ねらい

流域の人口が急激に増え、死の川と呼ばれるほど汚れてしまった多摩川を知ることができる。川の生き物や自然環境を守る大切さを考えることができる。

内容

1960年頃になると、多摩川は急速に汚れてしまいました。水面に白く広がっているのは、洗剤の泡。堰の下では泡が盛り上がって、高さは1mにもなりました。風で吹き上げられた泡は、悪臭を放ちながら宙を舞い、近くの道路や住宅地にまで飛んでいきました。この頃の多摩川は、死の川、病める川などと呼ばれていました。川が汚れてしまった最大の原因は、流域の人口が急激に増えたこと。川沿いの丘陵地帯には、次々と新しい住宅地ができました。さらに、洗濯機や合成洗剤が普及し、各家庭から出る水の汚れがひどくなり、量も増えました。多摩川を汚したのは、この家庭排水でした。多摩川の水を使って東京都民の水道水を作っていた浄水場です。1970年以降、この浄水場は使われなくなりました。多摩川の水が汚れたため、飲むのは危険だと判断されたのです。このころの多摩川では、コイやフナなど汚れに強い魚をのぞいて、多くの生き物が姿を消しました。

汚れてしまった多摩川(たまがわ)
1960年頃になると、多摩川は急速に汚れてしまいました。汚染の最大の原因は、流域の人口増と、洗濯機や合成洗剤の普及による家庭排水の増加でした。
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