実験57 空いっぱいの虹

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scene 01 台湾の空に何重もの虹を作る

scene 01 台湾の空に何重もの虹を作る

今日の大実験の舞台は、台湾です。大量の塩、大量の水。台湾で、何重もの虹を作る実験に挑戦します。誰もが当たり前だと思っている自然の法則や科学の知識。でも、それは本当なのでしょうか。答えは、やってみなくちゃわからない、大科学実験で。

scene 01 台湾の空に何重もの虹を作る

scene 02 不思議! 二重の虹

シャワーノズルのついたホースから水をまくと、虹が見えました。この虹をいっぱい作るにはどうしたらいいのでしょう。2か所から水をまいても、虹は1本です。ところが、もう一度やってみると、虹が2本になりました。二重の虹です。水をまく場所を変えても、虹は二重のままです。どうしてでしょう。

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scene 03 秘密は塩水

何か秘密があるのでしょうか。時間をさかのぼって準備作業を見ていくと、水の中に何か入れていました。塩です。左右2か所からまいた水のうち、左の水は塩水でした。塩水をまいたときの虹は、普通の水の虹より下のほうに見えます。水と塩水を使えば、空に大きな二重の虹を作れるのでは? やってみましょう!

scene 01 台湾の空に何重もの虹を作る

scene 04 台湾の塩田で大実験!

やってきたのは、台湾。実験レンジャーが白い山を登ってきました。実はこの白い山、全部塩です。台南市にある七股(しちこ)塩山。ここは昔、塩を作る塩田があったところ。たくさんの塩水をまけるので、この実験にはぴったりです。まず大量の塩水を作ります。塩2.5トン、水2万5000リットルを、巨大なプールに入れてかきまぜながら溶かします。次は、放水準備です。地元の消防団員が14人、そして強力なポンプが8台。これで30メートル先まで水をまくことができます。三日かけて、準備完了です。

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scene 05 虹の実験は時間との勝負

朝5時半。天気は晴れ。この実験にいちばんよい時間は、朝6時から7時半。太陽が低いと、太陽を背にした人の正面に虹が見えるからです。左右40メートル離れたところから向かい合わせに普通の水をまいて、大きな虹を作り、塩水は、その手前にまくプランです。そして、虹を撮影するカメラは、太陽と放水する水のあいだにセットします。

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scene 06 空に二重の虹がかかった

朝6時、いよいよ大実験開始。まず、普通の水を放水します。うっすらと虹が出ました。ホースの向きを調整します。大きな虹ができました。もう1本、虹を作りましょう。手前に塩水をまきます。すると、一部分ですが、空に二重の虹がかかりました。もっと濃い塩水をまけば、三重の虹だって作れるかも。

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scene 07 もっと濃い塩水を作る

濃い塩水を作ります。2万5000リットルの水に、5.5トンの塩を投入します。さっきの塩水のおよそ2倍の濃さです。虹の撮影が可能なのは、あと一時間。混ぜる時間を、ポンプを使って短縮します。…ところが、雷とともに激しい雨が降って来ました。大変、塩水が薄まってしまいます。あわてて巨大なプールに覆いのシートをかける実験レンジャーたち。今日はもうダメでしょうか。と思ったら、再び太陽が出てきました。でも、残り30分を切っています。急がないと!

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scene 08 塩水が濃いほど虹は小さい

放水開始! 水、そして塩水。二重の虹が見えました。その手前から、濃い塩水を放水。1、2、3、虹が3本。三重の虹です! いちばん下が、濃い塩水の虹。塩水が濃いほど虹は小さいのです。もっと濃い塩水をまけば四重になるのでしょうか? さらに濃い塩水も用意していました。この塩水は、2万5000リットルの水に10トンの塩を投入。かき混ぜると、プールの底に塩が? これ以上塩が溶けないほど濃いのです。

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scene 09 四重の虹?

四重の虹に挑戦開始! 水、塩水、濃い塩水、そして最も濃い塩水をいちばん手前に放水します。いちばん下の虹が濃く見えてはいますが、3本…? よく見ると、3本目と4本目が微妙に重なり合っています。四重の虹ができていました。今回の実験で、水と塩水で大きさの違う虹を作れることがわかりました。また、塩水の濃さを変えると、虹の大きさが変わることもわかりました。だから、やってみなくちゃわからない、大科学実験で。