これからの地球のくらし

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(オープニングテーマ)

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scene 01 新しい生き方をしている人たち

今日のテーマは、「これからの地球のくらし」。新しい考え方で、新しい生き方をしている人たちをしょうかいします。それは、何が地球にやさしいか、一生けんめい考えて活動している人たちです。まず取り上げるのは、竹。実はこの竹、今、全国的(ぜんこくてき)にふえすぎてこまっているのです。このふえすぎた竹に注目した人がいます。

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scene 02 ランプに生まれかわる竹

かつて、タケノコがたくさんとれた熊本県阿蘇(あそ)市。市内のあちらこちらに竹林が広がっています。山の中で竹を切っているのは、三城賢士(みしろ・けんし)さんです。竹は成長が早く、すぐにのびてしまいます。竹を切ることは、山を守ることでもあるのです。切った竹は、ランプとして生まれかわります。三城さん手作りの「竹あかり」です。地元熊本をはじめ、全国各地(かくち)の祭りやイベントなどで使われ、人気を集めています。

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scene 03 「竹あかり」の大きな問題

三城さんがこの竹あかりを作り始めたきっかけは、竹害(ちくがい)でした。竹害とは、成長の早い竹がふえ、山の中に太陽の光がとどかず、スギやヒノキをからしてしまうことです。竹を切ることで山の中に光がとどくようになり、スギやヒノキを守るのです。しかし、この竹あかり作り、大きな問題が出てきました。祭りが終わるとすべてゴミになってしまうのです。その数およそ3000本。竹あかりをゴミとしてすてることには抵抗(ていこう)があった三城さん、何かに再利用できないか、調べ始めました。

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scene 04 竹を使った「竹肥料」

そんなときに出会ったのが、木材加工(もくざいかこう)の仕事をしている吉澤幸運(よしざわ・こううん)さんでした。吉澤さんは、かつてこの地域(ちいき)で広く使われていた「竹肥料(たけひりょう)」を復活(ふっかつ)させました。原料は山にたくさん生えている竹。竹にふくまれる糖分(とうぶん)やミネラルが農作物によいといわれています。吉澤さんの竹肥料には、近所のとうふ屋でゴミとしてすてられていた「おから」も入れられています。この竹肥料、お米などいろいろな作物に使えるのではないかと吉澤さんは期待しています。

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scene 05 「竹あかり」のリサイクル

三城さんは吉澤さんに、使い終わった竹あかりを肥料(ひりょう)の原料にしてほしいとおねがいしました。三城さんと吉澤さんが力を合わせることで、竹あかりのリサイクルの形が生まれたのです。2008年、三城さんたちは新しい挑戦(ちょうせん)を始めました。農業です。使う肥料はもちろん竹肥料です。ふえすぎた竹を切ることから始まった三城さんたちの活動は、年々広がりつづけています。「おいしい野菜(やさい)を育てて、竹を肥料に使ってるんですよ、とアピールすることで、どんどん広がっていくかなと」(三城さん)。

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scene 06 「もったいない食べ物」を生かす

最近(さいきん)、三城さんは食堂(しょくどう)を始めました。ここで使うのはもちろん竹の肥料(ひりょう)で作った野菜(やさい)。いずれは、食堂で使う野菜をぜんぶ竹の肥料にして、自分たちで作るのが目標(もくひょう)です。すてられたり、役に立たないものが新しいものに生まれかわる。とても大切なことですね。続いてもう一人、新しい生き方をしている人をしょうかいします。まだ食べられる物でも商品としては売れなくなってしまった「もったいない食べ物」をうまく生かす活動をしている人たちです。

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scene 07 「フードバンク」という活動

東京のNPOではたらくはいじまさん。この日、はいじまさんの車につまれていたのは、およそ800kgもの食べ物。すべて、まだ食べられるのに商品としては売ることができないものです。こうした食べ物を有効(ゆうこう)に生かす活動が「フードバンク」。「もったいない食べ物」をメーカーや小売り店から寄付(きふ)してもらい、お年よりの施設(しせつ)や住むところにこまっている人の施設などにとどける活動です。集めた食べ物をむだにしないよう、はいじまさんは一日で10ヵ所以上の施設をまわります。

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scene 08 野菜農家の協力

はいじまさんがやってきたのは、茨城県鹿嶋(かしま)市の野菜(やさい)農家、唐澤(からさわ)さんの畑です。商品としては出荷できない野菜を分けてもらうためです。葉に穴(あな)が開いていたり、変色(へんしょく)していたりしますが、味や品質(ひんしつ)には問題ありません。見た目が少し悪いだけで、出荷しても買ってくれないのです。「持っていってよろこんでもらえるのなら、こちらとしてもうれしいし、ホウレンソウもうれしいと思うし」(唐澤さん)。

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scene 09 “人の役に立つ”充実感

実ははいじまさん、大学を出たあと食品会社ではたらいていました。商品の品質(ひんしつ)をたもつためには、売れ残ればすてるという方法(ほうほう)しかありませんでした。そんなとき、テレビ番組でフードバンクの活動を知ります。サラリーマン時代とくらべ、給料(きゅうりょう)は3分の2にへりました。しかし、「食べ物をむだにしない」「いろいろな人の役に立っている」という充実(じゅうじつ)感がはいじまさんをささえています。2002年から始まった日本のフードバンク活動は、全国に広がりつつあります。

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scene 10 何ができるか考えてみよう!

こういった「食べられるのにすてられてしまう食べ物」は、一年間にどれくらい出ると思いますか。実は、500万トン以上(いじょう)も出ているといわれています。一人ひとりの意識(いしき)をかえないと、このままでは地球がだめになってしまうかもしれません。今日は、「これからの地球のくらし」というテーマで、2人の生き方を見てきましたが、どうでしたか。みんなも何ができるか、やってみたいと思ってきたのでは? 地球のあしたのために、ぜひみんなもよく考えて、行動してみてください!