50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
高橋克実 高橋克実

高橋克実俳優たかはしかつみ

1961年生まれ。新潟県出身。上京後、舞台を中心に俳優を志す。『ショムニ』(フジテレビ系)でブレイクすると、番組司会やナレーションなどへも活躍の場を広げ人気を博す。NHKでも出演作多数。2008年の『フルスイング』高林導宏役は自身初の主演作。また、大河ドラマ『龍馬伝』では西郷隆盛役、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』では主人公の父・下村建造役で話題となる。2019年は瀬戸康史とのダブル主演『デジタル・タトゥー』で岩井堅太郎役を熱演。

土曜ドラマ フルスイング(2008)

高林導宏役

土曜ドラマ フルスイング

インタビュー

 僕にとって初の主演作ということでも思い出深いですが、放送から10年以上経っているのに、この作品がいまだに多くの人の記憶に残っていることが何よりとてもうれしいです。今でも「『フルスイング』を見ていたよ」と、初対面の方から声をかけていただくことがあるのですから、僕自身驚いてしまいます。

プロ野球の名打撃コーチ・高林は58歳で契約打ち切りを告げられ…
還暦まぎわにして高校の教師として再出発する

 このドラマは、プロ野球の名コーチから高校教師に転身した高畠導宏さんの実話を基にしています。僕も野球少年ですから、高畠さんのコーチとしてのご活躍は存じ上げていましたが、“高林”役を演じるにあたり、彼の壮絶な人生に改めて心を揺さぶられたのを覚えています。ドラフト指名でプロ入りしながらも、その後もスター選手として活躍できる人が一握りなのは野球界の厳しい現実です。ただ、高畠さんのようにプロ選手からコーチに転身してすばらしい手腕を発揮しながらも、また新たに球界とは違う世界で生きることを選ぶなんて、並大抵の精神ではできないことでしょう。その根底にあるのが、このドラマでも高林が生徒たちに語る、人生に大切な“気力”なのだと思います。特に気力の“気”の字を、旧字体で“氣”と書くことにも、彼のポリシーを感じました。

高林は優れたコーチング力で悩みを抱えた高校生たちを導いていく
初めての教え子たちの卒業式も近い2月、高林はがんの告知を受け…

 ドラマのオープニングの撮影時には、実際に高畠さんから指導を受けたというプロの方々がスイングの仕方を教えに来てくれたんです。その際にバッティングの見せ方はもちろんですが、高畠さんの人柄などもうかがい感慨深いものがありました。実在の人物をモデルとしたドラマを演じさせていただくことで、僕にとってもたくさんの学びがあった作品です。

諦めない心、『氣力』をふりしぼった最後の授業が始まる

大河ドラマ 龍馬伝(2010)

西郷隆盛役

大河ドラマ 龍馬伝

インタビュー

 大河ドラマ初出演で、まさか西郷隆盛役をいただくとは思いませんでした。というのも、僕にとって西郷といえば、1990年の大河ドラマ『翔ぶが如く』で尊敬する俳優の大先輩の西田敏行さんが演じられた“西郷どん”なんです。ですから、この役が決まったときは、真っ先に西田さんにご報告し、激励していただいたのを覚えています。

大河ドラマ『翔ぶが如く』の西郷隆盛(西田敏行)

 明治時代の偉人を演じさせていただくうえで難しいなと思ったのは、今も多くの資料が残されながら、やはり謎めいた部分も多いことです。特に西郷隆盛という人は、多くの藩士に慕われ、すばらしい政治力で明治維新を遂行する中心人物とまでなりながら、その最後は西南戦争で自決するのですから。僕も短期間の出演とはいえ、彼の心の軸をどこに置きながら演じたらいいのか、当初は悩みました。しかし故郷、鹿児島を訪ねさせていただいたり、西郷最期の地とされる場所を見せていただいたりと、その足跡をたどるうち迷いが自然に消えたのを覚えています。

西郷と土佐の脱藩浪士・坂本龍馬(福山雅治)との初めての出会い
龍馬は西郷に得体の知れない恐ろしさを感じる

 西郷は、いつの間にか倒幕という大きな政治の流れに飲み込まれていってしまったけれど、その根底にあった気持ちというのは、ごくシンプルに平和で平等な世界の実現だったのではないかということです。しかも、そうした新しい幸せな社会を“薩摩”で実現したかっただけなのだろう、と。鹿児島市内にいまだ残る明治維新時の砲弾の跡などを眺めながら、いろいろなことを考えつつ演じさせていただきました。

龍馬の立ち会いのもと、ついに薩長の密約が交わされる

連続テレビ小説 梅ちゃん先生(2012)

下村建造役

連続テレビ小説 梅ちゃん先生

インタビュー

 皆さんが毎朝お茶の間で見てくださる連続テレビ小説でヒロインの父親役をいただき、とても光栄だったのを覚えています。しかもヒロインの梅子を演じた堀北真希さんとは、過去に何度も共演していた間柄でした。それだけに、“朝ドラ”で父親役を演じさせていただき、とてもご縁を感じたのを覚えています。

健造は謹厳実直な医師、家では無愛想で頑固な昭和の父
劣等生の梅子(堀北真希)だが、父の背中を追って医師を志す

 “朝ドラ”の現場は毎日通ううちに、本当の家族のようなアットホーム感が漂い、とても癒されるものがありますが、実は大変長丁場で出番も多いですし、メインキャストの場合はなかなかハードなものなんです。また、この当時は撮影が深夜に及ぶこともあって、そんなときに限って、梅子の見合いの場に片岡鶴太郎さん演じる隣人の幸吉らが襖(ふすま)ごとなだれ込んでくる場面で、襖がきれいに倒れてくれなかったりしてね(笑)。くたくたになりながらも、楽しく撮影をしていた日々が懐かしいです。

安岡家の幸吉(片岡鶴太郎)とはケンカばかり…

 ただ僕は、このドラマで建造を演じるうえで、監督から「笑わないでほしい」と言われていたので、最初から最後までほぼ笑顔を見せられなかったのも苦労といえば苦労でした。昭和の威厳のある父親役というのも、なかなか大変なものです。でも、こうした“朝ドラ”のように、皆さんが家族でご覧になる番組で、戦後の大変だった時代の日本を描くのはとても意義があることだと思います。僕も子供が小さいので、平和な日本のありがたさを、こうした番組をきっかけに少しでも伝えられたらいいな、と思っています。

家族にも笑顔を見せたことのない健造が一大決心
『のど自慢』に出るためひそかに歌の練習をしていた!
曲は“上を向いて歩こう”
合格の鐘が鳴り、ついに建造が笑顔を…

土曜時代ドラマ そろばん侍 風の市兵衛(2018)

磐栄屋天外役

土曜時代ドラマ そろばん侍 風の市兵衛

インタビュー

 大変人気のある原作をベースにした時代劇で、僕自身とても楽しみに出演させていただきました。時代劇というのは、俳優なら誰もが挑戦してみたいものだと思うんですよ。髷(まげ)をつけて着物を身につけて、すべてが非日常を演じられますから。そういうのは、役になりきるということを目指す我々俳優にとっては、まさに役者冥利に尽きるものなんです。

市兵衛(向井理)は武家や商家に雇われて家計を預かる“そろばん侍”
呉服店の主人・天外には娘のお絹(小芝風花)に知られたくない秘密があり…

 僕も原作を拝読させていただきましたが、主人公の“そろばん侍”こと市兵衛は映像化するときに殺陣など難しい部分もあるのかなと思ったのですが、それを向井理さんが見事にかっこよく演じられていて感動すら覚えました。私が演じたのは内藤新宿の大店、磐栄屋の主、天外です。天外には大店の主人ということだけでなく、町のために無法者を殺した過去もあり、また、背中には雷神の彫り物があるなど、その二面性を漂わせて演じるというのもおもしろかったです。

磐栄屋を追い出そうと企む岸屋が公儀と手を組み、長屋を打ち壊しに来た
“いいか、俺の目の黒いうちは追分をおまえたちの好きにはさせねえぞ!”
天外の怒りとともに雷鳴が鳴り響く!

 それから昔ながらの地名が出てくるのですが、それが若いころに住んでいた新宿界隈の町と重なり、「今のあの辺りのことか」と演じながら楽しんでいました。それにしても昔の人は徒歩か馬か籠しかなかったでしょうに、新宿から秩父へ出向くなど、行動範囲が思った以上に広いんですね。時代を経て、僕たちは進化している部分と退化している部分があるなと思いました。昔ながらの暮らしには戻れないけれど、私たちは大切なものを便利さと引き換えに失っているのでは、という思いにも駆られたのも、この作品を演じてみての正直な感想です。

賊に襲われた傷は深く、天外は市兵衛にお絹を守ってほしいと頼む
原作は辻堂 魁による人気シリーズ『風の市兵衛』(祥伝社文庫)

土曜ドラマ デジタル・タトゥー(2019)

岩井堅太郎役

土曜ドラマ デジタル・タトゥー(2019)

インタビュー

 この作品で、瀬戸康史くんとW主演を務めさせていただいています。今の時代を鏡のように映している作品で、僕も演じながらさまざまな感情が去来するのが事実です。日ごろ、民放で情報番組のMCとしてさまざまな事件報道に接しているからということもあるのですが、現代の日本人の中に見られる“不寛容さ”に恐ろしさと悲しさを感じてなりません。

岩井は特捜検事だったが、大物政治家の疑獄事件をめぐり辞職に追い込まれる
弁護士となった岩井の前に現れた人気ユーチューバーのタイガ(瀬戸康史)
タイガは動画の“炎上”以来、何者かに命を狙われているという…

 僕はまさに、ドラマの中の岩井と同様、どちらかというとインターネットにうとい方です。そして、いわゆるインターネット世代とは相いれない感覚がどこかにあって、なぜそこまでSNSなどでの評価や書き込みの内容にとらわれてしまうのかな、と側で見ていて疑問に思ってしまう部分もあります。同時に、デメリットも感じながらもSNSを使い続ける魅力は何なのだろうな、と素朴な疑問として考えてしまう面もあるんです。見たことも会ったこともない個人にインターネットを通して“裁き”を下すような風潮は今後ますます増長されるのかもしれませんが、こういう時代の先にはどんな未来が待っているのか。僕もこのドラマの結末を視聴者の皆さんと同じように、ハラハラしながら見守っているところです。互いを認め合い許し合うことが、インターネットを介してもスムーズにできるようになればいいのにと、願わずにはいられません。

ネット上で刻みつけられた“悪意”は刺青(タトゥー)のようにいつまでも消えない
プライバシーをさらされ、罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられる苦しみ…
岩井とタイガがバディーを組み、ネットの悪意に立ち向かう!
その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す

敬称略

」の検索結果(0件)

お探しの検索条件では見つかりませんでした。
人物名を入れてください。