ツムちゃんのいいたかったこと

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scene 01 「ツム、えんぴつかしてくれ」

「さあ、今日(きょう)は学校からおうちまでのちずをかいてみましょう」。ヒポ先生がみんなにいいました。「はーい!」とかきはじめるみんな。すると、「しまった! えんぴつわすれちゃった。ツム、えんぴつかしてくれや」とバンバンがいいます。「え? え…、いいわよ…」とえんぴつをわたすツムちゃん。でも、あまりかしたくないようです。えんぴつをかしてもらったバンバンは、「サンキュー! えーと、カジカジ、カジカジ…」。それを見て、「あぁっ、やっぱりわたしのえんぴつ、かじってる…」とショックをうけるツムちゃんです。

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scene 02 「ツムちゃん、ひと口だけ手つだってあげるよ」

きゅうしょくのじかん。「今日(きょう)のデザートは、クレマカカリアのタルトよ」とガメさんがいいました。「わーい!」とみんなは大よろこび。「いただきまーす!」。がんこちゃんはひと口でパクリ。ツムちゃんは、「うふふ。だいじにたべようっと」と、まだ手をつけません。するとがんこちゃんが、「あれぇ、ツムちゃん。これきらいなの? ひと口だけ手つだってあげるよ」といいます。「え? う、うん…」となにもいえないツムちゃん。「あーん」とがんこちゃんは大きな口でひと口。「はい。あとはたべられるでしょ」。がんこちゃんがのこしたタルトはほんのすこしです。「う、うん…」とツムちゃん。

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scene 03 いえなかったことがいえるようになる「くしゃみ草」

つぎの日。バンバンにかじられたえんぴつを見て、ツムちゃんがためいきをついています。そこへガメさんが、キュッキュッキュウリを入れたかごをもってやってきました。「ツムちゃん、どうしたの」といわれ、「ガ、ガメさん。ひ~ん!」となきだすツムちゃん。わけをきいたガメさんは、「じゃあツムちゃんは、いやだとおもっても、いやっていえないのね。そうだ! たしかこのへんに…。あった、あった!」と、なにかの草を見つけました。「これは、くしゃみ草っていうの。この花のにおいをかぐとね、むねのつかえがとれて、いえなかったことがいえるようになるのよ」と、ツムちゃんのくびにつけてあげます。「ほんと?」。

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scene 04 「だめ!」といえた!

ガメさんは、はさみをとりにいきます。そこへ、「おいらラッパー。はらぺこラッパー…」とラッパーがやってきました。そして「おっ、キュッキュッキュウリじゃねえか!」とよろこび、「ガブッ」とかじりつきます。びっくりしたツムちゃんは、「あのう、それは…」といいかけますが、「なんだヨウ!」といわれるとなにもいえません。「どうしよう…。そうだわ!」。ツムちゃんはくしゃみ草の花のにおいをかぎます。すると、「ハクシュン! それはガメさんがきゅうしょくにするキュッキュッキュウリなの。かってにたべないで!」と大きなこえでいいました。「わ、わかったよ」とさっていくラッパー。「いえた、いえたわ!」。

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scene 05 花のにおいをかぐのはほどほどに

ガメさんがもどってきました。「ガメさん! いまわたし、このお花のおかげでちゃんといいたいことがいえたの!」とツムちゃんがこうふんしていいました。するとガメさんは、「よかったわねえ。じゃあ、今日(きょう)はもうはずしておきましょうか」といいました。ガメさんはツムちゃんのくびにかけたくしゃみ草をはずそうとします。「この花はね、あんまりなんどもにおいをかぐとね、おもってもいないことまで口にしちゃうことがあるのよ。花のにおいをかぐのは、ほどほどにしないとね」。でもツムちゃんは、「もうちょっとだけつけてちゃだめ?」といいました。「わかった。もうちょっとだけよ」とガメさん。「うん!」。

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scene 06 きついことばでことわるツムちゃん

じゅぎょう中、バンバンがまたツムちゃんにいいました。「しまった! またえんぴつわすれちゃった。おう、ツム、かしてくれい」。そこでツムちゃんは、またくしゃみ草の花のにおいをかぎます。「くんくん。へ、へ、へくしゅ!」。ちょっとへんなくしゃみです。おどろくバンバンに、「バンバンにかすのはいや! いつもえんぴつかじるからどれもこれもボロボロよ。どうしてくれるのよ!」ときついことばでいいました。「な、なんだよう。そんないいかたねえだろ」といいかえすバンバン。「あれっ? ち、ちがうの…。わたし、どうしちゃったのかしら」とツムちゃんはじぶんでもおどろいています。

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scene 07 じぶんのことばにびっくり

きゅうしょくのじかん。「わあ、コロまめコロッケだ! いただきまーす!」とがんこちゃん。ツムちゃんもたべようとしますが、ハッと気がつくと、がんこちゃんがじーっと見ていました。「ツムちゃん、コロッケきらい? ひと口たべてあげようか?」と大きな口をあけます。いそいでくしゃみ草の花のにおいをかぐツムちゃん。「くんくん。ひ、ひ、へーくしゅん! だれがコロッケきらいっていったのよ! だいたいひと口ひと口って、がんこちゃんのひと口は大きすぎるの! このガブリンチョ!」。がんこちゃんはびっくり。「うそうそ! ちがうの…」。じぶんのことばにツムちゃんもびっくり。

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scene 08 おもってもいないことをつぎつぎに

ケロちゃんたちがツムちゃんをさそいます。「ゴムとびしない?」。「しりとりしようよ」。「ぼくのおたから見ない?」。「いっしょにトイレいくギャオ」。ツムちゃんは花のにおいをかいで、くしゃみをしていいました。「ケロちゃんとゴムとびなんかぜったいいや! じぶんばっかりとんでぜんぜんかわってくれないくせに! ピロくんとしりとりやってもぜんぜんつづかないでしょ! チョビくんのおたからじまんはもううんざり! ギャオくん、トイレは一人でいけるでしょ!」。みんなは「あんまりだよ!」とおこりだします。「ち、ちがうの。わたし、わたし、ひい~っ!」。ツムちゃんはにげだしました。

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scene 09 はずそうとしてもはずれないくしゃみ草

学校のはたけでツムちゃんがないています。「あんなひどいこと、いうつもりなかったのに…。ぜんぶこのお花のせいだわ」。くびにつけたくしゃみ草の花をとろうとしますがとれません。雨がふってきました。「ひ~ん!」。そのころきょうしつでは、ケロちゃんがおこっていました。「なによツムちゃんたら! ありえなーい!」。するとピロくんが、「でもさ、なんだかようすがへんじゃなかった?」といいました。がんこちゃんも「ツムちゃん、あんなこといわないもん」といいます。「あたし、さがしてくる」。がんこちゃんはツムちゃんをさがしにいきます。「まって!」とチョビくんとピロくんもおいかけます。

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scene 10 ガメさんがはさみでチョッキン!

みんなでツムちゃんをさがしていると、ガメさんにあいました。「ガメさん、ツムちゃんがたいへんなの」。ツムちゃんは大きなはっぱの下でないていました。「ひ~ん。おねがい、だれかこのお花はずして」。がんこちゃんがひっぱりますが、こんがらがっていてとれません。「いたたた…」。花のかふんがまい上がり、「いやっくしょい! いたいでしょ、このらんぼうもの!」とツムちゃんがいったのでみんなはびっくり。「ひいっ。ごめんなさい。ああ、わたしもう一生このままなんだわ…」。するとガメさんが、はさみでくしゃみ草のつるを「チョッキン!」ときりました。「よかった…」。ツムちゃんはきぜつしてしまいます。

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scene 11 気もちをちゃんとつたえればいい

ほけんしつで、みんながツムちゃんをかこんでいます。「じゃあさ、さっきのはみんな、あの花のせいなわけ?」、「ほんとにびっくりしたわよ!」といわれ、「ごめんなさい…」とあやまるツムちゃん。ガメさんが、「あたしがいけないのよ。ツムちゃんが気もちをうまくいえないのがかわいそうでねえ」といいます。「わたし、いやっていったらわるいような気がして、バンバンにもえんぴつかすのいやっていえなかったの」とツムちゃん。するとチョビくんが、「ツムちゃんは、バンバンにえんぴつかしたくないんだよね。それをちゃんとつたえればいいんじゃないの?」といいました。「ちょっとしたくふうだよ。たとえばね…」。

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scene 12 「かしてもいいわよ。でもかじらないでね」

つぎの日。「またえんぴつわすれちゃった。ツム、かりるぞ~」とバンバン。「ふ~」とひといきついてツムちゃんがいいます。「バンバン!」。「な、なんだよ?」。「えんぴつ、かしてもいいわよ。でも、かじらないでね」。するとバンバンは「へ? ああ、ごめんごめん。かじんない、かじんない」と、くわえていたえんぴつを口からはなしました。「はあ~」。ホッとするツムちゃん。「ツムちゃん、やったね!」とみんな。ヒポ先生も、「バンバンくん。ちゃんとじぶんのえんぴつ、もってきましょうね」といいます。ところが、「はーい」とこたえたバンバン、「えーと、カジカジ、カジカジ…」。またまたえんぴつをかじったので…。