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遠藤憲一 遠藤憲一

遠藤憲一俳優えんどうけんいち

1961年生まれ、東京都出身。劇団で活躍後、83年に『壬生の恋歌』でテレビデビュー。主な出演作に、映画『うさぎ追いし 山極勝三郎物語』『ミックス。』、ドラマ『民王』『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』など。NHKでは、プレミアムドラマ『かすていら』、土曜ドラマ『ちゃんぽん食べたか』『外事警察』、連続テレビ小説『てっぱん』『わろてんか』、大河ドラマ『真田丸』などに出演。

土曜ドラマ 外事警察(2009)

倉田俊貴役

土曜ドラマ 外事警察

インタビュー

 対国際テロ秘匿捜査の精鋭部隊を擁する警視庁公安部外事課、通称“外事警察”の知られざる世界を描いた作品でした。国家の安全を守るという任務を担うだけに、実際の関係者への取材はほぼ不可能だったと制作スタッフから聞いていたのですが、それでも可能な限りその姿を調査して描いていて、とても面白かったと思います。国際テロが問題になっている現在にぴったりの作品かもしれません。

倉田は公安の“陰のボス”
密命を受け松澤(尾野真千子)がテロリストを追う

 僕が演じたのは渡部篤郎さん演じる主人公の住本に強い不信感と敵愾(てきがい)心を抱く倉田という人物。外事警察を含む公安警察のトップという役柄上、どしっとしていて、無駄な動きを抑え、堅いセリフをずっと話していくというシーンがほとんどでした。こういう人物像は僕のイメージ通りなのかもしれませんが、実は一番苦手な役どころ。内容的にはとても面白かったですが、演じるのは大変でした(苦笑)。

 後に映画にもなった本作ですが、撮り方にこだわりが詰まっていました。ピンと張り詰めた空気感のなかで、色んな角度から芝居を撮影していく、その世界観のすごさに感動したことを覚えています。

倉田を呼び出した内閣官房長官・村松(余貴美子)のねらいとは…

連続テレビ小説 てっぱん(2010)

村上錠役

連続テレビ小説 てっぱん

インタビュー

 “朝ドラ”にレギュラー出演した初めての作品でした。「朝の顔じゃない」って言われて(苦笑)、若い頃に何度かオーディションに落ちたことがあったので、オファーをいただいたときは「僕でいいの?」と衝撃的でした。若いころにファンだった安田成美さんと夫婦役をやらせていただけたことも光栄でしたね。

広島・尾道市で鉄工所を経営する錠と真知子(安田成美)

 ドラマでは瀧本美織ちゃん演じるヒロイン・あかりのお父ちゃん役だったのですが、性格が自分に一番近い役だったなと思っています。ヒロイン役の美織ちゃんは『てっぱん』が最初のドラマ作品。まだ十代で、自由にのびのび演じる姿が印象的でした。演技って、経験を積めば積むほど考えてしまうところがあるので、あんな風に感じたままにポンポン演じられるのは、僕にとっては刺激的で“演技の教科書”のようでした。本人にも伝えましたが、大人になって再会した彼女に聞くと「だんだん演技が難しくなってきた」と言っていましたね。

男勝りのあかり(瀧本美織)は村上家の養女

 連続テレビ小説は放送自体が半年、撮影はそれよりも長い期間をかけて行うので、普段から短いスパンでさまざまな役を演じている僕としては、特に思い入れのある作品になりました。いつもはそんなことないのに、さすがに『てっぱん』の最終日は「ああ、終わったんだな」とウルウルきたかな…。 また、この作品に出たことで年配の人たちに顔を覚えてもらえた。地方に行っても「お父ちゃん」と呼ばれることがあって、“朝ドラ”の影響力を感じました。

プレミアムドラマ かすていら(2013)

佐野雅人役

プレミアムドラマ かすていら

インタビュー

 とにかく羽原大介さんの脚本が素晴らしかったですね。脚本はドラマの最初の入り口ですが、1話1話読むごとに「うわ〜すばらしい」と感じるものに出会えることは、そんなに頻繁にはないんですよね。でも『かすていら』はそんな希有な作品のひとつで、ホームドラマが大好きなこともあり、子どもたちに囲まれて楽しくお芝居ができました。船を浮かべて遊ぶシーンでは、すぐに船がもぐっていなくなってしまったりと、間抜けなことばかり起こしていましたが、すごくあったかい家族でしたね。

息子の誕生日に贈った大きな戦艦は…
まさかの沈没!

 『わろてんか』で幼いころのヒロイン・てんを演じた新井美羽ちゃんが『かすていら』でも娘役だったのですが、本当に表情が豊かですごい子だなと思っていたんですよ。そしたら『わろてんか』でまた父娘を演じることになって、その成長ぶりに驚きました。

末っ子の玲子(新井美羽)

 ドラマの舞台である長崎でロケをしたことも印象的です。土地の雰囲気はもちろん、昭和のセットも時代を感じさせてくれ、素晴らしい照明の効果も手伝ってとても好きな世界観でした。長崎弁は大変でしたが、どちらかと言うと、そのとき感じた気持ちのままお芝居をしたいので、アドリブをポンッと入れる場面もあったんですよ。方言でアドリブは難しいのですが、教科書ではないので方言指導の方には少し甘くしてもらって、演じさせていただきました。

大河ドラマ 真田丸(2016)

上杉景勝役

大河ドラマ 真田丸

インタビュー

 始めに脚本の三谷幸喜さんから、プロデューサーを通して手紙をもらいました。そこには「真田信繁(堺雅人)との最後のシーンで、景勝がどんな表情になるのか見てみたい」と書かれてあったんですよ。その後、三谷さんと初めてお会いしたのは『真田丸』の現場ではなく、宇宙を舞台にした映画『ギャラクシー街道』の衣装合わせ。僕はバニーガールの格好をしていて、大河を控えた初対面がこんなので「大丈夫かな〜?」と(笑)。そのときはアレコレ聞いても分からなくなるので、景勝役について大まかにうかがい、義理の父・謙信ほどの力はないけれど、藩を守りたいという思いを持つ人物だとイメージができました。

大坂冬の陣 家康(内野聖陽)は景勝に真田丸を落とせと命じる

 もともと歴史はあまり知識がなかったこともあり、教師で歴史に詳しい中学時代の同級生に教えてもらったり、台本を読みながら歴史を知り、景勝のイメージを作っていったんです。

 直江兼続(村上新悟)とのシーンは実は顔を見合わせているお芝居が少ないのですが、モニターチェックの段階から監督やスタッフが笑ったりしていて…。演じる僕たちは何が面白いのか分からなかったのですが、オンエアを見てみて、何となく変な空気感なんだなと、「2人の関係がすごく面白い」と言ったスタッフの言葉をはじめて理解しました。

上杉家家老 直江兼続(村上新悟)

 三谷さんの書かれる台本は練り上げられていて、読むだけで人物像が分かってしまうんですよね。しかもト書きに一切気持ちが書かれていないので、想像させられる。戦国時代の人は文献で資料は残っていても実際に会った人は誰もいないわけだから、三谷さんが描いた『真田丸』は登場人物それぞれのキャラクターが際だって面白かったと思います。

真田丸の戦いは信繁の完全勝利
景勝は敵陣から“日の本一のつわもの”と賞賛する

連続テレビ小説 わろてんか(2017)

藤岡儀兵衛役

連続テレビ小説 わろてんか

インタビュー

 僕が演じる役は方言が多いのですが『わろてんか』では京都弁に苦労しました。方言のなかでも京都弁はとくに難しいんですよ。今回は明治時代が舞台なので、言葉も現代よりももっと“はんなり”した風情があり、方言指導の方から「ギリギリOK」と言っていただけました(苦笑)。

儀兵衛は京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」当主

 儀兵衛役は当初“笑わないお父ちゃん”でした。だけど、ただ笑わない怖い存在だけだと一本調子になってしまうので、割と早い段階から笑顔を出していたんですよ。そうしたら監督に気づかれて「けっこう笑ってましたよね」と言われて(笑)。怖いキャラをずっと演じていくこともできるけれど、人間には色んな面があるから、馬鹿笑いは苦手だという設定にしませんかとご提案しました。基本的に顔が怖いので(笑)、そういう印象はできあがっているはずですから。その提案に監督が同意してくださったので、後は自由に演じさせてもらいました。

儀兵衛、満面の笑み

 第6週のラストで放送されたてんと2人の縁側のシーン。儀兵衛は照れて指切りをしませんでしたが、いったん出した指をひっこめるというお芝居は僕が提案して付け加えました。儀兵衛らしさがでていればいいなと思っています。また、静かに雪が降るシーンだったので、撮影の際に特殊効果で雪を降らせようかと相談したのですが、そうすると機械を使うため音がかぶり、セリフはアフレコになると監督がおっしゃられて。感情がにじみ出る場面だったので、雪は降らせずにそのままお芝居をさせていただき、あとでCGで雪を足してもらったんです。できあがってから監督が「いいシーンになりました」と泣きながらいらして(笑)。最後に印象的な場面が撮れてよかったなと思っています。

てん(葵わかな)との指切りはしないまま…
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