一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
イッセー尾形 イッセー尾形

イッセー尾形俳優いっせーおがた

1952年生まれ。福岡県出身。1971年、演劇活動をスタート。俳優として、一人芝居のスタイルを確立し国内外で高い評価を受ける。舞台をはじめ映画、ドラマ、ナレーションなど幅広く活躍。2012年の独立を機に新たな活動も展開中。NHKでも、大河ドラマ『独眼竜政宗』、『炎立つ』、連続テレビ小説『凛凛と』『つばさ』、プレミアムドラマ『ペコロス、母に会いに行く』など多数出演。2017年は、土曜時代ドラマ『アシガール』で天野信茂役を演じる。

大河ドラマ 独眼竜政宗(1987)

国分盛重役

大河ドラマ 独眼竜政宗

インタビュー

 懐かしいです。伊達政宗役を演じた渡辺謙さんも、お若いですね。私が演じたのは陸奥国分氏当主・国分盛重で、政宗の叔父にあたる人物。これが伊達家中にあって何かと問題を起こす男でしてね(笑)。でも、凛々しく、天下取りに前のめりに突っ走る若武者・政宗と、どこか計算高く、形勢を読みながら戦国を渡り歩こうとする盛重の姿は、対比としておもしろかったなと思います。

盛重は政宗(渡辺謙)の叔父にして伊達家のトラブルメーカー

 脚本のジェームス三木さんが、伊達家から佐竹氏に寝返る前の盛重の心の葛藤を、僕のために一人芝居仕立てで書いてくださったんです。大河ドラマの中で大胆にもこんなシーンを描くなんて、さすがジェームスさんだと思いましたが、僕も楽しまなきゃ損だと思って演じました。でも緊張しましたね。老けメイクをしていますが、僕も当時はまだ35歳ぐらいでしたから。このドラマは、そうそうたる俳優陣が名を連ねていらっしゃったので、現場の緊張感もすごかったのを覚えています。しかし30年前の作品を見ても、僕は今と同じことをやっているんですね(笑)。ある意味、ブレていないってことなのかもしれないなぁ。

名人芸の一人芝居が大河ドラマでも話題に…!

ドラマ10 天使のわけまえ(2010)

佐藤喜市役

ドラマ10 天使のわけまえ

インタビュー

 一度は人生のどん底を経験した女性が“おいしいごはん”を通して、生きる自信や人と人との信頼関係を取り戻していく。とても心が温まる作品でした。僕が演じる喜市は工事現場で働く、秋田出身の男。途方に暮れる主人公・くるみ(観月ありさ)に初めて声をかけた“おっさん”です。明るく元気な男ですが、彼自身、複雑な過去を背負って生きています。

喜市は思いつめた様子のくるみ(観月ありさ)を心配して声をかける

 食べる――ということは人にとって大切なことです。食べ物を通じて、人と人が心を通わせ、絆を作っていく。そういう日常的なものを演じることはシンプルであり、逆に言えば難しいものでもあるんです。結構、無我夢中で芝居をしていたのを覚えています。今、こうして振り返って拝見してみて、“ああ、いい芝居していたんだな”と、客観的にちょっと安心しました(笑)。

 この現場の料理の監修には、フードコーディネーターの飯島奈美さんが入っていらしたので、本当に撮影用のお弁当がおいしくて(笑)。観月さん演じるくるみと食べた“いぶりがっこ”の香ばしい味も病みつきになって、ぼりぼり食べちゃったのも忘れられません。

喜市との出会いを機に、くるみは料理で人生を切り開いてゆく

プレミアムドラマ
ペコロス、母に会いに行く(2013)

岡野雄一役

プレミアムドラマ ペコロス、母に会いに行く

インタビュー

 マンガ原作の作品です。実は当初、マンガの中の“ペコロス”こと雄一のキャラクターと僕とでは、イメージが違い過ぎるかなと思ってお断りしたんです。僕が演じる雄一、つまり“ペコロス”さんが頭もうすいし、ちょっとふくよかな体形だったので。でも、頭髪の感じは特殊メイクでカバーできるというので、自分でよければ、とお引き受けしました。そのカツラもすごくてね。石こうで型を取って、頭の形ぴったりに作るんですよ。毎回着けるのにも時間がかかるのですが、この作品はロケも多かったので、頭だけがとても暖かくて助かりました(笑)。

長崎の街で“ペコロス”こと岡野雄一さん本人とすれ違う場面

 ドキュメンタリードラマとしての側面もあったので、“高齢老介護”“認知症”といった重いテーマが根底には流れている。でもどこまでも愛おしくて、切ないような世界観がこのドラマにはありました。長崎でのロケで雄一が車でバックした際に、認知症の母(草村礼子)を間違ってひいてしまいそうになるシーンがあるんです。そのとき背景に映っていた長崎の街の夜景が、とてもきれいでね。闇夜に遠くまでキラキラと光が揺らめいて。とても悲しい場面なんだけど、その美しさがいつまでも心から離れませんでした。

認知症の症状が進む母・みつえ(中村礼子)は無邪気な少女のよう
“ボケるとも 悪か事ばかりじゃなかかもしれん…”

55歳からのハローライフ(2014)

因藤茂雄役

55歳からのハローライフ

インタビュー

 僕が主人公を演じさせてもらったのは、5話の「空を飛ぶ夢をもう一度」です。大人の男のドラマだったので、演じるのも楽しみでね。でも僕の演じる因藤茂雄に対して、相手役ともいえる中学時代の親友・福田貞夫の役を誰が演じるのかなぁと思っていたら、「火野正平さんです!」ってプロデューサーから聞いたときは最初驚いちゃって(笑)。僕の芸風とは遠い方だと思っていたので、どうやったらコンビになれるのか想像もつかなかったんです。

因藤はリストラにあい、工事現場の誘導員をする日々

 しかも、ろくすっぽ言葉も交わさないうちに、2人で抱き合うシーンから撮影がスタートしてね。でも、火野さんの体に手を回したら、すごく肉付きがしっかりしていらして。思わず「運動してるんですか?」って聞いたら、「ぜぇんぜん」って答えが返ってきたんです(笑)。火野さんらしいでしょ。でも、その飾らないひと言で、僕は火野さんが大好きになってしまったんです。僕にはない魅力というか、存在感にやられちゃいました。

中学時代の親友・福田(火野正平)との思いがけない再会

 小説家になる夢がかなわなかった因藤と、事業の失敗からホームレスへ転落した福田との再会。福田のホームレス仲間が集まっているシーンでは、スタッフが懸命にその空気作りをしていて、現実より現実的な息詰まるような世界がそこにはありました。こんなところから、福田を連れて何としてでも逃げ出したいと、心から思ったのを覚えています。人生の旅路はそれぞれだけど、どんな形でも再スタートは切れる。因藤と福田の生きざまに、いろいろなことを僕も考えさせられました。

重い病に侵された福田の“最期の望み”とは…

土曜時代ドラマ アシガール(2017)

天野信茂役

土曜時代ドラマ アシガール

インタビュー

 このドラマも、人気コミックのドラマ化です。主人公の女子高生・唯(黒島結菜)が平成から戦国にタイムスリップして足軽になっちゃうなんて、ちょっと面白い設定ですよね。唯役を演じる黒島結菜ちゃんは、とてもすてきな女優さんだなと感じています。小手先ではなくて、心でセリフを言うというのかな。ひたむきに、純粋に役に向き合っているその姿が、現場全体を引っ張る求心力を生み出しているような気がします。

平成の高校生・唯(黒島結菜)が戦国時代にタイムスリップ!

 僕が演じる天野信茂役は、今回はマンガ原作というところを生かして“カッカッカッ”と軽やかに演じたいなと思っています。三次元の世界だけど二次元的に見えたらいいなというか、あえて“紙”のように薄っぺらく演じたいんです。でも僕がそんな風に自由に楽しむことができているのも、結菜ちゃんが物語の内面的な部分をしっかりと押さえて演じてくれているからだと思うんです。

信茂は馬に追いついた唯の俊足に驚く

 物語は現代と戦国の対比でもありますが、撮影現場は昭和チームと平成チームの対比も面白いですよ。結菜ちゃんはもちろん、忠清役の健太郎くんもまだ20歳ですからね。僕は羽木忠高役の石黒賢さんたちと一緒にいるとほっとするもの(笑)。ある意味、いろんな楽しみ方のできるドラマだと思います。

唯は憧れの忠清に近づくため、天野家の家来になりたいと訴えるが…
その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す