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竹中直人 竹中直人

竹中直人俳優たけなかなおと

1956年生まれ、神奈川県出身。俳優、映画監督、ミュージシャンとして活躍。主な出演作に、ドラマ『都市伝説の女』シリーズ『フリーター、家を買う。』『トットちゃん!』、映画『無能の人』(監督・主演)、『Sall we ダンス?』など。NHKでは『酔いどれ小籐次』『坊さんが、ゆく』シリーズ、連続テレビ小説『天花』になどに出演。主演を務めた大河ドラマ『秀吉』に続き、『軍師官兵衛』でも豊臣秀吉役を演じて話題に。『マチ工場のオンナ』では工場の従業員・勝俣役を熱演。

大河ドラマ 秀吉(1996)

豊臣秀吉役

大河ドラマ 秀吉

インタビュー

 若かったな~。肌つやつや(笑)。天下のNHKがまさかオレなんかを主役にするなんて、ありえないと思い本当にびっくりしました。とてもうれしかったです。

 最初にプロデューサーや演出家と話したのは「いままでの大河ドラマを壊そう」ということでした。“格式張ったドラマにしたくない”という価値観を共有できたので、日吉(のちの秀吉)は大河ドラマではありえないほど汚い格好で登場し、話題にもなり、自分でも驚きました。

光秀(村上弘明)との出会い
おね(沢口靖子)、秀吉、三成(真田広之)、利家(渡辺徹)

 また、何といっても織田信長を演じた渡哲也さんとご一緒できたのは最高の経験でした。秀吉を演じた1年は渡さん=お屋形様を愛せた時間だったと深く感じています。

信長(渡哲也)

 役者というのはある程度個性が認められてしまうと、どの現場に行ってもそれなりにOKが出て終わってしまうことが多く、それがとても辛かった。だから自分で企画を出して夢に見た映画監督をやらせていただくことができた。とにかく自分で責任を負って深く作品に取り組みたかった。そんなときに出会ったのが秀吉の役でした。1年間ひとつの役と向き合える、しかも主役でというのは役者としてこれ以上のことはない。日々テンション高く、毎日貧血を起こしながら、夢中で取り組みました。当時はまだ40歳になる前、撮影がどんなに遅くまでかかっても、終了後にスタジオ前の休憩室でプロデューサーや演出家たちと次のプランを練っていたことが印象に残っています。

BS時代劇 酔いどれ小籐次(2013)

赤目小籐次役

BS時代劇 酔いどれ小籐次

インタビュー

 正月時代劇『御鑓拝借〜酔いどれ小籐次書留〜』の放送があり、その続編として放送されたのが『酔いどれ小籐次』。全13回の連続ドラマになって、じっくりと小籐次を演じられたのはとても楽しかったです。僕は左利きなのですが、剣豪の小籐次をそのまま演じさせていただけたんです。しかも、逆手で刀を抜いたりして、自由な立ち回りをつけてもらえてとてもうれしかった。

脱藩浪士・小籐次は大酒飲みで剣の達人
刺客・須藤平八郎(上地雄輔)と剣を交える

 連続ドラマになったことでより深く小籐次に触れることができたのですが、“酔いどれ”と言いつつ、お酒を飲むシーンが少なかったのが残念です(笑)、酔っ払いながら戦うシーンをもっとやりたかったですね(笑)。とはいえ、数々の美しい女性に愛されるモテモテ具合は夢のようでしたし(笑)、真面目で男気が強く再び演じたい役になりました。立ち回りは怖いけれど(笑)。

料亭の女将・おこう(鶴田真由)は忠義に厚い小籐次に心ひかれる

 作中では小籐次と駿太郎の関係がとてもステキで、現場も楽しく過ごさせてもらいました。駿太郎役の子役は僕のことを「じいじ」と呼んでくれて、すっかり僕になついてくれて、一緒にご飯を食べたりしていたんです。共演シーンでは僕がセリフに間を持たせると「じいじ、次のセリフはね…」と必ず小さな声で教えてくれて(笑)、「大丈夫だよちゃんと覚えているから…次のセリフまで少し間を開けているんだよ」とこちらも返したりしていました。そんなやりとりが何度もあって、その仕草が本当にかわいくて、もう大きくなっているんだろうな…。

駿太郎(荒川槙)はかつて小籐次の命を狙った須藤の子

大河ドラマ 軍師官兵衛(2014)

豊臣秀吉役

大河ドラマ 軍師官兵衛

インタビュー

 『秀吉』では豊臣秀吉の“光”の部分が描かれましたが、『軍師官兵衛』では“闇”の部分を演じることが出来て、ありがたかったです。というのも『秀吉』のときに、大河ドラマの主役はみんなヒーローだけど、最後は墜ちてゆく秀吉を演じたいと話していたんです。でも、柔らかな印象で終わっていきました。どこか自分のなかで演じ足りない気持ちが残っていたんです。それが奇しくも『軍師官兵衛』で同じ豊臣秀吉役をいただき、別の角度から演じる機会を得たことは素晴らしい経験でした。よくぞキャスティングして下さいましたという気持ちでいっぱいです。

 印象に残っているのは、秀吉が寝小便を漏らしてしまったと嘆くシーン。秀吉の老いを感じさせる描写は、まさに人間としての秀吉を感じることが出来ました。『軍師官兵衛』では朝鮮征伐もしっかり描かれ、どんどん権力を振りかざす男になっていく秀吉の姿を通して、ある種の僕が捉えるヒーロー像を表現できたかなと思っています。

1996年の『秀吉』では描かれなかった秀吉の晩年を演じる
おね(黒木瞳)

土曜ドラマ 夏目漱石の妻(2016)

塩原昌之助役

土曜ドラマ 夏目漱石の妻

インタビュー

 この作品で演じたのは夏目金之助(漱石)の養父・塩原昌之助。かつては羽振りが良かったものの、いまは落ちぶれてたびたび金之助の元を訪れては、金銭的な援助を求めるという役でした。屈折してひねくれたりしている男の役はストレートに生きているヤツよりも演じていて面白いですね。基本は優しい男だったはずなのに、素直に生きられなかった男の悲哀を感じました。

夏目家に金を無心に来る塩原
金之助(長谷川博己)と鏡子(尾野真千子)

 NHKのドラマに参加するたびいつも感じることですが、セットが本当に素晴らしい。この作品もそうでした。漱石の書斎を見た瞬間、とても感動したのを覚えています。セットに入った瞬間、作品の世界観に入り込むことが出来ました。まさに美術に支えられているという感覚です。そこに座って、煙管(きせる)をふかしていると、そのヤニ臭さと苦さが塩原という男の臭いのような気がして、キャスティングして下さったことに感謝しています。

 また、金之助を演じた(長谷川)博己くんとその妻・鏡子役の(尾野)真千子ちゃんを目の前にしたときに生み出されるその場の空気に、とても興奮しました。テストを繰り返さず、芝居を固めていかない、その演出にとても緊張感がありました。出たとこ勝負というか…、そういう瞬間の役者同士の集中力こそ、作品作りの醍醐味だと思います。

ドラマ10 マチ工場のオンナ(2017)

勝俣勉役

ドラマ10 マチ工場のオンナ

インタビュー

 『マチ工場のオンナ』で演じるのは、ヒロインの光(内山理名)と対立するベテラン職人の勝俣。こういう頑固親父は以前にも『フリーター、家を買う。』で二宮和也くん演じる主人公の父親役などで演じたことがありました。今回は父親ではなく、従業員と経営者という間柄。幼なじみの娘だったころは光に優しく接していたものの、いざ経営者になると考え方の違いでぶつかり「金のことなんて分からねえんだよ」なんて、すごい剣幕で向かっていくんですよね。

勝俣は光(内山理名)に工場を継いでほしいと頼む
専業主婦の光はとまどうが…

 ぶつかり合いは激しいですが、勝俣の言い分も光の事情もどちらも間違ってはいない。実はみんな人の痛みが分かる人ばかりが描かれているドラマなんですよね。世間にはびっくりするくらい意地悪な人もいて、誰とでも仲良くできるわけじゃないと思います。でも、このドラマに登場する人々は尊敬から人間関係を始められる人たちばかり。誰もが痛みを抱えるなかで一生懸命生きているという印象を受けました。

 ひとつ不安なのが、ドラマの終盤で登場するサッカーのシーン。勝俣は国体に出場経験があるという設定なのですが、僕自身、体育では小学生のころからずっと1なんです。撮影はこれからですが、ちゃんとできるか心配です…。

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