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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01合唱コンクールでうたう歌
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「今日のホームルームは、合唱(がっしょう)コンクールでうたう歌を決めます」。先生がそう言うと、伝じろうが急にこうふんしはじめました。そういえば伝じろうは、転校してきたとき、『♪合唱コンクールでめざします~、世界一~♪』と自己紹介(じこしょうかい)したのでした。優勝(ゆうしょう)をめざして、歌を何にするか、みんなで話し合います。

scene 02「何の話をしてたんだろう?」
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「去年優勝(ゆうしょう)したクラスの歌をうたうのはどう?」とシュン。「自分たちで作るのはどうかな?」と伝じろう。「うたってて楽しいのがいいな」とサトル。「みんなが知ってる歌がいいよ。アニメソングとか」とリンちゃん。シュンが、「ぼくは『はなカッパ』がすきだな」と言うと、それをきっかけにみんなはクローバーの話でもり上がります。伝じろうはそんな3人をじっと見ていました。「みなさん、何を話し合ってるんですか?」という声が…。気がつくと3人はふしぎな空間にいました。

scene 03つねにテーマを意識するために
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そこは“伝じろうの心の中”です。アシスタントのお伝が、磁石(じしゃく)を使って缶(かん)をグループに分けています。「合唱(がっしょう)コンクールで勝てる歌というテーマで話し合っていたはずなのに、さいごはぜんぜん関係(かんけい)ない話になってたよね」。伝じろうは3人に話し合いの様子を見せます。さいしょはテーマにそって話し合っていたのですが、シュンの『はなカッパ』の話からそれていったようです。テーマからそれても、つねにテーマを意識(いしき)して話し合いをすること。そのために、話し合いを「見える化」させましょう。

scene 04お伝レッスン「話の流れを『見える化』しよう」
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話題がそれないためには、話の流れを「見える化」させるといいのです。「見える化」とは、話し合いの内容(ないよう)を目に見えるようにすることです。今回は、付箋(ふせん)を使ってみましょう。みんなそれぞれ付箋に、「合唱(がっしょう)コンクールで勝てる歌」というテーマについて、思うことをどんどん書いていきます。黒板に書いてもかまいませんが、付箋を使用することでまとめやすくなります。話し合いにそってはり直すこともできるので、とても便利(べんり)なのです。

scene 05たくさんの意見をまとめるには
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付箋(ふせん)を見ながら、合唱(がっしょう)コンクールで勝てる歌を決めていきます。ところが3人とも「うーん…」と考えこんでしまいました。「知ってる歌」、「アイドルの歌」、「うたって楽しい歌」、「うたいやすい歌」、「アニメソング」…。「こんなにたくさんのいろんな意見があって、どうやってまとめればいいんだ?」とサトル。すると伝じろうが、「たくさんの意見をまとめるには、この『グループ磁石(じしゃく)』を使おう!」と言いました。グループ磁石? どうやって使うのでしょう。

scene 06お伝レッスン「出た意見を『グループ化』しよう」
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たくさんアイデアを出したら、次は、グループ磁石(じしゃく)を使っていろいろなグループを作ってみましょう。まずは練習。サトルや伝じろうたち6人のグループのなかで、女性(じょせい)のグループは、お伝、リンちゃん、先生の3人。また、めがねをかけている人のグループは、サトルと先生の2人。このように、共通(きょうつう)するキーワードを見つけ、グループを作っていきます。ポイントは、アイデアを書いた人に意見を聞くことです。

scene 07自分たちなりのグループにまとめる
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リンちゃんの「知ってる歌」とは、「アイドルの歌」や「アニメソング」など、みんなが聞いたことのある歌のことでした。そこでこの三つは同じグループにまとめます。シュンの書いた「去年優勝(ゆうしょう)した歌」の『翼(つばさ)をください』も、『知ってる歌』のグループに入ります。そのほかの、「感動する歌」、「かんたんな歌」、「いい歌」、「うたって楽しい歌」、「うたいやすい歌」は、『歌のイメージ』グループにまとめました。グループ化に正解(せいかい)はありません。さまざまな共通(きょうつう)点を見つけて、自分たちなりのグループを作ってみましょう。

scene 08アニメソングに決まり!? 
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「アニメソング」と書いたリンちゃんがすきなのは、たとえば『忍たま乱太郎(にんたまらんたろう)』の歌の『世界がひとつになるまで』。うまくハモれるとかっこいいのだと言います。「あれ、いいよね!」とサトルとシュンも言います。「感動する歌だし、いい歌だし、うたって楽しい歌。これにしようよ。よし、決まり!」とサトル。「やったあ!」とリンちゃんもうれしそうです。でも、「ちょっとまって」とシュンがのこった付箋(ふせん)を指して言いました。「ここに『自分たちで作る』があるよ。これ書いたの、だれ?」。

scene 09のこったアイデアは二つ
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すると、「ふっふっふっふ…。よくぞ見つけてくれました」と伝じろうがあらわれました。それは伝じろうの意見でした。「世界一をめざすには、だれも聞いたことがない歌を思い切って作りましょ」と言います。ということで、のこったアイデアは「世界がひとつになるまで」と「自分たちで作る」の二つです。「トレビア~ン! あんなにたくさんのアイデアから、二つにしぼれました」。

scene 10今日のおさらい
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話し合いをスムーズに行うためのポイント。それは、話の流れを「見える化」すること。そして、たくさんの意見を出したあとは、「グループ化」を行うことで、意見をしぼりこみます。次回は話し合いのつづき。合唱(がっしょう)コンクールでうたう歌を一つに決めていきます。どっちの歌になるのでしょう。

お伝と伝じろう
何を話し合ったの?
話し合いの途中で話題がそれて、何を話しているのかが分からなくなってしまった。結論を導き出すための話し合いに必要なスキルを考える。