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タイトル 日本ニュース 第28号
公開日 1940年(昭和15年)12月18日 日本ニュースについて

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チャプター

[1] チャプター1 大政翼賛会中央協力会議  02:27
[2] チャプター2 大陸に闘う海の精鋭部隊  02:12
[3] チャプター3 漢口のグライダー<大陸通信>  00:51
[4] チャプター4 移動演劇隊遼東劇団<大陸通信>  01:05
[5] チャプター5 広東珠江の水上生活者<大陸通信>  00:33
[6] チャプター6 軍用犬訓練<大陸通信>  00:52
[7] チャプター7 上海の正月<大陸通信>  00:18
[8] チャプター8 急襲!陂頭掃蕩戦  01:19

再生テキスト

大政翼賛運動に画期的意義を加える臨時中央協力会議は、153の各地代表を一堂に集め、12月16日厳粛に開会式を行いました。まず岩井代表の誓いの朗読。

(会議)
≪岩井代表≫
「誓い 我等(われら)はかしこみて、大御心を奉体し、和衷協力、もって大政翼賛の臣道を全うせんことを誓い奉る。」

続いて、近衛総裁、末次議長の力強い挨拶。

<近衛総裁>
「我々臣民は、この不動の目標に向かって、真に一億一心となり、これが障害となるべき一切の旧体制を破棄し、万民翼賛の新体制を確立せねばならないのであります。」

≪末次議長≫
「報国にあっては一切が上御一人に出で、一切が上御一人に帰する忠心帰一の全体主義でありまして、権利義務の関係における全体主義ではないということを知らねばなりません。翼賛会がよく、昭和維新への中核的勢力を結成する先導組織となるか、はた維新には縁遠い現状維持勢力の支柱となり終わるか、実にこの会議の成否如何(いかん)にかかっておると信ずるのであります。」

大陸の空も狭しと縦横の活躍を続ける海の荒鷲がある基地へと帰ってきました。待ち受けていた地上整備員たちは、まず乗組員の労苦をねぎらい、我がことのように全機の無事を喜び合います。それからさらに明日の出陣に備えて、寝る間も惜しんでの大活動を始めるのであります。無敵荒鷲の活躍の背後に、見えざる努力を重ねる、これは地上勤務員の労苦の姿であります。
砲艦乗り組み隊員の手で作られた神社に、各自の武運長久を祈って、勇躍基地を出発します。
長江を中心とする封鎖線の寒風には人に知られない苦痛と困難があります。
時に浮遊機雷を発見。その処置に万全を期し、その航行の安全を保ち、大砲を撃ち、機関銃を撃つばかりが彼ら砲艇隊の任務ではありません。
方向遮断、経済封鎖に、その広漠たる流域を絶えず警戒する、隠れたるこの任務の遂行は、時に敵前上陸をしのぐ、精神的労苦のあることを私たちは忘れることはできません。
出動、命令一下、隼(はやぶさ)のように軍用車の列を連ねて警備につく、上海陸戦隊の猛訓練。
複雑なる国際都市、上海と、その周辺に忍びよる重慶テロ団に備え、近代的に機械化された我が警備隊は、厳重なる警戒の網を張り、寸刻の休むいとまもありません。

制空の第一歩は、まずグライダーから。漢口の青年学生航空連盟では、このほどグライダー2台を手に入れ、12月初め競馬場跡の広場で、盛大な命名式を挙行。各方面からの激励と祝辞を受けて、直ちに猛訓練を開始することになりました。
これら若き青年男女はこの頃の寒さもものかは、大空への憧れを胸いっぱいにものすごく張り切っています。

中支、大民会(たいみんかい)では、慰安の少ない鄙(ひな)農村をまわり、舞台から宣撫(せんぶ)と娯楽の楽しい笑いをまき散らして歩く、トラック移動劇団を組織し、すばらしい人気を集めています。その名を遠東(えんとう)劇団と言い、いずれも非常に熱心で、専門家はだしの妙演技を示します。
こうしてレビューに漫才に芝居に、民衆は笑いながら和平建国を理解し、日支提携の理想を植えつけられ、更生支那の建設に協力するようにと育てられてゆきます。

南支経済の中心、広東は以前にも増して重要性を加え、珠江(しゅこう)は広東名物のサンパンで、身動きもできないくらいにうずまっています。
櫓(ろ)をこいでいるのはほとんど全部が女で、これら水上生活者は蛋民(たんみん)と呼ばれて、普通の広東人と区別されています。日用品や食べ物の取引は、一切小舟と小舟との間で行われ、さながら川の上の小都会であります。

至るところの戦線で、非常な働きを示した無言の戦士・軍用犬は、やはり兵隊さんと同じように、厳格な規律のもとでたゆまざる訓練を受けています。弾丸のもとをくぐっての伝令訓練や突撃訓練、団体訓練も見事にやってのけます。
激しい戦闘演習の後には、嬉しいお休みの時間が待っています。現地で生まれた子犬に、お乳をやる母犬もあり、兵隊さんに戯れるものもあり、見るからに楽しそうではありませんか。

上海では水兵さんたちがつきたてのお餅でお鏡を作りました。さっそく新しき年の武運を祈って、神棚へお供えすることになりました。

12月12日、突如、敵の虚をついて、壮烈なる一大奇襲戦の幕が切って落とされました。すなわち南支、陂頭付近の敗敵に対し、行動を開始した我がウエダ部隊は、砂塵(さじん)を蹴って雪崩のごとく敵陣に殺到しました。
不意を襲われた敵軍は、たちまち混乱、算を乱して潰走しましたが、我が軍はこれを次々と狙い撃ちして完全掃討の輝く戦果を収めました。

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