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西田尚美 西田尚美

西田尚美女優にしだなおみ

1970年生まれ、広島出身。CMや雑誌のモデルを経て95年、映画『ゲレンデがとけるほど恋したい。』に出演。その後、映画やドラマなど数々の作品で活躍。主な作品に映画『ナビィの恋』『ウォーターボーイズ』『南極料理人』『図書館戦争』『WOOD JOB!』、2018年秋公開の『生きてるだけで、愛』など。NHKでは『胡桃の部屋』『とんび』『かすてぃら』『ちゃんぽん食べたか』『紙の月』連続テレビ小説『マッサン』、また『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』にレギュラー出演。2018年はプレミアムドラマ『ダイアリー』、10月31日放送の石川発地域ドラマ『いよっ!弁慶』に出演。

ドラマ10 向田邦子ドラマ 胡桃の部屋 (2011)

恩田節子役

ドラマ10 向田邦子ドラマ  胡桃の部屋

インタビュー

 脚本家で作家の向田邦子さん。彼女の没後30年の節目に放送された作品でした。篠崎絵里子さんの脚本がすごく面白く、印象に残っています。

 ドラマは頑固で実直な父・三田村忠(蟹江敬三)が、突然失踪したことから浮き彫りになる家族の関係性と心のひずみを描いたものでした。良妻賢母を絵に描いたような妻・綾乃役は竹下景子さん。実はデビューして間もない頃に蟹江さん、竹下さんの娘役を演じたことがあったんですよ。『胡桃の部屋』では、そんな2人の家庭を壊す女性・節子役ということで、ご一緒出来ることが嬉しい反面、そんな役できるのかというプレッシャーもありました。当時は私もまだ若く、手探りのなかで演じていたので、今演じるともっと違うんじゃないかなと思ったりもしますね。

リストラで職を失った忠(蟹江敬三)は節子の部屋に居つく
節子は小さなおでん屋を営みながら化粧品の訪問販売をしている

 印象的なシーンはいくつかありますが忠さんと土砂降りの中を走るシーンは、日常でありながらドラマチックな瞬間を感じました。また、素知らぬ顔で美容部員として三田村家を訪ねるシーンは、それまで知らなかった竹下さんの鬼気迫る表情を目の当たりにし、すごく緊張したのを覚えています。

綾乃(竹下景子)は化粧品のセールスに来た節子が夫の浮気相手とは知らず…
“殺したいほど憎いわよ 相手の女も…”

 また、最後に忠さんが倒れて入院し意識が戻らない中、綾乃さんが忠さんの爪を切るシーンがあったんです。それを節子は見ていることしかできないのですが、「目を覚ましたら連絡するわ」というようなことを言われて、“かなわないな”という気持ちになりましたね。いくら一緒に住んでいても、長年連れ添ってきた妻との絆には追いつけないというか、そういう人間関係の距離を感じさせるのはさすが向田作品はすごいなと思いました。

綾乃は意識の戻らない忠の爪を切る

プレミアムドラマ かすてぃら(2013)

佐野喜代子役

プレミアムドラマ かすてぃら

インタビュー

 歌手のさだまさしさんの幼い頃を描いた作品でした。さださんは博識でいらっしゃるし、歌はもちろん、バイオリンや落語までされていろんな才能をお持ちの方でしょう。ですから、このドラマを見て、主人公の雅志くんと現在のさださんとが合致すると面白いですよね。

 私が演じた雅志(大八木凱斗)の母・喜代子は、破天荒なお父ちゃん・雅人(遠藤憲一)を支える縁の下の力持ちのような存在。実際のさださんのお母様はどんな方なのだろうと、想像しながら台本を読んでいました。おばあちゃん(佐々木すみ江)も喜代子さんも、あのお父ちゃんをうまく転がすことのできる機転を持っていて、とてもしっかりしているんです。長崎では有名なご家族だったと撮影中にうかがいました。

佐野家は玲子(新井美羽)、繁理(坂口湧久)、雅志の3兄弟
喜代子は造花作りの内職で家計を支える

 息子の雅志を演じた大八木くんと、娘の玲子を演じた新井美羽ちゃん。撮影中は2人ともまだ小さかったですが、続編の『ちゃんぽん食べたか』で久しぶりに再会しました。成長した姿を見て本当に感慨深かったです。

雅志(大八木凱斗)のバイオリンを家族みんなが応援

 また、エンケンさんが演じたお父ちゃんもとてもチャーミングで、家族が子どものために一生懸命になっている様子が演じていて幸せな気分になりました。特にお父ちゃんが「手でちぎって食べるほうがうまい」と言って、カステラを家族に分けるシーンでは、エンケンさんは「本当かな?どうやってちぎったらいい?」と言いながらも、美味しそうにちぎってくださって…。皆で楽しくて幸せな気持ちになりながらホームドラマを満喫できたように思います。

雅人(遠藤憲一)は借金の取り立てに来たヤクザに“肝の太か人”と気に入られ…
“今後ともよろしく”とカステラをもらってしまう

ドラマ10 紙の月(2014)

中条亜紀役

ドラマ10 紙の月

インタビュー

  『胡桃の部屋』と同じ篠崎絵里子さん脚本の作品でした。私が演じた中条亜紀は買い物依存症の女性。主人公の梨花(原田知世)、木綿子(水野真紀)とは高校の友人ですが、三者三様でうまく回っていない感じでしたね。女性ならではのお話だなと思っていました。

 亜紀はバツイチで娘を育てながら働くの編集者。キャリアはあるけれど、寂しさを埋めるために、つい買い物をして止められないんです。そのループになっている感じが切ないなと思いました。

離れて暮らす娘・沙織との会話はぎこちなく…
買い物をすることでしか満たされない

 また、木綿子は倹約家で、それが高じて家族とうまくいかなくなってしまいます。そして主人公の梨花は結婚していて何不自由ない生活を送っているように見えますが、満たされていない。普通のいい人なんだけど、人のいいおじいちゃん、おばあちゃんをだましたり、横領までして…。自分を探してさまよっているんです。

木綿子(水野真紀)は異常なまでの倹約家
銀行のパートとして働く梨花(原田知世)は1億円もの金を着服し…

 実は梨花役の原田さんとの1シーンくらいしかご一緒していなくて、後は水野さん演じる木綿子と梨花の話をしているというお芝居。2人の話のなかで梨花の人物像が浮かび上がってくるような作りで、面白かったです。

 そんな彼女のラストシーンは未だに印象に残っています。国境近くにいて、どっちへ行けばいいんだろうと迷っているのですが、何かを探しているような感じって誰しも持っているんじゃないかと思うんです。私自身もとても共感してしまいました。

亜紀は沙織に買い物依存症が原因で離婚したことを告白する

連続テレビ小説 マッサン(2014)

岡崎千加子役

連続テレビ小説 マッサン

インタビュー

 広島生まれなので、故郷が舞台の作品に出演できることが、すごく嬉しかったです。でも、私の地元は備後地方の福山なのに対して、『マッサン』の舞台は安芸や呉、竹原。実際に演じてみると私の地元とは方言が微妙に違い、指導の先生に何度か注意されました。つい自分の癖で福山なまりがでちゃうので、それを直すのが意外と難しかったですね。

 私が演じた千加子さんは玉山鉄二さんが演じた政春の姉。厳しくて、一見つっけんどんなようですが、エリーさん(シャーロット・ケイト・フォックス)が頑張っている姿を見て、心を動かされていきました。皆、お母ちゃん(泉ピン子)が怖いのですが、私も演じていて怖かったですよ。間に入ってあげないとエリーさんがかわいそうで…。演じるシャーロットさんも本当のエリーのようにとても頑張っていて、すごくいじらしく、努力の人でしたね。

エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)に千加子は日本のしきたりや料理を教える

 また、玉山さん演じる政春はダメな弟の味がとても出ていて、かわいかったですよ。エリーさんのひたむきさを見ていると「そんな政春によくついて行ったね」と思うけれど、やっぱり政春は魅力的な人だっただろうし、物事に真っ直ぐ突き進む信念を彼女も信じられたのだろうなと感じました。本当にいい家族でした。

国産ウィスキーの製造に打ち込む“マッサン”こと政春(玉山鉄二)
2人の結婚に猛反対した母・早苗(泉ピン子)がエリーに感謝の言葉を伝え…

プレミアムドラマ ダイアリー(2018)

谷村芙由子役

プレミアムドラマ ダイアリー

インタビュー

 タイトルになっている通り、高校時代の親友だった4人が年に何度か続けている交換日記(ダイアリー)が、物語の核となります。4人はみんなそれぞれの道を歩んでいますが、マイナス面は見せずに良いことばかりを日記に書いているんですよ。そんな中、春海(菊池桃子)の娘・彩加(蓮佛美沙子)が母親の友人たちを訪ねて金沢まで来たことから、久しぶりに皆で集まることになります。

母・春海の交換日記のメンバーを訪ねて彩加(蓮佛美沙子)は加賀へ
春海の親友の1人、芙由子は中学校の教師

 実は菊池さん演じる春海との共演は、1シーンだけでした。でも、千夏(大塚寧々)や明恵(濱田マリ)と会って、春海の話をしていたので、最後の打ち上げで菊池さんとお会いしたときに「春ちゃんだ〜。やっと4人で会えたね」という気持ちに自然となれたんです。実はほとんど知らないのに、すごく懐かしい感じがして不思議でした。

 会えば高校時代に戻れる友達がいるって、すごく幸せなことですよね。でも、その友達のなかの一人に死が差し迫っている。それを聞いたときはすごくショックだと思うし、今までいいかっこしていた自分が情けないんじゃないかな。芙由子は友達として、その娘のことまで考えて、何とかしてあげたいと思うのですが、もうちょっと若かったら、そういう気持ちは分からなかったかもしれません。この年齢じゃないとできない作品のような気がします。

28年に渡って日記をやりとりする明恵(濱田マリ)、千夏(大塚寧々)
春海(菊池桃子)はなぜ尊厳死を望むのか?彩加の父親は誰なのか?

 また、ドラマは尊厳死をテーマにしているので、私自身も自分の最期や生き方についてすごく考えさせられました。リビングウィルは、ドラマを通して始めて知りましたが、人生も半分くらい過ごしてきて、いつその時が来るかも分からないし、自分にとって幸せな余生はどんな形なのか向き合わなくてはと改めて思いましたね。

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