アラジンとまほうのランプ

印刷

どうがを見る

オープニング

オープニング

オープニングタイトル

オープニング

scene 01 あなのおくのランプを

むかしむかし、ある町に、アラジンというまずしい青年がいました。ある日、とおい国のわるいまほうつかいがやってきてアラジンに言いました。「アラジン。じつはおまえはえらばれた人間で、大切な役目(やくめ)がある。」まほうつかいはアラジンを町のはずれまでつれていくと、じゅもんをとなえました。すると地面(じめん)がグラグラゆれだし、足もとに大きなあながあきました。「あなのおくにあるランプをとってくるのだ。」まほうつかいはアラジンのゆびにゆびわをはめました。「これがおまもりだ。」アラジンはふかいあなに入っていきました。〔語り:河村隆一(かわむら・りゅういち)さん〕

オープニング

scene 02 入り口をふさがれてしまった!

あなのおくは、ずっと下までかいだんがつづいていました。そこにはうつくしい庭園(ていえん)があって、古ぼけたランプがありました。「これだな」アラジンはランプを大切にしまいこみました。あなの入り口では、まほうつかいが今か今かとまちかまえていました。「アラジン、よくやったぞ。早くそのランプをわたせ。」アラジンは、「外に出たらわたすよ。オレの手を引っぱっておくれよ」と言いました。「さてはランプをわたさないつもりだな!」おこったまほうつかいはのろいをかけて、入り口をふさいでしまいました。

オープニング

scene 03 ゆびわの魔人

アラジンはまっくらやみにとりのこされ、なすすべもなく三日がすぎました。アラジンは思わず、いのるように手を合わせました。手がゆびわをこすります。すると、目の前にとつぜん大きな魔人(まじん)があらわれました。「おまえは一体なにものだ?」魔人は答えました。「ご主人(しゅじん)さま、あなたののぞみは何でもかなえます。」「じゃあまず、オレをここから外に出してくれ。」「かしこまりました。」つぎのしゅんかん、アラジンはなんと、もとの場所(ばしょ)に立っていました。

オープニング

scene 04 ゆびわの魔人より大きなランプの魔人

アラジンは家に帰りました。ところが、家には食べるものがありません。そこでアラジンはランプを売ることにして、きれいにみがきはじめました。すると…、「ご主人(しゅじん)さま、何かご用でしょうか。」ゆびわの魔人(まじん)より、何ばいも大きな魔人があらわれました。ランプの魔人は、アラジンのねがいをかたっぱしからかなえてくれました。「食べものをもってこい!」「かしこまりました。」アラジンは、三日かけてたいらげました。

オープニング

scene 05 おひめさまとのけっこん

そしてつぎに…、「ほうせきを金のはち40こに入れて、40人の男にもたせ、40人の女につきそわせろ。」「かしこまりました。」アラジンは行列(ぎょうれつ)をひきいて宮殿(きゅうでん)に行き、おひめさまとのけっこんをもうしこんでみとめてもらいました。アラジンとおきさきは、新しい宮殿をたて、しあわせにくらしました。めでたし、めでたし。…とはならなかったのです。

オープニング

scene 06 町にあらわれたみょうな男

ある日のこと。町にみょうな男があらわれました。「古いランプと新しいランプ、ただでとりかえますよ~。」宮殿(きゅうでん)では、おきさきがるすばんをしていました。「そうだ。夫(おっと)の部屋(へや)に、ずいぶん古ぼけたランプがあったわ。」おきさきは古いランプを新しいランプとこうかんしてしまいました。もちろんそれは、アラジンの大切なまほうのランプでした。そしてそのみょうな男は、そのむかし、アラジンを地下にとじこめた、あのまほうつかいでした。

オープニング

scene 07 宮殿もおきさきもきえてしまった

まほうつかいはランプをこすりました。すると、「ご主人(しゅじん)さま、何かご用ですか」とランプの魔人(まじん)があらわれました。「えへん。アラジンの宮殿(きゅうでん)とおきさきを、わたしの国まではこびさっておくれ」とまほうつかいが言いました。「かしこまりました。」宮殿は、おきさきもろとも、いっしゅんにしてきえてしまいました。

オープニング

scene 08 ゆびわの魔人があらわれて

アラジンはかなしみにくれました。「ああ、ランプさえあれば…。」アラジンは思わず手を合わせていのりました。手がゆびわをこすります…。すると、「ご主人(しゅじん)さま、何かご用ですか。」それはゆびわの魔人(まじん)でした。「おお、おまえのことをすっかりわすれていたよ。」「どうぞご命令(めいれい)を。」そこでアラジンは言いました。「じゃあ、わたしのつまがいるところまでつれていっておくれ。」「かしこまりました。」

オープニング

scene 09 アラジンとおきさきのたくらみ

宮殿(きゅうでん)は遠くはなれたまほうつかいの国にありました。まほうつかいはいつも、ランプをふところに入れていました。そして毎日、おきさきにけっこんをもうしこんでは、まるで相手(あいて)にされずにいました。そこでアラジンは、おきさきとあることをたくらみました。あるばん、おきさきはにこにこしながら、まほうつかいにお酒(さけ)をのませました。まほうつかいはいい気分でよっぱらい、完全(かんぜん)にねむってしまいました。お酒の中に薬(くすり)をしこんでおいたのです。

オープニング

scene 10 とりもどしたまほうのランプ

アラジンは、まほうつかいのふところからランプをとり出しました。そして、剣(けん)でひとさしして、まほうつかいの息(いき)の根(ね)を止めました。アラジンはランプをこすりました。「ご主人(しゅじん)さま、何かご用ですか。」ランプの魔人(まじん)があらわれました。「ああ。宮殿(きゅうでん)と、つまとわたしを、もとどおりの場所(ばしょ)までつれていってくれ。」「かしこまりました。」…こうしてアラジンは、ふたたび、おきさきとしあわせにくらしました。こんどこそ、めでたし、めでたし。