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ノルマントン号事件

1886年、和歌山の沖でイギリスの貨物船「ノルマントン号」がちんぼつした。多くの日本人が助けられずに死んだことから、条約改正の声が高まっていく。

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ねらい

ノルマントン号事件によって、国民に不平等条約を改正していこうとする動きが高まったことがわかる。

内容

和歌山県の潮岬です。1886年、明治19年10月、横浜から神戸に向かっていたイギリスの貨物船「ノルマントン号」がこの沖合で沈没しました。この船に乗っていたのは、イギリス人、ドイツ人、中国人、インド人の乗組員39名と、女性4人をふくむ日本人の乗客25名。この中で救助されたのはイギリス人とドイツ人だけで、日本人は一人も助けられず死んでしまいました。この事件に、日本の人びとは騒然とします。イギリス人の船長をはじめとする乗組員が、日本人を助けなかったと考えられたからです。しかし、裁判で、船長以外は無罪となりました。日本で起きた事件にもかかわらず、裁判はイギリスの領事館で、しかもイギリスの法律に基づいて行われました。幕末に結んだ条約で「治外法権」をみとめているため、日本の法律で裁くことができなかったのです。このノルマントン号事件をきっかけに、条約を一刻も早く改正することが望まれるようになりました。