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上川隆也 上川隆也

上川隆也俳優かみかわたかや

日中共同制作ドラマ『大地の子』

日中共同制作ドラマ『大地の子』

 私が所属していた劇団「キャラメルボックス」の主催者・成井豊から“NHKのドラマに出てみないか”と聞かれ、二つ返事でお引き受けしました。役者として興味がありましたし、劇団以外でお芝居ができるというだけで、その時は企画はおろか、役の大小も考えていなかったんです。打ち合わせをして初めて事の重大さに気づき、驚きましたね。

 しかも記者会見をやると聞き「この先どうなっちゃうんだろう?」と、どんどん大きくなる話に戸惑ったことを覚えています。でも、実父役を演じてくださった仲代達矢さんと初めてお会いしたときに「君は主役なんだから、しっかり健康管理をしなくては。もし倒れたら、たくさんの人に迷惑をかけることになる」と言葉をかけていただき、その瞬間に主役ということを自覚できました。今思えば、仲代さんと共演できるのはうれしい反面、不安もあって存在感の大きさに圧倒されてしまっていました。

  • 実父・松本耕次役の仲代達也さん
  • 懸命に我が子を探し続けていた…

 中国の義父役だった朱旭さんとのやりとりもまた、心に焼き付いています。彼と相対していると、義理の息子である陸一心への愛情が痛いほど伝わってくるんです。親子として一緒にいられる時間が心地よかったですね。もはや言葉の意味なんてどうでもいいと思えるほどの愛情を受け取ることができました。何を思い、相手をどう思って動くのかということが、芝居の根底にあるべきだと、10か月かけて教えてもらったような気がします。あのとき感じたお芝居のすごさは、確実に今の僕にとっての礎になっています。

  • 育ての父・陸徳志役 朱旭さん
  • 日本人である一心を命がけで育てる
  • えん罪が晴れ、釈放された一心
  • 父と子の5年ぶりの再会

 『大地の子』の台本は6冊。日本語と中国語が左右に書いてあり、目の前の中国語のセリフ以外には、何も考えられないほどでした。1か月間、中国語のレッスンを受けた後、94年6月に撮影が行われた中国へ。劇団以外でお芝居をすることだけでも挑戦だったのに、慣れない中国でのロケ。さらに共演者のほとんどが中国の役者さんでした。一から十まで初めてづくしの体験でしたが、想像を超える出来事の連続で、きついと思ったことは一度もありませんでした。

 仲代さんの言葉を守って健康管理できたからなのか、内蒙古の大雪原での氷点下20度の撮影や、40度を超す北京での撮影も、体も壊さずに撮影を乗り切ることができました。内蒙古のロケでは、素手に手錠をされてかじかんだ僕の手を、兵士役の方が待ち時間の間ずっと温めてくれました。中国で出会った人たちは、みなさんとにかく温かく迎えてくださり、いい思い出ばかりです。そんな思いが、一心の中国への思いと重なったのかもしれませんね。

  • 素手に手錠
  • 兵士役の中国人俳優たち
  • えん罪で労働改造所に送られる一心

看護師 月梅との出会い

大河ドラマ 『功名が辻』

大河ドラマ 『功名が辻』

流転生活ののち織田信長、豊臣秀吉に仕えた山内一豊と、内助の功で夫を支えた千代が「一国一城の主」という夢に向かって戦国の世を生き抜く姿を描いた作品。上川隆也さんは愚直なほどに誠実な一豊を演じた。

 一豊は突出した人物ではありません。あくまでも妻の千代との二人三脚があったからこそ、土佐24万石にたどり着いたんだと思います。妻を大事に思う気持ちは本当に強くて、あの時代には珍しく、子どもに恵まれなくても側室を持たなかった。ふたりには時間をかけて築いた愛情があり、愛に裏付けられた信頼があったからです。

 仲間由紀恵さんが演じた千代はドジなところがあって、かわいげのあるキャラクターでした。彼女がコメディエンヌぶりを発揮しつつ魅力的に演じてくださったので、僕も「いい寄り添い方をしている夫婦だな」と感じていただきたいと意識していました。

  • 信長、秀吉に仕えた一豊
  • 夫婦の二人三脚で城持ち大名に

大河ドラマ 『龍馬伝』

大河ドラマ 『龍馬伝』

幕末の風雲児・坂本龍馬の33年の生涯を、幕末から明治にかけての経済人・岩﨑弥太郎の視点で描いた作品。上川隆也さんは、坂本龍馬の盟友・中岡慎太郎を演じた。

 『龍馬伝』への出演以前に龍馬を演じた経験があり、中岡慎太郎については理路整然とした人物だという印象を持っていました。しかし、中岡の生まれた地域を訪問したとき、ただ論理的なだけでなく、その裏に勉学に対する強い欲求と、それを貫く意志を感じたんです。『龍馬伝』ではそうしたイメージを意識しながら中岡を演じていました。

 『龍馬伝』での坂本龍馬は、悩みながらさまざまなことを選び取っていく人物として描かれていました。中岡としては龍馬のよき相棒でありたいとも思っていたんです。仲間はいてもパートナーはいないように見えたので、中岡こそが相棒だと龍馬に思ってもらえたらと考えていましたね。

  • 龍馬とともに薩長同盟の実現をめざす

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