まほうのスケート靴

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scene 01 スピードスケート選手のピンチ

「人は生きていると、いろんな“ピンチ”にあいます。ココロ部では、そんなときどうすればいいかじっくり話し合います。そして自分の生き方について考えていくんです!」。ワタベくんとコジマくんがトレーニングを開始します。部長(天の声)が、「今日はコジマくんに、スピードスケートの選手になってもらおう。オリンピックの代表を決める大事な試合の日にピンチにあう。そのときどうするか、理由もいっしょに考えてほしい」と言いました。みんなも自分がコジマくんの立場だったらどうするか、考えてみましょう。

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scene 02 オリンピック代表へのラストチャンス

コジマくんは、スピードスケートの選手。この日の試合でオリンピックの代表が決まります。「おお、コジマ! 予選通過、よくやってくれた!」。ロッカールームに大喜びのコーチがやってきました。「ぎりぎり2位通過でしたが、なんとか次につなげることができました」とコジマくん。「次はいよいよ決勝だ。優勝(ゆうしょう)したら確実にオリンピックの代表選手だぞ!」とコーチにいわれ、「ラストチャンス、絶対にのがしません」と答えます。実はコジマくん、今回の挑戦(ちょうせん)を最後に引退するつもりなのです。ところが、「うーん…」。データを見ていたコーチが考えこみました。

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scene 03 “まほうのスケート靴” ジェットウィナー

どうしたのか聞くと、「ほかの選手たちがのきなみタイムを上げている。500mで36秒台から2秒もちぢめた選手も現れたぞ」と言います。おどろくコジマくん。「そんなに? それってやっぱりこれのせいじゃ…?」。コジマくんはそばにあった『ジェットウィナー』というスケート靴(ぐつ)を手に取りました。「ああ。氷の上をジェット機のようにすべれるこの“まほうのスケート靴”のおかげってわけだ」とコーチ。予選はなんとか2位通過できましたが、決勝では大きく差をつけられるかもしれません。「おまえもジェットウィナーをはいたらどうだ?」とコーチ。「えっ? でも、契約(けいやく)が…」とコジマくん。

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scene 04 ココロスポーツとの契約

数々の大会で優勝(ゆうしょう)してきたコジマくん。その才能を見こまれて、ココロスポーツという会社と契約(けいやく)しました。試合の費用をはじめ、会社がコジマくんのめんどうを見てくれます。その代わり、試合ではココロスポーツのスケート靴(ぐつ)をはく約束です。「それはまずいんじゃ…?」と言うコジマくんに、「今、これの力を借りて、無名だった選手までもおまえのタイムにどんどんせまってきている。よく考えてみてくれ」とコーチ。『契約を守ってココロスポーツのスケート靴をはく。それともいい結果が期待できるジェットウィナーをはく。どうしよう…』。さあ、キミがコジマくんの立場ならどうする? 

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scene 05 もし契約を破ったら

「こまったな~」。ココロ部の部室でコジマくんがなやんでいます。「コジマくんはどっちをはきたいの?」とワタベくんに聞かれ、「そりゃあ、ジェットウィナーだよ。だって次の試合には、オリンピックの代表の座がかかってるんだもん」とコジマくん。「でも公式試合では、ココロスポーツのスケート靴(ぐつ)をはく約束になってるんでしょ?」とワタベくん。すると、「おーい、コジマくん!」と部長の声がしました。「もし契約(けいやく)を破ったら、試合のあとどうなるとむ思う?」と言います。「う~ん。会社にいっぱいお金をはらわなきゃいけないかも…」とコジマくん。

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scene 06 「ジェットウィナーをはく!」

「それは契約(けいやく)を破ったときにはらう『違約金(いやくきん)』てやつだね。契約が打ち切られると、今後の費用もすべて自分で負担(ふたん)しないといけなくなるよ」とワタベくん。そうなったらお金をかせぐことで精いっぱいで、練習どころではなくなるかもしれません。「先々のことを考えたら、ジェットウィナーははかないほうがいいんじゃない?」とワタベくんは言います。「でも、次の試合はどうしても負けるわけにいかないんだよ。オリンピックの代表選手になれるなら、違約金でもなんでもはらう! ジェットウィナーをはく!」。コジマくんは、とびらを開けて入っていきました。

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scene 07 応援に来てくれたココロスポーツの人たち

コジマくんがロッカールームにもどってきました。ジェットウィナーを手に取り、『これでいくぞ!』と決心するコジマくん。するとそこへ、ココロスポーツの人たちがやってきました。あわててジェットウィナーをロッカーにかくすコジマくん。「やあ、コジマさん! 今日はオリンピックの出場がかかった大事な試合ですからね。会社を挙げてコジマさんの応援(おうえん)に来ましたよ!」とうれしそうな社長。研究を重ねてレース用スーツを開発した社員たちも、口々に応援してくれます。そして、「次の決勝、期待していますよ!」「客席から応援してますから!」とみんなは出ていきました。思わずため息をつくコジマくん。

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scene 08 ずっとコジマくんの靴を作ってきた人が…

そのとき、だれか一人残っているのに気がつきました。「うわっ、松本さん!?」。ココロスポーツの技術者の松本さん。コジマくんのスケート靴(ぐつ)を作ってきた人です。靴を手に取り、「うん、まったく問題ない。これはわたしの最高傑作(けっさく)だ」。そう言うと松本さんはロッカーの靴を背中(せなか)ごしに指さして、「ジェットウィナー。あれもすばらしい靴だ」と付け加えました。『えっ、ばれてた?!』。すると松本さんはこう言ったのです。「でもどちらの靴をはくかは…、コジマさん、あなたに任せます」。一礼して出ていく松本さん。『あ~、どうしよう…』となやむコジマくん。さあ、キミならどうする? 

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scene 09 やっぱりココロスポーツの靴で

コジマくんがココロ部の部室でまたなやんでいます。「ココロスポーツの人たちは、心からコジマくんを応援(おうえん)してるんだね」とワタベくん。「なんだか、胸(むね)がジーンと来たよ。やっぱり決勝はココロスポーツのスケート靴(ぐつ)ですべることにする」とコジマくん。「きびしい戦いになるかもしれないけど、契約(けいやく)のことを考えるとしょうがないよね」とワタベくんも言います。すると、「コジマくーん!」とまた部長の声です。「コジマくんを応援しているのは、ココロスポーツの人たちだけなのかな?」。

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scene 10 キミなら、どう考える?

「ぼくの両親、それから親戚(しんせき)、あと友だちも応援(おうえん)してくれています。あ、それからご近所さんも」とコジマくん。するとワタベくんが、「もしもオリンピックに出たら、日本国民全員がコジマくんを応援するんじゃない? だって日本の代表だもの」と言います。「そうか。代表選手になるってことは、自分だけじゃなくて、いろんな人たちのためにがんばるってことでもあるんだね」と考えるコジマくん。ますますなやみ始めました。「優勝(ゆうしょう)が期待できるジェットウィナーをはくか。契約(けいやく)を守ってはかないか。うわぁ、どうしよう…」。さあ、キミはどう考える?