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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01全長およそ9mの長い管
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私たち動物のからだには、食べものから必要な養分を体内に取り入れるさまざまな消化器官があります。口から肛門(こうもん)まで、すべてのばすとおよそ9m。この長い管の中では何が行われているのでしょう。

scene 02口、のど、食道、胃
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食べたものは、どのような道すじをたどり、消化されていくのでしょうか。まず、食べものを取り込む、口。歯でかんで、細かくします。次に向かうのは、のど。食べものを飲み込みます。のどの先には食道があります。食道の長さは25cmほど。食べたものを胃へ送り込みます。胃では、およそ2時間から6時間かけて、食べたものをさらに細かく分解しながら少しずつ移動させます。

scene 03十二指腸、小腸
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次に向かうのは小腸の入り口、十二指腸。長さは、20cmから30cmほどです。小腸の長さは、およそ6mから8m。内側の壁にはたくさんのひだがあります。ひだの表面には、さらに小さな無数の突起があります。柔毛(じゅうもう)です。ここで養分が消化・吸収されます。吸収された養分は毛細血管などに入り、全身の細胞に運ばれます。小腸では3時間から15時間かけて、ゆっくり消化・吸収が行われます。

scene 04大腸、直腸、肛門
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養分を吸収された、食べたものの残りは、大腸へと運ばれます。大腸の長さはおよそ1.5m。ここで水分が吸収され、直腸へと送られます。そして、肛門(こうもん)から排出されます。人間の消化管は、すべてのばすとおよそ9m。食べたものはここを通るうちに消化され、吸収されるのです。

scene 05でんぷんの分解
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食べものの主な成分には、ごはんなどに含まれるでんぷん、肉や魚などに含まれるたんぱく質などがあります。でんぷんは、唾液(だえき)などによって分解されます。ごはんと水をよく混ぜ合わせたものを二つ用意し、片方にだけ唾液を入れます。ここにヨウ素液を入れます。ヨウ素液はでんぷんと反応すると紫色に変化する性質があります。唾液が入っていないものは紫色に変化しました。でんぷんがあることがわかります。唾液を入れたものは変化しません。唾液の中の消化酵素「アミラーゼ」のはたらきで、でんぷんが分解されたためです。

scene 06たんぱく質の分解
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たんぱく質は、胃液に含まれる「ペプシン」などの消化酵素によってアミノ酸に分解されます。胃液と同じ成分の液体に鶏肉を入れます。これを胃の中と同じ温度にし、胃の動きも再現します。3時間後、肉の表面が溶けてきました。6時間後、半分くらいが溶けてしまいました。胃液などの消化液には、たんぱく質を分解して吸収しやすくするというはたらきがあるのです。食べたものは、消化管の中を移動しながら消化液によって分解され、吸収されやすい物質に変化します。そしてそれらの多くは、小腸の壁から吸収されます。

scene 07小腸で吸収された養分は肝臓へ
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胸のすぐ下にある、肝臓。肝臓はどんなはたらきをするのか見ていきましょう。小腸で吸収された養分は、血管を通って肝臓に運ばれます。特に、でんぷんが分解されてできた糖分は「グリコーゲン」という物質に変えられ、蓄えられます。そして血液中の糖分が減ると、再び糖分に戻され、血液中に放出されます。

scene 08肝臓の大事なはたらき
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からだの中に入ってきた有害物質を無害にするのも、肝臓のはたらきの一つです。さらに、古い赤血球を壊すのも肝臓のはたらきです。壊された赤血球は、黄色い色をした胆汁(たんじゅう)となり、十二指腸へ出されます。肝臓には、養分を貯蔵する、有害物質を無害にする、古い赤血球を壊すなど、大事なはたらきがあるのです。

scene 09血液中の不要なものはどこへ?
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脇腹の奥、左右に一つずつあるのが腎臓(じんぞう)です。腎臓に運ばれた血液中の不要なものや余分な水分は、腎臓で取り除かれます。豚の腎臓を使って実験してみます。血液のかわりに、腎臓の血管に墨汁を流し込みます。腎臓の表面に見えてくる墨汁の黒い粒が、血液の中の必要な成分にあたります。血液の中の必要な成分は腎臓の中でこし取られ、血管に戻されます。一方、不要なものや水分は通り抜け、尿となります。それが、尿管、膀胱(ぼうこう)を通って排出されるのです。

10min.ボックス  理科2分野
消化と吸収
消化や吸収など、動物が体に必要な物資を取り入れる仕組み、また不要な物質を排出する仕組みを理解する。
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