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大竹しのぶ 大竹しのぶ

大竹しのぶ女優おおたけしのぶ

1957年生まれ、東京都出身。75年、映画『青春の門』で本格デビュー。同年、連続テレビ小説『水色の時』のヒロイン役でテレビドラマ初出演。主な出演作に『男女7人』シリーズ、『それでも、生きてゆく』『ごめん、愛してる』、映画『事件』『鉄道員(ぽっぽや)』『後妻業の女』、舞台『ピアフ』『出口なし』など。NHKでは、連続テレビ小説『オードリー』大河ドラマ『元禄繚乱』『江〜姫たちの戦国〜』『いだてん』などに出演。

連続テレビ小説 水色の時(1975)

松宮知子役

連続テレビ小説 水色の時

インタビュー

 映画『青春の門』でデビューし、次に出演したのが初めてのテレビドラマ『水色の時』でした。撮影当時はまだ高校3年生の17歳。学業とお仕事との両立が大変でしたね。まず午前11時半まで学校で授業を受けて、12時45分にNHKに到着。15分で着替えとヘアメイクをして、13時から撮影開始という毎日でした。

 私がまだ新人だったので、共演者の皆さんもスタッフの方々も全員でバックアップしてくださったのが思い出に残っています。この子を応援してもり立ててあげようという皆さんの気持ちがヒシヒシと伝わる現場で、そんなあたたかな愛に包まれていました。だからなのか、苦しいとか悲しいとか辛いというマイナスの気持ちを全く感じることのない半年間でした。

信州・松本の高校に通う知子と弟の俊彦(佐久田修)

 特に両親役の米倉斉加年さん、香川京子さんから「知ちゃん、知ちゃん」と役名で呼ばれて、本当の子どものようにかわいがっていただいた。知子には弟が2人いたのですが、弟役の2人と一緒によく香川さんや米倉さんのお宅に遊びに行っていました。また、スタッフのみなさんとも本当の家族のようになって、カメラマンさんや音響さんのお宅に行ったり、みんなでキャンプや野球大会もしたんですよ。

看護師の母・房子(香川京子)と民俗資料館で学芸員を務める父・善市(米倉斉加年)
17歳の知子は母の影響で医師を目指す

 撮影では香川京子さんからお鍋のふたの置き方や、エプロンのひもの結び方など、何気ない日常の仕草を教わったり、米倉さんとはお芝居のお話をよくしました。知子が生涯慕い続ける隅谷吾郎役の篠田三郎さんは、少し年上だったので、まだ子どもの私にとても優しく接してくださいました。みなさんとは撮影が終わっても、連絡をとったり、集まったり。今でこそ現場でお会いすることはなくなりましたが、少し前までは偶然会うことも多く、顔を合わせると当時を懐かしんだりしていたんですよ。

吾郎(篠田三郎)と知子はお互いにひかれ合うが、吾郎はローマへ旅立つ

水曜シリーズドラマ 存在の深き眠り
〜誰かが私の中にいる〜(1996)

漆原市子役

水曜シリーズドラマ 存在の深き眠り〜誰かが私の中にいる〜(1996)

インタビュー

 ダニエル・キイスの著作などで、世の中に多重人格が知られるようになった頃に作られたドラマです。私が演じたのは4人の人格が共存する女性の役。平凡な主婦・漆原市子をはじめ、自由奔放な朝倉直美、残忍凶暴なテリー、そして5歳の幼児・チーちゃんをそれぞれ演じ分けるのですが、ワンカットのなかでキャラクターが変化するのが演じていて面白かったですね。

買い物帰り、市子は見知らぬ男・塚本(片岡鶴太郎)に声をかけられる
塚本は“市子の中に住む別の女”を知っていた

 また、演じているとそれぞれの役によって待ち時間の感じ方が違ったり、体の変化もあって発見の多い役だなと思いました。例えば、市子を演じるときとそのほかのキャラクターのときでは脈拍が違って感じられるんですよ。激しい役だと脈拍は上がりますし、子どもを演じるときは鼓動がゆっくりになる。それが画面を通して表現できているかどうかは分かりませんが、面白い経験でしたね。

 ジェームス三木さんが書かれた脚本も素晴らしくて、どの役も演じがいがありましたが、4人が統合されて出来上がった人間が一番怖かった! いまでもたまに「どこかで見られないの?」と聞かれる作品です。

医師の本堂(細川俊之)は市子の治療にあたるが、殺人事件が起き…
市子の無実を証明することはできるのか?

大河ドラマ 元禄繚乱(1999)

大石りく役

大河ドラマ 元禄繚乱

インタビュー

 以前から仲の良かった十八代目中村勘三郎さん(当時は五代目中村勘九郎)が演じた大石内蔵助の妻・りく役での出演でした。しかも、長男の大石主税役は勘三郎さんの次男・中村七之助くん。出演が決まったときは本当にうれしくて、勘三郎さんが「記念にご飯でも行かない?」と誘ってくれたのを覚えています。それで、隆ちゃん(七之助の本名は隆行)と3人で食事に行ったんですよ。

主君の切腹で赤穂藩家老・大石内蔵助の人生は一変
赤穂城を明け渡すのか、籠城か?
長男・主税(二代目中村七之助)はまだ元服前の少年だった

 勘三郎さんはどんなお仕事を拝見しても、エネルギッシュで真摯にお芝居に取り組む方でしたが、共演してもそれは同じでした。ただ、隆ちゃんの出演シーンだけは、本当に落ち着かなくて大変(笑)。ドラマ初出演の隆ちゃんが「よーい、スタート」がかかっても動かなくて「違うでしょ!動くんだよ〜」って大きな声で注意するから、「分からないんだからそんな風に言わないで」とたしなめたほどです。隆ちゃんからは私が「神様に見えた」って、後で言われました(笑)。

 私が演じたりくの役はそれまで武士の鑑のように描かれてきたキャラクターでした。でも『元禄繚乱』ではちょっと違っていました。もちろんしっかりした女性なのですが、夫のお妾さんに焼きもちもやいたりする。そんな女性のかわいらしさを感じられる役でした。

内蔵助の愛妾のひとり、おまさ(南果歩)は明るい性格
仇討ちについて何も明かさず“実家に帰れ”と命じる夫に涙するりく
内蔵助も人知れず涙を流していた…

連続テレビ小説 オードリー(2000)

吉岡滝乃役

連続テレビ小説 オードリー

インタビュー

 25年ぶりの連続テレビ小説でした。ヒロインを演じたときは東京のスタジオで撮影していたので、大阪制作の『オードリー』は、同じ朝ドラといってもまったく初めてという気持ちが強かったです。

 私が演じたのはヒロイン・美月の養母、吉岡滝乃役。100年の伝統を持つ旅館・椿屋の一人娘で若くして女主人になるという役どころでした。ですから、キレイな着物がたくさん着られて、普段は経験でしないお茶を習ったりもしました。そういう意味では楽しい役でした。

美月は生まれてすぐ実母の愛子(賀来千香子)から引き離され…
老舗旅館を営む滝乃に我が子同然に育てられる

 大石静さんの描かれた滝乃像は個性的な人物。幼い美月を略奪に近い形で養女に迎えようとしたり、後に元恋人の麻生(沢田研二)と結婚する際には美月に旅館を押しつけて逃げてしまったりと、激しい一面があったので、演じがいがありました。

滝乃は元・恋人で小説家の麻生(沢田研二)にプロポーズされ…

 ただ、私自身は幼い子どもを抱えながらのお仕事だったので、東京に子どもを残して大阪で撮影をする日々が自分にとっては大ごとだったんです。娘から電話がかかってきて、日常生活のなかの何気ない疑問を投げかけられたときに、普通なら家に居てやりとりできる些末な会話を、電話でしかできないことに胸が苦しくなったことも。でも、「私はこの仕事を選んだのだから、しっかりやらなくては!」と気を取り直して日々を過ごしていました。

大河ドラマ いだてん(2019)

池部幾江役

大河ドラマ いだてん

インタビュー

 宮藤官九郎さんの作品だということ、雅行くん(中村勘九郎さんの本名)とお芝居できるということで、「絶対に出たい!」と幾江役に立候補しました。だけど、四三は東京にいてばかりで、なかなか熊本には帰って来ないんです。結果、(綾瀬)はるかちゃんや(中村)獅童くんとのシーンが多く、なかなか雅行くんとは会えません…。

熊本・玉名村の池部家は村一番の資産家
ストックホルム五輪代表に選ばれた四三(中村勘九郎)だが旅費がなく…
スヤ(綾瀬はるか)と実次(中村獅童)は四三をオリンピックに行かせてやりたいと願う

 ですが、つい先日、ようやく共演シーンがあり、そこで感情を抑えながら芝居をしている彼の姿を見て「お父さん(故・十八代目中村勘三郎)ソックリでびっくりしたんです。DNAがそういうお芝居をさせているんでしょうね。

 脂抜き走法のシーンを撮ったときは、本当に水を飲まないで24時間やったんですって。それを聞いて高倉健さんみたいだなと思いました。健さんは『幸せの黄色いハンカチ』のとき、出所後の食事シーンのためにしばらく絶食していたそうなんです。勘九郎くんも脂抜き後の水を飲むシーンでは「震えて飲めなかった」って。あの子のそういう思いが画面に出ていればいいなと思っています。

 私が演じる幾江さんは、一見怖い印象の人物。でも、中身はあたたかくて、いろいろ考えている大きな人間を演じたいと思っていました。宮藤さんが描く幾江さんに近づきたいのですが、私自身にあそこまでの怖さや強さがないので、なかなか難しいなと思っています。思い切りの良さは似ているかもしれませんけどね。

“オリンピック”がどんなものかも知らない幾江だったが…
四三の夢へ大きな後押しをする
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