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高橋克典 高橋克典

高橋克典俳優たかはしかつのり

1964年生まれ。神奈川県出身。凛々しく知的なルックスで俳優として幅広く活躍。「サラリーマン金太郎」シリーズ(TBS系)など代表作多数。NHKでは98年、緒形拳主演の水曜シリーズドラマ「翔ぶ男」に初出演。その後、「大仏開眼」、「珈琲屋の人々」、「子連れ信兵衛」、「子連れ信兵衛2」、「逃げる女」に出演。2017年、土曜ドラマ「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」に、白川清太郎役として出演。またEテレの「ららら♪クラシック」では司会を務める。

古代史ドラマスペシャル 大仏開眼(2010)

藤原仲麻呂役

古代史ドラマスペシャル 大仏開眼

インタビュー

 僕は時代劇に出演するのが、この作品が初めてでした。でも、いわゆる江戸を描いた時代劇ではなく1300年余も前の奈良時代(笑)。もはや“古代”という感じだったので、どうしたらいいのかな、と探りさぐり演じていたのを覚えています。

 また、この作品は平城京遷都1300年記念の特集ドラマだったので、出演者発表の会見が東大寺大仏殿で開かれて、大仏様のすぐ下で会見をさせていただきました。そういえばロケ地の京都・平安神宮では、吉備真備を演じた吉岡秀隆くんと一緒に撮影の待ち時間を過ごしていたときのこと。近くの通りをたくさんの人が埋め尽くしているので「何だろう?」と思って聞いてみると、近くを天皇皇后両陛下が車でお通りになられるところだと知りました。このドラマは歴史を土台としたフィクションとはいえ、天皇家にもゆかりのある物語。不思議なご縁を感じてみんなで衣装のまま駆けつけ、大きな声を上げて手を振っていたら、美智子皇后陛下がこちらに気づいて微笑んでくださいました(笑)。

藤原仲麻呂と吉備真備(吉岡秀隆)は政界のライバル

 自分たちもかつては歴史の教科書で学んだ奈良時代ですが、激動の平城京ではさまざまな人たちの思惑がうごめき、日本の国家の基礎を作ろうと奔走した人たちがいたことに改めて思いを馳せました。とても勉強になりましたし、ロマンのある興味深いドラマだったなと思います。

プレミアムドラマ 珈琲屋の人々(2014)

宗田行介役

プレミアムドラマ 珈琲屋の人々

インタビュー

 これも大好きな作品です。僕が演じるのは、殺人の前科がありながら喫茶店『珈琲屋』のマスターを務める宗田行介。原作小説の行介は高倉健さんのイメージだそうなので、僕も間(ま)や雰囲気は少しだけ健さんを意識して演じたつもりです。それにしても行介は常に心に抱えている闇があったり、寡黙だったりと、演じるうえでの難しさはありましたが、僕にとってそれがこの役を好きなポイントでした。本来の僕に、何か近いものを感じられたからかもしれません。ふつう他人と会うときはサービス精神で多弁になったり、普段とは違う気を使ってしまったりするものですが、行介はそうしたものを一切封印して人生を歩いている。男としても、そういうところが好きでした。そんな彼が心を込めて煎れる一杯のコーヒーだからこそ、飲んだ人の人生が変わっていくのかもしれませんね。

 でも実は何が大変って、撮影現場は喫茶店の幻想的な雰囲気を出すためにいつもスモークを焚いていて、みんなでむせかえるような思いをして演じていたことです。いぶされちゃってね(笑)。今ではこのドラマでコーヒーが大好きになり、自分でもいろいろとこだわって飲むようになりました。またいつか行介役をやりたいですね。今度はもう少し、行介にも人生を前向きに歩いてもらえたらな、なんて思っています。

行介と冬子(木村多江)の恋の行方は

BS時代劇 子連れ信兵衛(2015~)

松村信兵衛役

BS時代劇 子連れ信兵衛

インタビュー

 王道の時代劇でありながらも“信兵衛は人を斬らずに人を育む侍”というのが、ある種とても現代的ですよね。それから長屋で暮らす人々を演じる俳優の皆さんが、すごく味があって魅力的でした。長屋暮しゆえに、みんな貧しい。でも、そんな貧しさを笑い飛ばし、互いに支え合って生きていこうとする人情の温かさを、信兵衛の役を通して感じることができました。古きよき日本の姿を、随所で味わえる作品だったなと思います。

剣の達人・信兵衛が他人の赤ん坊を育てることに…

 僕自身は信兵衛が剣術の腕のたつ浪人ということもあり、少し練習はしましたそして、衣装の着流し姿だと帯一本。洋服のベルトと違い締め付けがないから太っても気づかず危険なんです。しかも、大好きな京都での撮影で、おいしいものの誘惑がたくさんありますしね(笑)。

 お陰さまで好評をいただきパート2まで続いた作品でしたが、最初の作品では0歳だった鶴之助(伊東瑛進)がパート2では1歳になり撮影はなかなか大変でした。少し人見知りも始まり、悪知恵もつき泣いてしまうことも多く、だからといってあやし過ぎても “鶴之助ペース”になってしまう。スタッフたちも大わらわでした。だからこそ、休憩時間に鶴之助と二人きりになったときに、「ちゃんと頑張ろうね」と男同士で約束したこともありました(笑)。僕自身プライベートでは男の子を持つ一児の父なので、それが役に立ったとは思います。俳優というのは、人生のいろいろな経験が役立つものですね(笑)。

土曜ドラマ 逃げる女(2016)

斉藤浩一役

土曜ドラマ 逃げる女

インタビュー

 主人公・梨江子(水野美紀)が巻き込まれたえん罪事件。しかしながら、そういう目に陥った原因は彼女自身にもあったのかもしれない。そんなことを感じさるサスペンスタッチの作品でした。

梨江子(水野美紀)は自分を陥れた親友を探してかつての職場へ…
職場の元先輩・浩一も事件によって深く傷ついていた

 この作品に出てくる登場人物は、すべてに“裏”の顔があるようで、独特のおもしろさがあったと思います。全ては伏せられており、想像の域を出ませんが僕が演じた浩一は梨江子と同じ児童養護施設の元職員。家族もいたのに梨江子には惹かれていた過去があり、彼女への感情はねじれたものになっていました。ただし、浩一が出てくるとほっとする感じにするのか、それともシビアな感じにするのかで物語全体の印象が違ってくると思ったのでプロデューサーに相談したら、「シビアにしてください」と言われて。それで軸が決まった感じがありました。緊迫したシーンも多く、俳優陣の演技も熱のこもった作品だっただけに撮影する側も大変だったと思うのですが、カメラマンがとても自由に演技をさせてくれ、僕らも安心して芝居に集中できたのを覚えています。そしたらまたそのカメラマンとは、『ツバキ文具店』でもご一緒できたのでうれしかったですね。ドラマは本当にたくさんのスタッフの皆さんに支えられてできているなと思います。

ドラマ10 ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~(2017)

白川清太郎役

ドラマ10 ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~

インタビュー

 僕の演じる白川清太郎はヒーローでもなんでもない、本当にどこにでもいる普通の人。鳩子ちゃん(多部未華子)に対しても、「力になるからね」と気にかけながら特に何もできてはいない(笑)。でも、清太郎はカシ子(倍賞美津子)に恩があることから、物語の冒頭から孫の鳩子のことを気にかけているのです。親戚ではないけれど、世代が変わっても心でつながっている地域性。東京のような大都市ではなく、古都・鎌倉を舞台にしているからこそ更に素敵に描ける人間関係なのかもしれません。

カシ子(倍賞美津子)の遺影に手を合わせる清太郎

 清太郎は、以前はエリート商社マンでしたが、今は母の介護で精いっぱいの日々。僕自身、母が高齢となり、演じるうえで共感できる部分もたくさんありました。介護の現実って、本当に厳しいものだと思います。きっとこのドラマを見てくださる方たちにも、たくさんそういう状況の方がいらっしゃるかと。この作品はファンタジーではありますが、僕の演じる清太郎は介護と向き合っている皆さんに少しでも共感していただけたらと思っています。

清太郎の母・千代は亡き夫からの手紙を待ち続ける

 先日SNSを見ていたら僕の清太郎役についていの感想を、『サラリーマン金太郎』でもなく『特命係長 只野仁』でもない、すべての角が取れた河原の石ころみたいな高橋克典がいた」という風に書かれていた方がいましたが、「すごくうまい表現だなぁ」と感心してしまって(笑)。目指していたのは、まさにそんな芝居、そんな人物なんです。NHKでは本当にいろいろな役を演じさせていただいていますが、ぜひ清太郎のこれからにもご注目いただければうれしいです。

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