妙な仕草で歩く男の人。四つんばいになってとびはねる男の子たち。一本あしで立って体を丸くする女の子たち。両手を地面につけて前へとぶように進む男の子。みんな何をしているのでしょう？　ミカタがあれば、フシギが生まれる。「カガクノミカタ」。今回のミカタ、「マネしてみる」。

今回のミカタは、「マネしてみる」。身近な生き物をマネしてみたら、何かフシギ、見つかるかな？　今日はみんなでいろいろな生き物の歩き方をマネしてみます。まずは、ハト。「首のほうがあしよりもはやい？」「なんで動くの？首」「自然と動いちゃうんじゃない？」「なんでだろう？」（女子中学生たち）。「ツンツンと首を振るのは初めて気がついた。なんでだろうな？　ハトに聞いてもらわないとだめだな（笑）」（男の人）。

次は、スズメ。「跳んでるのか」「両あしでジャンプしてる」「ハトは片あしずつ出して人間みたいな歩き方をしているけど、スズメははねて進んでいる」「どうして動き方が違うのかが不思議」（男子中学生二人）。続いては、カンガルー。「えーっ！」「こんなふうに歩くんですか？」「手としっぽ」「後ろあしを運ぶみたいな感じなんですね」。カンガルーの歩き方をマネしてみて、「腹筋がすごい。ゆっくりとした動作で、前に重心がかけられない」「しっぽで後ろを押している？」「なんでなんだろう？」（男女四人のグループ）。

そして、ペンギン。「よちよちだよね」「あしが短い」「ひざがないの？」「あしを曲げてないよね。そのまま伸ばしたまま」「前傾姿勢だね」「けっこう前かがみで歩く」「なんでだろう？」「なんでだ？」（大学生四人組）。身近な生き物をマネしてみたら、ふしぎがたくさん見つかりました。

あたりまえ　あたりまえ　あたりまえって　なにかしら　あたりまえ　あたりまえ　わたし　あたりまえつこは　知っている　未来は未来　だれも　知らない　未体験　みたい　あたりまえ　ああ　未来のこと見たいけど　どうして　わからないのかしら100年後　じゃなく　3分先　なら　わかるようになるかな　一寸先　にも　番人が　いて　未来を　守っているのかな　ああ　大人に　なって　忘れた　だけで　未来を　知っていたのかな　ねえ　本当は　みんな　いきもの　たちは　未来を　知っているのかも　未来とは？　未来とは未来　フューチャー　人間だけ？　考えちゃう未来　フューチャー　明日のことはわからない　明日から始まるかも　「新しいあたりまえ」　あたりまえ　あたりまえ　あたりまえって……。

今回のミカタは「マネしてみる」。身近な生き物の歩き方をマネしてみたら、ふしぎがたくさん見つかりました。たとえば、ペンギン。みんなは「あしが短い」と言っていましたが、ペンギンのあしの部分を見ると、確かに短いようです。ペンギンの歩き方を見てみましょう。短いあしでよちよち。それに、体を前に倒して歩いています。なぜでしょうか。もっと近づいて見てみましょう。すると…。ペンギンのおなかの脇のあたりが、なんだかボコボコ動いているように見えます。「この辺からあしなのかも？」「太ももの筋肉がここで出てくる」「あしが短いんじゃなくて、腹が長いのか」（大学生四人組）。

ペンギンのあしは、実はそんなに短くない？　特別な機械でペンギンの体の中を見てみましょう。すると…。体の中に隠れていた部分にも、あしの骨がありました。ペンギンのあしは、体の外に出ている部分だけかと思いましたが、実はけっこう長いようです。横からも見てみましょう。体の中で、あしを折り曲げていました。「あ、こうか！」「もっと直角だと思ってた」「すごい。これでは歩けない」「だから前かがみで歩いている？　倒れないように」（大学生四人組）。

ペンギンが前かがみで歩くのは、体の中であしを折り曲げているからかもしれません。でも…。「なんであしを伸ばさないんだろう？　伸ばしたほうが絶対楽に歩けるのに」「寒いからじゃない？　あしを出しすぎると」「なんでだろう？」（大学生四人組）。みんなも、身近にいる生き物をマネしてみたら、何かふしぎが見つかるかもしれません。ミカタがあれば、フシギが生まれる。「カガクノミカタ」。