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竜雷太 竜雷太

竜雷太俳優りゅうらいた

1940年生まれ、大阪府出身。66年、ドラマ『これが青春だ』で主演デビュー。主な出演作に、ドラマ『太陽にほえろ!』『ケイゾク』『SPEC』シリーズなど。NHKでは『いつか陽のあたる場所で』『ダークスーツ』、連続テレビ小説『こころ』『ちりとてちん』『てっぱん』、大河ドラマ『徳川家康』『独眼竜政宗』『元禄繚乱』『葵 徳川三代』『風林火山』『軍師官兵衛』など。『西郷どん』では調所広郷を熱演。

連続テレビ小説 こころ(2003)

中島一国役

連続テレビ小説 こころ

インタビュー

 若いね〜。もう15年も前ですからね。『こころ』で演じたのは浅草の花火屋さん、中島煙火店の代表。若いころは花火職人をしていて、ヒロイン・こころの父である沢朗(寺尾聰)とは兄弟弟子の関係でした。一国は周囲から頼りにされる街の重鎮でしたが、その不肖の息子を演じたのがまだ今ほど名前が知られていなかった阿部サダヲくん。お会いして「ああ、何か光るものがある人だな」と感じましたね。今でも「いい息子とやれたな〜」と思い出に残っています。

息子の銀(阿部サダヲ)が作った花火を見て一国は…

 一国は鰻屋「きよ川」でよく会合していたので、岸惠子さんが演じたヒロインの祖母・いづみとは共演シーンが多かったですね。2人は良き話し相手であり、相談相手でもありましたが、僕自身にとっては岸惠子さんとお会いできたこと自体が作品全体を通して印象深いです。とても華やかで僕にとってもあこがれの存在。本当に賢い方で、若々しく美しい。何というステキな方なんだろうと思いながらご一緒させていただきました。

こころの祖母・いづみは老舗鰻屋「きよ川」の大女将

 また、煙火店の代表という役柄上、花火の監修をしていただいた片貝の花火屋さんと番組がご縁でとても親しくなりました。番組の放送中は片貝まつりで奉納花火を打ち上げていただきましたし、昨年はヒロインのこころを演じた中越典子さんに第一子が誕生したのを祝って花火を上げたんですよ。そんな風に今でもご縁が続いているいい作品。懐かしいですね。

こころ(中越典子)

大河ドラマ 風林火山(2007)

甘利虎泰役

大河ドラマ 風林火山

インタビュー

 武田家譜代の重臣で、千葉真一さんが演じた板垣信方とともに家老を務めた甘利虎泰。もとは武田晴信(信玄)の父・信虎の側近だったので、晴信のクーデターに手を貸して主君を追放することになり断腸の思いではあったと思いますが、武田家の存続のために晴信を支えていくことになります。

甘利は若き勘助(内野聖陽)に戦の本質を語る

 若き御屋形(おやかた)様となった晴信を演じたのは、当時まだ亀治郎を名乗られていた市川猿之助さん。彼は初めてのテレビドラマ出演でしたが、ご一緒できたことが本当にうれしかった。お手紙をいただいたことも印象的でした。お手紙と言えば、当時、大臣をされていた甘利明さんから「立派な先祖をやっていただいて、ありがとうございます」と、したためて下さったのもうれしかった。そういう風に言っていただけるのも、役者としてのひとつの喜びだなと感じました。

武田晴信(4代目市川猿之助)

 「風林火山」は僕が馬に乗って撮影ができた最後の作品でもあります。実はこの後、腰を痛めてしまい乗馬がキツくなりまして…。ですから、そういった意味でも思い入れのある作品になりました。熱血漢の板垣に対し、甘利は冷静沈着なタイプ。そんな対照的な2人のキャラクターも演じていて面白かったことを覚えています。

背に矢を受けながらも味方に退却を伝えるために走り続ける
甘利虎泰 壮絶な最期

連続テレビ小説 てっぱん(2010)

長谷川伝役

連続テレビ小説 てっぱん

インタビュー

 こういう役は大好きです。お好み焼き屋の出前持ちで、ふーてんのおっちゃんみたいでね。それに僕は大阪生まれ、舞鶴というところで育ったので、関西弁が好きなんですよ。久しぶりにのびのびと関西弁のおっちゃんをやらせていただきました。方言指導の必要もなかったし、楽しかったですね。

広島・尾道育ちのあかり(瀧本美織)は就職のため大阪へ

 『てっぱん』はヒロイン・あかり役の瀧本美織ちゃんをはじめ、若い人がたくさんお出になっていて現場は賑やかでしたよ。富司純子さんが演じたあかりの祖母・初音が下宿を営んでいたこともあって、キャストも個性的な顔ぶれがそろっていました。そんな現場を引き締めていたのが、富司さん。僕が演じた長谷川は唯一と言っていい初音さんが心を許す人物だったので、よく愚痴を聞いたりはしていましたね。2人は嫌みを言い合いながらも仲がよくて、そんな関係性も楽しみながら演じられました。富司さんとは初共演だったので、ご一緒できてとてもうれしかったです。一度、皆でお寿司屋さんに連れて行っていただいて。とても楽しい会だったことを覚えています。

初音(富司純子)と長谷川は40年来のつきあい

大河ドラマ 軍師官兵衛(2014)

黒田重隆役

大河ドラマ 軍師官兵衛

インタビュー

 『軍師官兵衛』では黒田官兵衛の祖父を演じました。父の職隆役が柴田恭兵さんで、その父親という訳です。重隆が登場するのは第3回までだったので、すぐに死んでしまう役どころでした。そういう意味では、『西郷どん』の調所広郷も同じで、最近は早めになくなる役が多いですね(笑)。

幼い官兵衛(若山耀人)は屋敷を抜け出し、しばしば祖父・重隆のもとへ
官兵衛の父・職隆(柴田恭兵)は「義」を重んじるきまじめな武将

 重隆は諸国を渡り歩いた後、姫路にたどり着き、家伝の目薬を売って黒田家の基盤を築いた人物。土地の有力豪族だった小寺家に仕官して武家に連なるようにはなったものの「目薬屋」と揶揄(やゆ)されることも。そんな世間の声に悔しさをにじませる官兵衛に対し、重隆が思いを語る場面。砂浜で撮影されたこのシーンは、今でもよく覚えています。

 主演の岡田准一さんと2人きりのシーンでしたが、官兵衛に対して「広い世界でいろいろなものを見てみろ」と語りかけるのです。きっと孫が将来、何かを成す男だと見抜いていたのでしょう。官兵衛の生き方に影響を与えたであろう祖父との場面は、どんな風に演じれば伝わるのか、いろいろと工夫も重ねました。普通に立って並んでみたり、近寄ってみたりね。とても短かったですが、気持ちをきちんと伝えられて、いい最後のシーンになったと思っています。あとは、目薬を商う際の踊りを披露する場面。あれは面白かったなぁ。

大河ドラマ 西郷どん(2018)

調所広郷役

大河ドラマ 西郷どん

インタビュー

 『軍師官兵衛』で演じた祖父役と同じくらいすぐ死んでしまうのですが、その分、たった2話で1年分の仕事をしなければならないと思い、演じました。大河ドラマは1年かけて放送するので、その大事なスタートダッシュのなかの印象的なワンシーンを刻めればいいですね。責任重大ですし、名誉だと思っています。

薩摩藩家老 調所広郷

 僕が演じた調所広郷は財政難にあった薩摩藩を立て直すべく力を尽くした人物。薩摩藩が受けた密貿易などの嫌疑を被り、毒をあおって自ら命を絶ちます。そんな調所の死にざまは、きっと西郷や大久保をはじめとする薩摩の若者たちにショックを与えたでしょうし、影響もしたのではないかと思うんです。彼らにとっては最初に出会う大人の一人ですから、そういう意味では大事な存在になろうと思いました。本当に役者冥利に尽きる役を演じさせていただきましたね。役者としても若い方々が走り抜けていく今後のために、我々は我々で役割と攻撃範囲、守備範囲をしっかり守って見せなくてはいけないなと思いました。

重税に苦しむ農民を救おうと、吉之助(鈴木亮平)は調所のもとへ…

 今回、島津斉彬を演じた渡辺謙さんとは大河ドラマの『独眼竜政宗』以来の共演でした。撮影で顔を合わせた際に「30年ぶりですね」と謙ちゃんが声をかけてくれて、再会の楽しみを味わえました。「謙ちゃんって呼んでくれる人が少なくなりました」って言っていたけれど、それだけ月日が経ったということですね…。

島津斉彬(渡辺謙)と調所は対立を深めてゆく
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