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鹿賀丈史 鹿賀丈史

鹿賀丈史俳優かがたけし

1950年生まれ、石川県出身。1972年「劇団四季」に入団。「ジーザス・クライスト・スーパースター」で主演デビューし、人気を博す。退団後は舞台だけにとどまらず、映画やテレビドラマで活躍。主な出演作に『怪物くん』シリーズ、ドラマ『振り返れば奴がいる』『世にも奇妙な物語』、舞台「レ・ミゼラブル」「ジキル&ハイド」「デスノートThe Musical」など。NHKでは『藏』『昨夜のカレー、明日のパン』『精霊の守り人』、大河ドラマは『黄金の日日』『徳川家康』『翔ぶが如く』などに出演。

大河ドラマ 黄金の日日(1978)

高山右近役

大河ドラマ 黄金の日日

インタビュー

 27歳、初めての映像作品で時代劇も初めてでした。劇団四季に在籍しながら、外の映像のお仕事もさせていただくという珍しいケースだったんです。

 改めて当時の映像を見ると、当たり前ですが若いし、我ながらきれいな声してますね(笑)。役のオファーをいただいたときは、やはり大河ドラマに出演できるということが、とても嬉しかったことを覚えています。出演が決まると、衣装合わせはもちろんですが、自分の頭に合わせてカツラを作っていく作業があったりして、「時代劇はこうやって作っていうんだな」と実感。初めて時代劇に出る喜びがありました。

助左衛門(現・二代目松本白鸚)

 僕が演じたのはキリシタン大名として知られた高山右近。直接は関係ないのですが、僕の劇団四季でのデビュー作が「ジーザス・クライスト・スーパースター」のキリスト役だったので、役を演じる上で助けになったと思っています。

右近は助左衛門と三成(近藤正臣)を宣教師に引き合わせる

大河ドラマ 徳川家康(1983)

石田三成役

大河ドラマ 徳川家康

インタビュー

 豊臣政権、五奉行筆頭の石田三成を演じました。大河ドラマは「黄金の日日」以来2作目。『黄金の日日』で演じた高山右近といい、この三成役といい、知的、精神的なキャスティングだったので、僕にはそういうイメージがあったんでしょうね。決して自分はそういうタイプではないんですけどね(笑)。ただ、日本の歴史を変えたかもしれない三成という人物を演じることになり、想像するだけで夢が広がったことを覚えています。

朝鮮出兵で苦戦する秀吉(武田鉄矢)に三成の提案は…

 『黄金の日日』から5年後の作品ということですが、こうやって芝居を振り返って見てみると、今よりもしっかりしていますね。若さだけではなくて、芝居に向かう姿勢に邪念がないというか。なかなかいい俳優だな(笑)。

 長年、俳優をしていて経験を重ねてくると、いろんな技巧が身についてくるように思いますが、石田三成という役をまっすぐにやっているという、そんな感じがしました。戦国時代を描いた作品なので、当然時代劇ならではのセリフもあったのでしょうが、現代劇のようなしゃべり方をしていて新鮮です。

大河ドラマ 翔ぶが如く(1990)

大久保利通役

大河ドラマ 翔ぶが如く

インタビュー

 大河ドラマで西郷隆盛、大久保利通の2人が並んで描かれる。その作品に大久保役で呼んでいただけたのは、非常にうれしかったですね。同時に責任感といいますか、「ちゃんとやっていかなくては」という思いが強かったと思います。また、盟友の西郷を西田敏行さんが演じられると聞き、先輩の西田さんとコミュニケーションを取りながらやっていこうと思ったことを覚えています。

幼なじみの大久保一蔵と西郷吉之助(西田敏行)が日本を新しい時代に導く

 西田さんにはロケの合間によく食事に連れて行っていただきました。よく食べて、よく飲む人という印象です。がっしりとした体格をされていて、2人で走るシーンでは、すごく足が速くて驚かされました。また、薩摩弁に関しても2人で一緒に苦労した思い出があります。

 1年という長い時間、ずっと大久保を演じ続けたので、どこか大久保のことが頭から離れない状態でした。今でも青山墓地の近くを通ると、大久保さんのお墓に手を合わせることがあるんですよ。今は『西郷どん』で島津斉興を演じています。斉興と大久保両方の見方ができるので、面白い体験だなと思います。『翔ぶが如く』ではなかったのですが、『西郷どん』では斉興と大久保のシーンがあるので、「僕も若い頃、大久保を演じたんだな〜」と感慨深い気持ちになりました。

日本の近代化の礎を築いた大久保利通

プレミアムドラマ 昨夜のカレー、明日のパン(2014)

ギフ(寺山連太郎)役

プレミアムドラマ 昨夜のカレー、明日のパン

インタビュー

 木皿泉さんが脚本をご担当された作品でした。独特な世界観で、それが一番の魅力だったと思いますね。また、物語を語る上で欠かせないアイテムとして食べ物が出てきたのですが、高山なおみさんがご担当されたお料理はどれも本当にていねいに作られており、美味しくて印象に残っています。

亡くなった一樹を忘れられないテツコ(仲里依紗)とギフ(義父)連太郎の共同生活

 僕が演じたのはヒロイン・テツコ(仲里依紗)の義理の父親役。2人は、息子(星野源)はすでに亡くなっているのに同居生活を送っているという不思議な関係性でした。役名のない “ギフ”と呼ばれている役どころでしたが、仲さんが自然体でお芝居される方だったので、こちらも非常に気持ちよく演じられました。

 息子役の星野源さんと、亡くなった奥さんを演じた美保純さんは幽霊となってドラマに登場。星野さんはその後のブレイクに驚きましたし、美保さんはほんわかしたかたで、ちょっとエッチな感じもあってステキな存在感を残されていたと思います。

 ドラマの撮影は一軒家を貸し切って行われたので、撮影中はずっと個性的な共演者に囲まれ、みんなでワイワイお弁当と食べたりして、とてもチームワークのいい現場で楽しかったです。

幽霊として現れた息子・一樹(星野源)と亡き妻・夕子(美保純)
夕子が寄り添っていることに気づかない連太郎は…

大河ドラマ 西郷どん(2018)

島津斉興役

大河ドラマ 西郷どん

インタビュー

 『翔ぶが如く』で大久保利通を演じて以来、久しぶりの大河ドラマ出演が『西郷どん』でした。奇しくも西郷隆盛という主人公を描くドラマに出演することになったのには、ご縁を感じますね。今回演じるのは島津藩主・島津斉興。オファーをいただいたときは、僕も随分と老けたものだなと思いました(笑)。

 斉興は琉球交易をするなど薩摩藩主として精力的に政(まつりごと)をした人物。しかし、嫡男の斉彬を中心とする西洋趣向や世界に目を向けた動きに同調することができなかったために、古き良き薩摩を守りたいという信念に燃えたのではないかと思います。

斉興は嫡男・斉彬(渡辺謙)を疎んじ、斉彬の支持者を弾圧する

 また斉興は藩主として実権を握っていましたから、やはり揺るぎない自信を持っていた人物だと想像できました。それだけに、斉彬の台頭によって自信が揺らいでいく変化の部分は大切に演じようと意識していたんですよ。今は鳴りを潜めていますが、今後、再び復活してくるので、老いてなお衰えない生命力を面白く演じられるといいなと思っています。

 そんな斉興と斉彬が藩主の座をかけてロシアンルーレットをするシーンはやはり印象的でした。斉彬を演じる渡辺謙さんも素晴らしいお芝居をされていましたし、緊迫感ある中で俳優同士のぶつかり合いが会って演じていて非常に面白かったですね。結局、斉興は銃を打つことができずに投げ捨てるのですが、実はピストルをこめかみに当てるときに涙がツーッと流れてきたんです。カメラアングルの加減で映像には映っていませんでしたけどね。『西郷どん』ではヒールとして描かれる役柄ですが、悪い部分だけでなく人間味を少しでも出していければなと思って演じています。

藩主の座をめぐる父と子の対決、ついに決着…!
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