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鈴木京香 鈴木京香

鈴木京香女優すずききょうか

1968年生まれ、宮城県出身。89年、映画『愛と平成の色男』でデビュー。主な出演作に、映画『ラヂオの時間』『血と骨』『沈まぬ太陽』『おかあさんの木』、ドラマ『夜行観覧車』『人間の証明』『冬芽の人』、舞台『巌流島』など。NHKでは、連続テレビ小説『君の名は』大河ドラマ『炎立つ』『新選組!』『真田丸』などに出演。ヒロインを演じた『セカンドバージン』は人気を博し、翌年に映画化。ドラマの続編が描かれた。

連続テレビ小説 君の名は(1991)

氏家真知子役

連続テレビ小説 君の名は

インタビュー

 わ~懐かしい! この映像は伊勢志摩編ですね。でも私、お腹から声が出ていない…ちょっと楽屋にいらっしゃいと言いたくなります。

 『君の名』は1年間の放送だったので、みんなに「大変だね」と言われました。でも、過ぎてしまえば一瞬なんですよね。この当時、朝ドラのヒロインは必ず一度は倒れると言われていたのだけど、私は倒れなかったので丈夫だと褒めていただいて、周囲に迷惑をかけずにお仕事を続けることも大切だと教わりました。

 今回紹介していただいている映像はクランクインから何か月か経ったころにロケで撮影したシーン。いろんなことを勉強して役に入りましたし、一番長く真知子とつきあっているのは私なのだから、彼女のことを一番分かっているのは自分だという気持ちで演じていました。こういう表現は真知子らしくないとか、ここは今までの真知子と同じで成長できていないから一歩進んで演じてみたいなど、だんだんと工夫する喜びを感じ始めたころですね。スタッフもそんな私の姿を見て喜んでくれたことを覚えています。大きな自信ではないけれど、役に対する責任が芽生えてきたのもこのころ。そんな気持ちの変化も、1年を通してひとつの役を演じられたからこそできた経験です。

東京大空襲の夜、偶然出会った春樹(倉田てつを)と真知子

 「君の名は」より2年前に映画でデビューしましたが、毎日通ったNHKのスタジオは私にとって演技の学校のような存在です。キャリアのはじめにこんな機会を与えていただけたことは、本当にありがたいと思っています。感謝しています。

土曜ドラマ 刑事(1995)

秋庭宮子役

土曜ドラマ 刑事

インタビュー

 高倉健さんが主演のドラマで私は娘役を演じさせていただきました。顔合わせを兼ねた食事会の際に、高倉さんが私と田中好子さんにお花をくださったんです。紳士的で洗練されたお洒落な感覚の方でした。飾らない素のままのような演技と自信に満ちた台詞まわしのお芝居、両方で魅せることができる役者、俳優…やはり高倉さんのようなたたずまいの方は希有な存在なんだと感じました。演技を側で見る機会を与えていただけただけで、本当にうれしい作品でしたね。

ベテラン刑事・秋葉実(高倉健)が殺人犯を追う
一人娘の宮子は父の身体を気遣うが…

 共演させていただくなかで、高倉さんのフィルターを通すと言葉に重みが出ることに驚きました。それは、いくら練られたセリフでも簡単にはできることではないんですよね。役を演じる努力と工夫だけではない、ひとりの人間としての厚みがないとあんな風にはならないんだと感じました。それを裏付けるように、高倉さんのお書きになったエッセーには数多くの旅と旅先での出会い、出演作品でのエピソードなどたくさんの経験がつづられていました。私も俳優をやっていく以上、これからは内面が演技に影響してくる、だから大事に自分の時間を使わなくてはいけないと思わされたことを覚えています。

 高倉さんの足下にもおよばないけれど、これからもキャリアを重ねていくとしたら、私個人としての重量感みたいなものをつけていきたいなと、今でも思っています。高倉さんの間近で勉強させていただいた経験のおかげです。

ドラマ10 セカンドバージン(2010)

中村るい役

ドラマ10 セカンドバージン

インタビュー

 最初は『セカンドバージン』というタイトルを聞いてドキッとしましたし、正直、尻込みもしたんです。でも、それが結果的には作品とマッチしていてすごく良かった。話題作となり、とってもありがたかったです。

 普段ドラマを見ない方からも「すごく面白い」という連絡をたくさんもらいました。「仕事で疲れて帰って、録画してある『セカンドバージン』を見るのが楽しみになりました」と。そんな風に働く女性に面白いと言ってもらえたのが何よりうれしかったです。

るいは出版界の敏腕プロデューサー
向井(段田安則)とともに立ち上げた出版社も順風満帆だったが…

 大石静さんの脚本が女性の心理をしっかりとらえて描かれていたので、それだけでも素晴らしい作品になったとは思いますが、スタッフと細かな部分まで打ち合わせて撮影を進めていった点も良かったのかなと思っています。少し疑問を感じる部分があると早めに相談し、演出やセリフを変更していただくこともありました。その積み重ねで、当時の働く女性の生活スタイルをリアルに描くことができたのかもしれません。どんな作品でも撮り終わったあとに自分なりの反省点がある程度残るものですが、『セカンドバージン』についてはスタッフの皆さんにも一生懸命に心を配って考えていただけたおかげで、後悔が本当に少ない作品になりました。

プレミアムドラマ だから荒野(2015)

森村朋美役

プレミアムドラマ だから荒野

インタビュー

 このとき演じたのはダンナさんには女性として見てもらえず、子どもたちにも無視されるような女性の役。ドラマの設定上、家出をして着の身着のままで長崎に行くので、リアリティを出すために、衣装を量販店でそろえていただいたりとこだわりました。

誕生会での家族の態度に耐えかねた朋美は家を出る

 撮影はほとんどが長崎ロケで行われました。移動時間も長かったので、こうまでして家を飛び出すヒロインの気持ちをじっくり考えることができました。家族のために一生懸命やっているにも関わらず、透明人間のように扱われ、全く評価されないとしたら、こんな辛いことはないだろうと思いました。深く役を理解できたと感じながら取り組むことができました。

ヒッチハイクで長崎を目指す朋美は雨に打たれ…
亀田(高橋一生)と山岡(品川徹)の車に拾われる

連続テレビ小説 わろてんか(2017)

北村啄子役

連続テレビ小説 わろてんか

インタビュー

 市川崑監督の『細雪』が大好きで、船場ことばでのお芝居をずっとやってみたかったんです。今回、啄子という役をお受けした理由のひとつでもあるんですよ。自宅から遠く離れた大阪での撮影ですし、朝ドラの現場はスケジュールも厳しい。ですから私自身、朝ドラに帰ったきたというよりは、新たなチャレンジをしているという気持ちです。

 啄子はヒロイン・てんの姑でいけずな役どころ。でも、いわゆるお嫁さんをいびる姑ではなく、職業を持った女性だからこそ、てんの働きを認めて免許皆伝を言い渡すことのできる人です。意地悪ではなく、肝の据わった男らしさを感じさせる点が魅力的だなと思います。この役の魅力をちょっとでも目減りさせてはいけないと、毎日毎日ホテルで念仏のようにセリフを唱えながら過ごしています(笑)。

啄子は天真爛漫なてん(葵わかな)に厳しく接する

 現場ではヒロインの葵わかなさんをはじめ、皆さん熱の入った演技で撮影を進めています。私もそんな現場から刺激をもらうために、あえて難しい役を選んだと、今は思っているんです。ときどき自分に渇を入れないと、成長しませんものね。ここが踏ん張りどころと思って演じさせていただいます。

 今回は『君の名は』でいただいたご恩をお返ししたいと思っていましたが、まだ返せるほど余裕がなくって…(苦笑)。いまは皆さんの輪に加わらせていただき、楽しく揉まれている最中です。

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