（オープニングタイトル）

「レス！　キュー！　おまたせ～！　今日（きょう）はどんなおなやみがとどいてるかなぁ」とイチカがやってきました。ところが、「えーっ？」。レスがいません。「イチカのおじいちゃんのところにいってるよ。ガチャのしゅうりをしてもらうんだって」とキュー。「たしかに、さいきんまわしにくいなぁっておもってたんだよね」とイチカ。そこに、「ピロリン、ピロリン！　レスキューきんきゅう通話（つうわ）！」とキュー。「どうしよう？　レスはいないけど、なんとかなるはず！」とイチカ。キューがモニターにうつしだしたのは、小学１年生のマミです。「こんにちは、マミちゃん。いまどこにいるのかな？」。

「本屋（ほんや）さんの外（そと）。マンガ『ニンジャバスターズ』のさいしんかんをかうためにならんでるの。なんと、ぺこぱぺこお先生のサイン入りマンガが８さつ、うられるんだって！」とマミがいいます。「だからすごいれつなんだ」となっとくするイチカ。「わたしの前（まえ）に、１、２、３、４、５人。わたしのうしろには、ユカちゃん、サキちゃん、カイトくんのともだち３人がならんでるの。でも、全部（ぜんぶ）でなん人ならんでるのかわかんなくて。ともだち全員（ぜんいん）、サイン入りのマンガをかえるか、すごーくしんぱい。おたすけ“レスキュー”、たすけて～！」とマミたちがいいました。

というわけで、今回（こんかい）のおなやみ、『マミちゃんの前（まえ）に５人、うしろに３人いる。全部（ぜんぶ）でなん人ならんでる？』。「おまかせラジャー！」とイチカ。「えっと、前に５人、うしろに３人ならんでるんだよね。てことは、たし算（ざん）をすれば、全部でなん人かわかるよ。つまり、５＋３＝８。全部で、８人！」といいました。「サイン入りのマンガも８さつだから、だいじょうぶ！　全員（ぜんいん）かえるよ」とイチカ。「わぁ、よかった！　レスキュー、ありがとう！」とよろこぶマミたち。「どういたしまして。またね～」。

「やるじゃん、イチカ。あっというまにレスキューしちゃった」と感心（かんしん）するキュー。「おたすけレスキュー、キュキュッとかいけつ！　きら…」。イチカがそういいかけたとき、「ピロリン、ピロリン！　またまたマミちゃんからで～す」とキューがいいました。「え？　マミちゃん、どうかした？」とイチカ。するとマミが、「いちばんうしろにならんでたカイトくん、かえなかったの」といいました。「えーっ？　そんなはずはないよ。だって、れつには８人ならんでいて、サイン入りの本は８さつあるんでしょ？」とイチカ。ならんでいたほかの人たちは、ひとり１さつしかかっていないといいます。なきだすカイト。

「そうか、ひとり１さつしかかえないのか。じゃあ、なんで８人全員（ぜんいん）かえなかったの？　こんなときにレスがいないなんて、どうしよう。レスキュー、大大大しっぱいだ～！」。イチカの心（こころ）はモヤモヤ。するとそのとき、キューのてんそうそうちがひかりはじめ、「とぅーっ！」とレスがとびだしてきました。「レス！」。「またせたね、イチカ。研究室（けんきゅうしつ）までイチカの心のモヤモヤがとどいたから、大いそぎでかえってきたよ」とレスがいいます。「わぁ、レス、たよれる～！」。「イチカ、ガチャをまわして」とレス。「よーし。いちか～ばちか～！」。イチカがレスのおなかのガチャをまわします。

すると、「今週（こんしゅう）のおたすけアイテム～。こんなん出ました～」。キューのひきだしがひらきました。「なんだろう？」。イチカが紙（かみ）をひらいてみると…。「わぁ、しかくいマス目がいっぱい！」。「そう。名づけて、『まるでよくわかりマス』。このマス目に、本屋（ほんや）さんにならんでいた人を〇（まる）でかいてみて」とレス。「うん、わかった」とイチカ。「えっと、マミちゃんの前（まえ）には５人ならんでいたから、〇を５こ」。マス目に〇を５こかきいれます。「マミちゃんのうしろには３人ならんでいたから、〇を３こ」。イチカがつづけて〇を３こかきいれました。「やっぱり、８人だけど…」とイチカ。

すると、「ときをもどそう」とレス。「え？」。「いいかいイチカ、よくかんがえてみて。だれか、わすれてる人はいない？」。そういわれ、「わすれてる人？」とイチカは『まるでよくわかりマス』のマスを見てかぞえていきます。「マミちゃんの前（まえ）に、１人、２人、３人、４人、５人。そしてマミちゃんの…あっ！　きらんとひらめき、おもいついた！　マミちゃん本人をわすれてたんだ」。イチカがマス目に〇をかきいれます。「５この〇に、３この〇。それに、わすれてたマミちゃんの〇が１こ。５＋３＋１＝９。全部（ぜんぶ）で９人！　だからカイトくんは本がかえなかったんだね」。キューも、「なっとく～」。

「でも、なんでわたし、マミちゃんを数（かず）に入れるのをわすれちゃったんだろう？」とかんがえこむイチカ。すると、「れつを横（よこ）から見てみよう」とレスがいいました。本屋（ほんや）さんの前（まえ）にならんでいるみんなを横から見てみます。「れつを横から見ると、まず５人いて、マミちゃんがいて、さらに３人！　５＋１＋３＝９！　なるほど。このかんがえかたでも計算（けいさん）できるね！」とよろこぶイチカ。「これでもうまちがえないね」。「うん。レスキュー、ふっかつ！」。

「♪図（ず）をつかって計算（けいさん）するときのコツ　人のれつをかぞえるときは　まるにしてかいてみよう　前（まえ）にはなん人　うしろになん人　あいだにいる人も　わすれずかこう」。

「ふぅ。一時（いちじ）はどうなることかとおもったよ」とホッとするイチカ。「ならんでいた人数（にんずう）はわかったけど、いちばんうしろのカイトくんは、サイン入りのマンガをかうことはできないんだよね」とレスがいいます。すると、「だいじょうぶ！　とっておきのほうほうがあるんだ」とイチカがいいました。「えっ？」。

「マミちゃんたち、見てる？　『マミちゃんの前（まえ）に５人、うしろに３人。全部（ぜんぶ）でなん人ならんでる？』っていうおなやみ。５＋３でこたえは８人っていっちゃいそうだけど、注意（ちゅうい）！　マミちゃんをわすれないでね。図（ず）にかいてみるとわかりやすいよ。マミちゃんの前に５人。そしてマミちゃん。マミちゃんのうしろには３人。５＋１＋３だから、全部で９人！　サイン入りのマンガは８さつだけ。だから９番（ばん）目にならんだカイトくんはかえなかったんだ。でも、あんしんして。じつはわたしもかってたの。しかも２さつ。１さつカイトくんにプレゼントするね！　おたすけレスキュー、キュキュッとかいけつ！　きらん☆」。

「へんじがとどいたよ」とキューがマミちゃんたちをモニターにうつしました。「動画（どうが）見たよ」とマミ。「マンガもおくってくれてありがとう。しかも、ぺこぱぺこお先生の写真（しゃしん）つき！」とよろこぶカイト。「レスキュー、ありがとう！」。「よかった～。ぶじレスキューできたおいわいに、みんなでケーキたべよう！」とイチカがケーキをとりだしました。「一日10こげんていのをならんでかったんだ」。「イチカのほかにはなん人ならんでたんだい？」。「わたしの前（まえ）に６人、うしろに４人だったよ。あれ？　全員（ぜんいん）かえたのかな」。「イチカ、図（ず）をかいてみて」。かんがえはじめるイチカでした。