藤原道長~貴族の政治とくらし~

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scene 01 平安時代の“権力ナンバーワン”

平安時代の貴族、藤原道長(966~1027)。平安貴族のなかで“権力ナンバーワン”といわれた人物です。この藤原道長、満月が好きだったようです。欠けたところのない満月。この満月と、藤原道長が持つに至った巨大な権力とは深いつながりが…。

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scene 02 ドキリ★天皇を中心に貴族が政治を行った

藤原道長は、今から1000年ほど前の平安時代に最も権力を持った人物だったといわれています。794年、今の京都に平安京が置かれてからおよそ400年間を、「平安時代」とよびます。平安京は政治、経済、文化のすべてが集まる大都市でした。当時、政治は天皇が中心となって行うものとされていました。しかし実際は、「貴族」とよばれる人たちが政治を行っていました。政治を行う権力をめぐって貴族のあいだで争いがくりひろげられ、その結果、ほかの一族より強い力を持ったのが藤原氏の一族です。

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scene 03 自分の娘を天皇の后に

藤原氏のなかでも特に大きな権力を持ったのが、藤原道長です。道長はどのようにして権力を手に入れたのでしょうか。道長は、まず自分の娘(むすめ)を天皇の后(きさき)にして、天皇の親戚(しんせき)になります。天皇と娘のあいだに男の子が生まれると、その子を次の天皇にしました。こうして天皇の祖父となった道長は、幼い天皇に代わって政治を行う「摂政(せっしょう)」として力をふるいました。

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scene 04 ドキリ★天皇と関係を深め強い権力をにぎった

そしてしばらくして息子に摂政(せっしょう)をゆずり、自分は後見人として力を保ちます。天皇が成人すると、息子は「関白(かんぱく)」となって天皇を補佐(ほさ)し続けます。自分の一族を重要な役職につけることで大きな権力をにぎったのです。摂政と関白が天皇に代わって政治をするこのしくみを、「摂関(せっかん)政治」といいます。天皇との結び付きを強くして、自分に権力を集中させた道長。かれには、だれもさからうことができないほどの大きな権力が集まりました。

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scene 05 私の力は満月のよう

「この世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」。この歌は、「この世は私のものと思える。なぜなら、私の力は満月のようにまったく欠けたところがないのだから」という意味です。実はこの歌、帝(みかど)、つまり天皇に娘(むすめ)をとつがせたときのお祝いの席で道長がよんだ歌です。この結婚(けっこん)でさらに大きな権力をにぎった道長は、自分の最高の気持ちをこの歌に表したのです。

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scene 06 貴族の住まい「寝殿造」

毎年5月に京都で行われる「葵祭(あおいまつり)」は、1000年ほど前の平安貴族の様子を今に伝えています。平安貴族は、「寝殿造(しんでんづくり)」とよばれるとても広い屋敷(やしき)に住んでいました。屋敷の中心にある「寝殿」とよばれる建物では、お客をもてなしたり、儀式(ぎしき)や行事を行ったりしました。室内の特徴(とくちょう)は、ほとんどかべがないことです。屏風(びょうぶ)や布、衝立(ついたて)を使い、自由にスペースを作りました。季節の変化や行事に合わせて、調度品の色合いや置き方を変化させていたそうです。

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scene 07 ぜいたくに暮らし、優雅に遊ぶ貴族

庭では貴族たちが優雅(ゆうが)な遊びをしていました。鹿(しか)の皮を合わせたボールをけって、地面に落とさないようにする遊び、「蹴鞠(けまり)」です。あるいは、庭の小さな川にうかべたさかずきが流れてくるあいだに歌を作るという優雅な遊び、「曲水の宴(きょくすいのえん)」。「きょくすい」は、地域によっては「ごくすい」とも「こくすい」ともいいます。ぜいたくに暮らし、優雅に遊ぶ貴族。では、その仕事とは何だったのでしょうか。

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scene 08 ドキリ★貴族は儀式や行事を行うのが仕事だった

かつて政治が行われていた京都御所(ごしょ)には、貴族たちの仕事を記したものがのこされています。『年中行事障子(しょうじ)』です。儀式(ぎしき)や行事の数は200以上。なかには今に伝わるものもあります。3月には、子どもの病気をはらうため川に人形を流す行事が行われ、今の「ひな祭り」として伝わっています。天皇に相撲(すもう)を見せる行事もありました。五穀豊穣(ごこくほうじょう)をいのり、作物の出来ぐあいをうらなうために行われたそうです。平安時代の天皇や貴族が行っていた行事が、現代に伝わっているのです。

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scene 09 年号ごろあわせ

1016年は、藤原道長が摂政(せっしょう)となった年。こうやって覚えましょう。「人の輪を広(1016)げて、天皇と親戚(しんせき)に、道長摂政となる」。