一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
木村佳乃 木村佳乃

木村佳乃女優きむらよしの

1976年生まれ、東京都出身。1996年、NHKのドラマ新銀河『元気をあげる~救命救急医物語』でデビュー。以後、ドラマに映画、舞台と幅広く活躍。主な作品に『マザーズ2016』(CTV)『僕のヤバイ妻』(関西テレビ/フジテレビ系)、『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)など。NHKでも大河ドラマ『北条時宗』『天地人』『真田丸』、連続テレビ小説『天花』『風のハルカ』『あさが来た』など出演作多数。2017年の連続テレビ小説『ひよっこ』にも出演。

ドラマ新銀河 元気をあげる~救命救急医物語

ドラマ新銀河 元気をあげる~救命救急医物語

インタビュー

 このドラマ、私の女優としてのデビュー作なんです! 当時、まだ19歳でお仕事を始めたばかり。10代だったので、24歳の女性研修医の役はすごく大人に感じ、ドキドキしていたのを覚えています。

 実は私、この作品のオーディションのときは台本の読み方も知らなくて、役Aのセリフも役Bのセリフも、両方読んじゃったりするほどの“ど新人”だったんです。よく私を主演に選んでくださったなー、と思います(笑)。でも、当時のNHKには、新人の俳優の稽古をしてくださる先生がいらしたんです。連続テレビ小説も新人の方がヒロインに選ばれる時代だったので、クランクインまでに演技の基礎を教えてくださる専門の方がいらしたんです。例えば、緊張をしないようにはどうしたらいいかとか、声の出し方も教えてくださいました。ほんとうにすべてを教えていただいて1か月くらいトレーニングを積みました。

 はじめの1歩、の作品でしたが、床嶋佳子さんや、亡くなられた蟹江敬三さんなど、共演者の方々に本当に優しくしていただきました。そのおかげもあり、「女優の仕事って、とっても楽しい!」と、デビュー作で思えた私は幸せ者ですね。

 20年以上前なのに最初のころのシーンの、羽田でのロケのことなど鮮明に覚えています。今も大切にこの作品の脚本を全部取ってあるんですよ。懐かしいなぁ……。

美祈の成長を見守る井崎教授(蟹江敬三)
高木医師(床嶋佳子)は美祈の目標

ドラマ10 はつ恋

ドラマ10 はつ恋

インタビュー

私にとって、ひとつの転機となったドラマです。この作品のお話が来たときは、ちょうど結婚、出産を経て、女優業を少しお休みさせていただいていた時期。子どもも5か月になるかならないかのころでした。でも、中園ミホさんの脚本を読んで、そのあまりのすばらしさに、「出よう」と即決したんです。この作品には“出会ってしまった!”というような、運命的なものを感じました。しかも、年齢的にも“恋愛ドラマはもうあまり来ないだろうな……”と思っていたところに、こういうお話をいただいたこともうれしかったですね。

夫(青木崇高)・息子と幸せな家庭を築いていた緑
突然、肝臓がんと宣告される

 若いころは、結婚後の恋愛なんてどうなんだろう――と思っていたのも事実。でも自分がいざ年齢を重ねてみると、そのほろ苦い思いや、人間の矛盾みたいなものも理解できるんですよね。演じるうえでも、『はつ恋』の美しく切ない恋物語や人間ドラマに深く共感し、夢中になって取り組むことができました。

 でも今また改めて見ると、家族がありながらガンという病に侵された緑の人生には、ひとりの女性として、とても身につまされるものがありますね。ドラマの見方や感じ方って、その人生のときどきで違ってくるのも楽しいですね。

医師・三島(伊原剛志)は緑の初恋の人だった…

土曜ドラマ 64 ロクヨン

土曜ドラマ 64 ロクヨン

インタビュー

 これは、『はつ恋』と同じ、井上剛さんの演出で、スタッフにも『はつ恋』チームだった人がたくさんいらしたんです。懐かしい顔ぶれに囲まれて、現場はとてもアットホームでした。

 横山秀夫さんの同名ミステリー小説を、大森寿美男さんが見事な連続ドラマに描いてくださって……。とても重厚な作品でしたね。ピエール瀧さん演じる夫の三上義信は、通称「ロクヨン」と呼ばれる、ある少女の誘拐事件に携わった刑事でありながら広報室に異動した人物。私の演じた妻の美那子も、元・警察官でした。

 物語の軸となる誘拐殺人事件もそうですが、三上家の高校生の娘も失踪している状態なので、私もピエール瀧さんも、黙っていると気持ちがズーンと落ちてきてしまうところもあり、現場では務めて明るくしていたような気もします。子どもがいなくなる――なんて、本当に想像を絶することです。美那子もなかば、心を病んでいたと思います。

無言電話は失踪した娘からなのか…
誘拐事件を追う松岡(柴田恭兵)と三上(ピエール瀧)

 でも、このすばらしいドラマの世界観を、ピエールさんはじめ、段田安則さん、柴田恭兵さん、新井浩文さんら、男性の出演者の皆さんがそれぞれに、すばらしい役作りをされて臨んでいたのが印象的だったんです。現場でその熱い空気を感じながら、「私も男性としてこのドラマに出てみたかったな」なんて思ってしまうほどでした(笑)。

大河ドラマ 真田丸

大河ドラマ 真田丸

インタビュー

大河ドラマで戦国時代といえば重厚……かと思いきや、そこはさすが三谷幸喜さん! 最初に脚本を読んだとき、セリフの言い回しがやや現代的ですし、登場人物のキャラクターも豊かでおもしろく、「これ、本当に“大河”でやっちゃっていいんですか?」と、思ったのを覚えています(笑)。

私の演じた真田家の長女・松という女性は、記憶を失うという悲劇にも見舞われますが、基本は天真爛漫ですてきな女性。しかも、夫の小山田茂誠ともラブラブでしたよね! でもその明るさも、彼女がとても家族思いだからかもしれないなと思いました。厳しい戦国の世に生きる男性たちを、太陽のように明るく照らす、そんな存在でいたかった人なのではないでしょうか。夫の茂誠役の高木渉さんとは初共演でしたが、本当に優しく、私のどんな芝居も受け止めてくださる頼りがいのある方でした。

夫・小山田茂誠(高木渉)と

 また、主演の堺雅人さんとは、これまでも何度も共演させていただいていますが、“姉”と“弟”という役柄の関係性ははじめてでした。堺さんはさすがです。どんなにキャリアのある俳優さんでも、大河ドラマの主演を務める、というのは相当なプレッシャーがあるものだと思います。でも堺さんは、そんなことを微塵も感じさせず、いつも現場を明るく引っ張ってくださいました。それはまさに、『真田丸』という現場の“座長”と呼ぶにふさわしいお姿だったと思います。

連続テレビ小説 ひよっこ

連続テレビ小説 ひよっこ

インタビュー

 主人公・谷田部みね子の母、谷田部美代子役です。美代子は、みね子にっとって理想の母親なんです。働き者で、料理、お裁縫など家事全般が得意。明るい、古き良き良妻賢母という感じでしょうか。そして、自分のことよりも、家族を優先する、そんなお母さんです。

 作品に流れているものが、とってもあたたかくて。何気ないワンシーンにも、涙があふれてくるようなことがあるんです。例えば、みね子が自転車に乗って帰ってきて、「お母ちゃん、ただいま。すぐ着替えて手伝うね」なんていうところとか。当時の時代背景もあるのかもしれませんが、とても郷愁を感じるんですよね。それに、すべてが丁寧だなと感じました。向き合って会話することとか、食事をすることとかね。家族の原点があるという感じかもしれません。

 連続テレビ小説は、基本は朝、ご覧いただく方が多いと思います。ですので演じながら、見る人の心にまっすぐ届く作品になればいいなと演じながら思います。いろいろなニュースがある昨今ですが、朝は『ひよっこ』をご覧になって元気になってください!

大河ドラマ『北条時宗』

大河ドラマ『北条時宗』

木村佳乃さんにとって初めての大河ドラマ出演となったのが『北条時宗』だ。「とても緊張したことを覚えています」とのことだが、水軍・松浦党の一員として育てられた男まさりの女性・桐子を元気よく演じた。扮装も言葉づかいも男のようだが、北条時宗・時輔兄弟から愛される魅力的な女性でもあった。

「自由でさっそうとしていて、あまり細かいことにこだわらない器の大きな女性だったのかなと思います。男のような女性ということで衣装も楽でしたし、所作もそれほど大変ではなかったので、それはよかったところですね」。

ドラマでは桐子がさっそうと馬に乗って駆けるシーンもたびたび登場した。木村さんは高校時代、馬術部に所属していただけあって見事な乗馬術を披露。不思議な魅力を備えた女性を好演した。

大河ドラマ『天地人』

大河ドラマ『天地人』

直江兼続(妻夫木聡)の生涯を描いた大河ドラマ『天地人』で、木村さんは千利休の娘・お涼を演じた。上洛した上杉景勝(北村一輝)一行の世話役として直江兼続らに上方の流儀を伝授する女性だが、ただおしとやかな京女というわけではない。

酒宴の席で兼続にしつこくからみ、お涼の父・千利休を冒とくする酒癖の悪い福島正則(石原良純)。ついにはお涼に手をかけようとするが、そんな福島を物の見事に投げ飛ばしてしまったのだ。

「あのシーンは恥ずかしかったんですよ」と木村さん。実は、福島を投げ飛ばした後のポーズが、長崎の平和祈念像にそっくりだと妻夫木さんにからかわれたというのだ。大男の福島正則を木村さんが投げ飛ばすため、福島役の石原さんはワイヤーで宙づりになっての撮影。時間がかかるなか、同じポーズを繰り返すのが恥ずかしかったそうだ。

もう一つ、印象に残っているのは茶の湯のシーン。「お茶は初めてだったんです。ずいぶんお稽古もしましたが難しかったです」と、利休の娘というハードルの高さにかなり緊張したことを覚えている。

兼続のことを好きになり、自分から告白するというまっすぐな女性。他の作品同様、お涼は木村さん自身を思わせる凛とした強さを感じさせる女性だった。

その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す