼり」の技を使い、作り上げていく。 ●加工のあと、最後の仕上げに、もう一つの部品とつなぎあわせる必要がある。しかし三橋さんの工場にその技術はない。
scene 06 つなぎ合わせる技術のない部品は?
scene 06 つなぎ合わせる技術のない部品は?
●ここで問題。どうやって部品をつなぎ合わせる? 1.専門(せんもん)の業者に来てもらう。2.近所の町工場にたのむ。3.工賃(こうちん)の安い海外にたのむ。 正解は…【2】 ●さっそく部品を持って、つなぎ合わせる溶接(ようせつ)の技術を持つ近所の工場へ。 ●工場では、溶接を始めて40年のベテラン職人、直江章光(なおえ・あきみつ)さんが、むずかしいステンレスの溶接にとりかかり、あっという間につなぎ合わせた。
scene 07 町工場の「自転車ネットワーク」
scene 07 町工場の「自転車ネットワーク」
●自転車で行けるほどのきょりに高い技術が集まっている大田区。これを「自転車ネットワーク」とよび、協力し合うことで新たな“もの作り”を進めようとしている。 ●三橋さん、完成した部品をチェック。町工場がみがき続けてきた技で、また、この世に一つしかない部品が生み出された。