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佐久間良子 佐久間良子

佐久間良子女優さくまよしこ

1939年、東京都出身。第4期ニューフェースとして東映に入社し、59年、映画『台風息子』でデビュー。以後、映画『五番町夕霧楼』『湖の琴』など140本の映画に出演。また舞台「桜の園」「細雪」「鹿鳴館」「唐人お吉」などで活躍。NHKでは、大河ドラマ『春日局』『功名が辻』、『一の糸』『波の塔』などに出演。大河ドラマ『おんな太閤記』では主人公・ねね役を好演、幅広い支持を集めた。

銀河ドラマ 一の糸(1969)

渡部茜役

銀河ドラマ 一の糸

インタビュー

 この作品は有吉佐和子さんの原作をドラマ化したもので、私は17歳から40歳までを演じさせいただきました。私がNHKドラマに本格的に出演したのはこれが最初だったかと思います。NHKにとっても夜9時から始まる連続ドラマというのは初の試みだったそうで、監督の和田勉さんをはじめ現場スタッフも大変緊張の連続で、本当にみなさんと共に一生懸命に取り組みました。

文楽の三味線奏者、露沢清太郎(佐藤慶)の妻・茜

 ことに和田勉さんの熱量には圧倒されることが多かったですね。とても声の大きな方で「本番!」という声が上の方にある副調整室のブースからスタジオにまで聞こえてくるほど(笑)。シーンが終わると今度はブースから駆け下りていらして「佐久間さん、すばらしかった!」「もうこれ以上の演技はできないと思う」「すごい!感動した!」ってほめちぎるんです。そして続くのが「でも、もう1回」(笑)。和田さん流というか独特の演出でしたがとても印象に残っています。

 私が演じた茜という女性は17歳の時に、露沢清太郎(佐藤慶)が弾く文楽三味線の音色に心奪われ、その音色とともに弾き手である清太郎に思いを寄せていったんですね。離ればなれになりながら最終的には結ばれるのですが、先妻の9人の子どもの母親になるという波乱万丈の人生でした。その愛の深さ、情の濃さがとても心に残っていて、良い作品に出会えたと思っています。

夫の最期をみとる

大河ドラマ 新・平家物語(1972)

建礼門院徳子役

大河ドラマ 新・平家物語

平安時代末期、平家一門の政権獲得から栄華の時代、そして壇ノ浦で源氏に敗れるまでの盛者必衰を描いた歴史絵巻。大河ドラマ第10作の節目で、これまでの大河ドラマの主役級が勢ぞろいし、大掛かりなセットとともに話題になった。原作:吉川英治。脚本:平岩弓枝。音楽:冨田勲。語り:福本義典。出演:仲代達矢、中村玉緒、中村勘三郎(十七代目)、滝沢修、新珠三千代、若尾文子、佐久間良子、山崎努、山本学、中尾彬ほか。

原作:吉川英治 脚本:平岩弓枝 音楽:冨田勲 語り:福本義典

大河ドラマ おんな太閤記(1981)

ねね役

大河ドラマ おんな太閤記

インタビュー

 『おんな太閤記』が再放送されると知った時は、とてもうれしかったですね。初めて女性の視点で描かれた大河ドラマですが、明るさと温かさに満ちあふれた作品で暗いニュースが多い今だからこそ、ひととき楽しみながら見ていただけたらと願っています。

足軽組頭・木下藤吉郎(西田敏行)の“おかか”になる

 実は最初にお話をいただいた時は双子の子どもがまだ幼稚園でしたし、私自身1年間病気やけがもなく完走する自信が持てずお断りしていたんです。マネージャーから「これだけはやるべき」と強く背中を押されてお引き受けしたのですが、そんな心配は杞憂(きゆう)に終わりました。共演者やスタッフ全員とても仲が良くてチームワークも最高。週2日リハーサル、3日本番というスケジュールでしたが1週間が終わるとすぐにまた次の回で出演者の皆さまと早くお会いしたくなるほど。現場の空気がそのまま画面から伝わり、結果的にたくさんの方に見ていただける作品になったのだと思います。

天下人への階段を駆け上っていく夫を支え続ける

 橋田壽賀子先生がお書きになったねねの人物像には、演じながらその懐の深さや聡明さに感銘を受けました。秀吉(西田敏行)の出世を望んだわけではなく、ささやかでも温かい家庭を築きたいと思っていたのに、あれよあれよという間に秀吉が天下人にまで上りつめてしまった。その間、養子縁組をしたたくさんの子どもたちを育てたり、家臣たちの家庭にも心を配るなど、しっかりと秀吉を支えることに徹しました。ねねの才覚は秀吉も認めていたので、そういう意味では良い夫婦でしたが、実子に恵まれなかった寂しさが描かれる一面もありました。

のちの加藤清正や福島正則らを我が子のように育てる

 ドラマ全体を通して貫かれていたのは、ねねの反戦への意志です。絶対に戦争は嫌だと言って夫婦げんかになることもありましたが、家族が穏やかに暮らせることを何より大事にしていました。私も最年少で戦争を体験しておりますので終生平和を願ったねねの思いを、私も感じるままに素直に演じさせていただきました。
 小学生からご高齢者までどなたにでも楽しんでいただける明るいドラマなので、ぜひ再放送をご覧いただければと思います。

秀吉の死後も世の平和を願って奔走する

土曜ドラマ 波の塔(1983)

結城頼子役

土曜ドラマ 波の塔

インタビュー

 このドラマは監督の和田勉さんいわく「メロドラマ」。松本清張先生が、あまりお書きになっていない恋愛サスペンスが原作でした。政界の汚職、経済界などが背景となっていますが、究極は心に秘めた情熱の炎を燃やす頼子という女性の愛の物語。大人のドラマだったなという印象があります。

夫・庸雄 (山崎努)との間は、すでに冷え切っている

 私が演じた頼子という女性は、政治の裏舞台で暗躍する夫(山崎努)がいながら対立する立場になる若手検事(鹿賀丈史)に心をひかれてしまう。2人は決して会ってはならない関係で、万一表沙汰にでもなったら大変なことになる。でも人を愛するということは、お互いの立場や力関係といったものを超えてしまうものなんですよね。まさに秘めた恋で、それが人間というものなのかもしれません。

若手検事・小野木(鹿賀丈史)と出会う

 私はなぜか秘めた恋とか、心の中に燃える炎を抑えている女性という役をいただくことが多いんです(笑)。理由はともかく演じるというのはその人が出てしまうもので、役を変に作ろうとすると形だけになってしまう。血と肉が通わなければ役も生きてこないので、私なりに役をふくらませます。この作品も究極は男と女の愛。それをまっすぐに見つめて素直に演じたつもりです。

小野木と逢瀬を重ねる

 ロマンチックな物語でしたが、実はアクシデントもあったんですよ。頼子と検事がひそかに落ち合うシーンのロケで八丈島を訪れたのですが、帰りの飛行機が天候不順で飛べなくなってしまったんです。もうロケ地での撮影は終わっていましたし、帰京後に別のお仕事の予定も入っていたのに2日か3日ほど八丈島に留まることになってしまいました。小さな待合室で困り果てたことを覚えています。それも今となっては懐かしい思い出ですね。

大河ドラマ 春日局(1989)

お安役

大河ドラマ 春日局

戦国末期から徳川初期にかけ、徳川三代将軍・家光の乳母となり、やがて大奥を取り仕切る影響力を政治の場に発揮して、徳川三百年の泰平の礎を築いた春日局。激動の戦国時代に平和を求め、その理想実現のため力強く生き抜いた一人の女性・春日局の生涯を女性の視点から描いた。作:橋田壽賀子。音楽:坂田晃一。語り:奈良岡朋子。出演:大原麗子、佐久間良子、山下真司、江口洋介、江守徹、長山藍子、中村雅俊、東てる美ほか。

原作:橋田壽賀子 脚本:橋田壽賀子 音楽:坂田晃一 語り:奈良岡朋子

土曜ドラマ 家族の値段(1990)

楯岡さと美役

土曜ドラマ 家族の値段

愛知県岡崎市。老舗の煙火店の主人で業界屈指の職人・勝が突然蒸発。女か金かと噂している最中、勝に3000坪の土地を斡旋したという不動産業者が現れ、一同騒然。花火大会が迫り、婿養子も花火師を止めたいと言い出す。理由もわからず、残された妻・姑・嫁の三代の女たちの不安、対立、確執が表面化する。花火屋を廃業を考えるも何とか留まり自分たちの手で花火玉をあげようと決意。そこに夫の勝が帰ってくる。佐久間良子は花火職人、勝の妻・さと美役(全2話)

作:岸宏子

智恵子と光太郎・極北の愛(1991)

高村智恵子役

智恵子と光太郎・極北の愛

インタビュー

 高村光太郎と妻・智恵子の愛の物語ですが、夫婦愛だけでなく芸術家同士のすさまじい闘いや陰惨な場面も描かれた作品でした。
 智恵子の光太郎(小林薫)への愛は“烈”という言葉がぴったりくるほど、あまりにも一途。ひたすら愛して愛し抜くんです。だから光太郎が自分の作品作りで1か月ほど家を空けるということも許せない。別れではないと光太郎に言われても、本当に旅立ってしまったことがものすごいショックで睡眠薬を飲んだりしたシーンが印象に残っています。

夫・光太郎(小林薫)へ激しい愛情をぶつける

 どんどん孤独になり、それでも絵は描き続けていましたが、最後の方では髪も短く切ってしまったり。しだいに心がむしばまれていく智恵子は、演じていても切なくて胸が痛くなるほどでした。本当にピュアな人だったと思うのですが、その一方で光太郎もこれほど愛されることが少し辛かったのかなとも思ってしまいました。

妻として芸術家として生きる葛藤の中で、次第に心を病んでいく

 智恵子が亡くなった後で光太郎が思い出を語るシーンがありました。改めて智恵子のすばらしさや、智恵子を本当に愛していたことに思いを馳せる。詩集「智恵子抄」は、智恵子が亡くなってからでなくては書けなかったものなのかも知れませんね。

ドラマ新銀河 これでいいのだ(1994)

赤塚花江役

ドラマ新銀河 これでいいのだ

漫画家の巣だった東京・椎名町の「トキワ荘」を舞台に、漫画家を志し た青年のサクセスストーリーを描く。
佐久間良子は主人公・赤塚フジオの母、花江役。
16回シリーズ

原作:赤塚不二夫 脚本:小林政広 音楽:井上尭之

土曜ドラマ おごるな上司!(1997)

安藤早恵子役

土曜ドラマ おごるな上司!

インタビュー

大手新聞社・社会部記者の倉田に同社出版局雑誌編集部への異動が告げられる。創刊準備中の女性雑誌の副編集長に抜擢された倉田であるが、新聞記者としての自分に誇りを持つ彼は、戸惑いと怒りをおぼえる。組織の中の上司と部下のよりよい関係とは、組織を生き生きとさせ皆が楽しく働ける環境とは、魅力的な組織とは…新任管理職の成長を通して、すぺての組織人に送るメッセージドラマ。佐久間良子は、倉田の別れた妻の母親であり、出版局の上司でもある安藤早恵子役。(全3話)

原作:堀田力 脚本:小林政広

大河ドラマ 功名が辻(2006)

法秀尼役

大河ドラマ 功名が辻

インタビュー

 久しぶりに出演させていただいた大河ドラマでした。山内一豊と内助の功で知られる妻・千代の物語で私は一豊の母親役でした。

山内一豊(上川隆也)の母・法秀尼

 家老職をつとめていた夫が織田信長に滅ぼされて出家した身ですが、物語の前半では幼い千代とひととき一緒に過ごしています。そこで千代にいろいろなことを教えるという役回りでした。一豊と千代が結婚した後は共に暮らすのではなく良き理解者として陰ながら見守り支える立場。それほど出番は多くありませんでしたが、芯の強い戦国時代の女性を演じさせていただきました。

幼い千代を一時世話していたことも

 一豊を演じられた上川隆也さん、千代役の仲間由紀恵さんのことはその後のご活躍も目にしてうれしく思っています。

夫婦となった一豊と千代(仲間由紀恵)を見守る

 大河ドラマは『新・平家物語』(1972年)が最初でその時は、平清盛の娘で平家滅亡後も一人生き残る悲劇の女性・建礼門院徳子を演じました。その後、『おんな太閤記』、そして『春日局』(1989年)ではおふく(春日局)の母・お安役、そして『功名が辻』と3作品とも戦国時代が舞台。それぞれ役どころは違いますが、みな苦労しながらも強く生き抜いた女性たちで凜としたたたずまいが印象に残っています。

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敬称略

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