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夏川結衣 夏川結衣

夏川結衣俳優なつかわゆい

熊本県出身。モデルを経て、92年俳優デビュー。以後、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。主な出演作に、映画『孤高のメス』『家族はつらいよ』シリーズ『ホテルローヤル』、ドラマ『青い鳥』『あなたの隣に誰かいる』『逃亡者』など。NHKでは、大河ドラマ『義経』、水曜シリーズドラマ『結婚前夜』、月曜ドラマシリーズ『菊亭八百善の人びと』、土曜ドラマ『トップセールス』などに出演。夜ドラ『つまらない住宅地のすべての家』では、自治会長の思いつきで逃亡犯の見張りに駆り出された住民でスーパーに勤める山崎正美を好演。

水曜シリーズドラマ 結婚前夜(1998)

篠田奈緒役

水曜シリーズドラマ 結婚前夜

インタビュー

 この作品の前に出演したのが、同じく野沢尚さんが脚本を手がけた『青い鳥』(TBS系)というドラマでした。引き続き野沢さんの本をやらせていただけることに驚きましたが、前作とは違い内気で地味な女性の役。それが婚約者の父親に惹かれて大人の世界を知るにつれ、どんどん洗練されていくという設定でした。

奈緒は幼馴染で初恋の人・雅人(ユースケ・サンタマリア)との最初のデートで、大好きな推理作家で雅人の父親でもある楯夫(橋爪功)と再会する

 婚約者の高杉雅人役をユースケ・サンタマリアさん、父親の推理作家・楯夫を演じられた橋爪功さんとはこれが初めての出会いでした。あのころの私はまだ奈緒という女性の変化を計算しながら演じるとか、演出からの指示を理解することがおぼつかない状態でした。そんな不器用な私に「いま監督が言っているのはこういう意味なんだよ」とわかりやすく伝えてくださったのが橋爪さんでした。撮影中はずいぶんお芝居の相談にのっていただきましたし、他の出演者の方たちもみなさんが支えてくださって本当に温かくてすてきな現場でしたね。

ガラス職人の父・寛治(井川比佐志)から指導を受ける奈緒

 撮影前の特訓やセットのすばらしさも思い出に残っています。下町の実家でガラス職人の父親と一緒に風鈴作りをする役でしたから、毎日、ガラス工房に通って吹きガラスから絵付けまで全行程を練習させてもらいました。それだけでもありがたかったのに、さらに驚いたのはスタジオに実際に窯を作ってくださったこと。この作品に向き合うみなさんの熱量を実感することができました。

 奈緒が結婚前夜に楯夫への思いを断ち切れずに家を飛び出してしまうところから物語がスタート。最後は楯夫に付き添われて式場に現れ、無事に結婚式を挙げるまでが描かれました。
 でも実は最初の台本では、奈緒と楯夫はそのまま失踪してしまうことになっていたんです。撮影が進む中で、いろいろあったけれど最後は楯夫が奈緒を息子のところに連れて行くという結末はどうかと橋爪さんが提案。見ている方たちも「ああ、良かった」と安心するし、夏川結衣の主演作のためにもその方がふさわしいのではと。そこからみなさんが話し合いをされて、台本が書き換えられオンエアーされたようなラストシーンになりました。
 私自身はぽかんとしていただけですが(笑)、スタッフ、共演者のみなさんに本当に愛していただくことのできた幸せな作品でした。

正月時代劇 加賀百万石
母と子の戦国サバイバル(1999)

京極役

正月時代劇 加賀百万石 母と子の戦国サバイバル

秀吉の死から関ヶ原に至る激動の2年間を、前田利家の妻・おまつを中心に描く。秀吉の死後、家康は五大老の中で力を持ち始め、前田利家が亡くなると後継者の前田利長に謀反の嫌疑をかける。おまつは戦を避けて加賀百万石を守るべく、人質として江戸に向かう。(119分)。出演:松坂慶子、原田芳雄、高嶋政宏、加藤晴彦、松嶋菜々子ほか。

原作:津本陽 脚本:大野靖子 音楽:羽田健太郎 語り:葛西聖司アナウンサー

土曜特集ドラマ ネットバイオレンス
~名も知らぬ人々からの暴力~(2000)

阿南亮子役

土曜特集ドラマ ネットバイオレンス~名も知らぬ人々からの暴力~

ネット上で攻撃を受けた女性が、相手の本当の声と顔を追い求めることで、社会との結びつきを取り戻す。放送文化基金賞本賞。同女優演技賞(夏川)。同演出賞(六山)。出演:夏川結衣、北村一輝、三島嘉崇、出口結美子、長井梨紗ほか。

作:野沢尚 演出:六山浩一 音楽:オノセイゲン

月曜ドラマシリーズ
菊亭八百善の人びと(2004)

杉山汀子(ていこ)役

月曜ドラマシリーズ 菊亭八百善の人びと

インタビュー

 サラリーマンの夫に嫁いだはずが、再興する老舗料亭の女将を任されることになった女性の七転八倒を演じました。原作の宮尾登美子さんとは『蔵』という作品でもご一緒していたので「あなたの汀子さんを楽しみにしているわ。きっと面白い作品になるわ」と言っていただき、「頑張ります」とごあいさつして撮影に入ったことを覚えています。

杉山汀子(ていこ)は、思いがけず江戸時代から続く料亭「菊亭八百善」の女将になる

 料亭のお仕事の大変さから、家族や働く人たちの関係性まで生き生きと描写されたとてもすてきな台本で、私自身も勉強になることがたくさんありました。器には正面があることや、お椀の柄をどちらに向けるのかといったこと、さらには掛け軸の説明まで、これまでふれることのなかった世界を少しだけですが知ることができました。

「菊亭八百善」の9代目を継ぐ、夫・杉山福二郎(吹越満)と客を迎える

 老舗料亭の次男坊でサラリーマンから9代目を継ぐことになった夫・杉山福二郎役は吹越満さん。出演のお話をいただいたころスタッフから、夫役はどんな人が良いと言ったイメージはありますかと聞かれたんです。そこで吹越満さんのような、ひょうひょうとした感じの方はどうでしょうとお話したらスケジュールが合ったとのことで吹越さんに決定。以前共演した時に吹越さんのテンポや雰囲気がとても良かったので、すごくわくわくしました。
 撮影に入ったら、本当にひょうひょうとしてつかみ所のない感じがいいんです。頼りなくて「よろしくね、汀子さん」と言って遊びに行ってしまい、飲んで帰ってきてもへらへらしてる。アドリブで「なんか、たちつて、ていこさん」とか言ったりして(笑)。一緒にいると空気がすごく良かったですね。

汀子は、酔って帰ってきた福二郎とケンカになり、枕を投げ合うほどの大乱闘に

 夫婦げんかのシーンはト書きに「取っ組み合い」と書かれていたし、演出からも「しっかりケンカしてほしい」と言われていたので激しかったです。枕を投げたりマッチを投げてマッチ棒が全部飛び散ったりしたシーンは全部アドリブです(笑)。最後はだんなに「ごめんよ」と言われて「仕方ないわね」となる。2人は恋愛結婚だったからケンカもコミュニケーションだったんです。
 それに私たちがふわっとしているところを、きりっと締めてくださったのが8代目・了二と女将のれん。杉浦直樹さんと星由里子さんのご夫婦は、そこにいらっしゃるだけで何の説明もいらない。料亭のご主人と女将のたたずまいそのもので、さすがでした。私もいつかあんなふうにたたずまいだけで表現できる、そんな俳優になりたいと思ったものです。

8代目の杉山了二(杉浦直樹)と妻・れん(星由里子)

土曜ドラマ トップセールス(2008)

槙野久子役

土曜ドラマ トップセールス

大企業から自動車販売会社に転職、さまざまな困難を乗り越えてトップセールスへと駆け上り、外車のセールスに転じて、後に社長にまでなった女性の一代記。団塊の世代である高校の同級生5人の男女の恋模様と共に、彼らの人生を追うことで、戦後日本経済の中心となった自動車業界の流れも描いた。出演:夏川結衣、椎名桔平、石田ひかり、石橋蓮司、蟹江敬三、十朱幸代ほか。

作:山本むつみ 音楽:栗山和樹

NHKスペシャル 終戦特集ドラマ
15歳の志願兵(2010)

山村登美役

NHKスペシャル 終戦特集ドラマ 15歳の志願兵

少年たちは、祖国のために夢を捨てた。太平洋戦争末期、昭和18年(1943年)7月5日。愛知一中の決起集会で、全校生徒700人が戦争に行くことを決めた。エリート中学生のこの決断は大々的に報道され、全国の少年たちの心を戦場へと突き動かした。だがその裏には、中学生を戦場に送ることによって兵士不足を解消したい軍部の思惑があった。軍部が学校に圧力をかけ、中学生を「軍国少年」に変えていった真実が今、明らかになる。

原案:江藤千秋「積乱雲の彼方に~愛知一中予科練総決起事件の記録」より 作:大森寿美男

特集ドラマ 混声の森(2022)

石田保子役

特集ドラマ 混声の森

インタビュー

 私立学院の理事長をめぐる激しい攻防や対立を描いたサスペンスドラマで、私は理事長の椅子に野心を燃やす石田謙一(沢村一樹)の妻・保子を演じました。
 この夫婦の関係は、最初の登場シーンからもわかるようにもう終わっています。でも息子のため、そして病気の母親のこともあり、この生活を壊したら大変なことになるとわかっているから諦めているんです。

「あの子は行く先なんて私に教えてくれませんから。お知りになりたかったらご自分で、電話かメールをなさってはいかがですか?」 暴れた末に出ていった息子・恭太の行先を尋ねられ、投げやりに答える保子

 謙一は「家のことはおまえがやれ」と家庭を顧みないうえに愛人までいる。やり過ぎなんだけれど、それをわかっていながら保子も一緒にいる。醒めきっていてお互いに興味もない。ある意味、保子もどこかずるいんですよね。

「あなただって、焼き鳥の臭いがしますよ。この間は、香水だったけど(笑)」 家出した恭太を待つことに疲れた保子は酒に逃げるように

 こういう感じの夫婦を演じるのは初めてです。ドラマでは松本清張さんの原作より保子を広げてくださったので、わかりやすくはなっていますが、少ないシーンでどこまで表現できるのか。そんなことを考えながら演じるのが楽しかったです。

「若草学院の将来に」
「私たちの未来に」

 ただ、ずっと耐えていた保子が最後に思いがけない行動に出る。そこまではお芝居をしていても心身ともに何一つ油断できないという感じでしたね。保子について何らかの説明があるわけではないし、床に投げつけられたものを拾う姿や、歩いているだけというセリフのないシーンでさえも、この人が水面下に抱えているものを表現しなくてはいけない。心の中に隠している部分を見せる時と、絶対に悟られてはいけない時がある。謙一との最後の夕食のシーンなどはまさにそれでした。

「恭太…おばあちゃん、苦しまずに逝けたのよ」

 病気の母親が亡くなり、そこに息子・恭太(田中奏生)が駆けつけてくれた時、この女性は初めて前に進めるというか変化できると感じたんでしょうね。だから最後にお弁当屋さんで働いているシーンは、これから別の人生を生きていこうとしていることが垣間見えてよかったと思います。

夜ドラ
つまらない住宅地のすべての家(2022)

山崎正美役

夜ドラ つまらない住宅地のすべての家

インタビュー

 平凡な住宅地に逃亡犯が逃げ込んで来るかもしれないというところから、町の安全を守るために住人たちで見張りをすることになるというのが発端。少しシリアスなところもあるけれど、なんだかガチャガチャとアップテンポに物語が進んでいくところが楽しい作品です。

山崎正美は、スーパーマーケットで働くパート。介護していた母親も亡くなり、現在は一人暮らし

 住人たちはみんな何か裏がありそうだし、総出の見張りを提案した自治会長の丸川明(井ノ原快彦)も最初はうざいし(笑)。ご町内ってめんどくさいけれど、いざという時には頼もしいな、捨てたもんじゃないなと、最後にそう思っていただけたらいいですね。

逃亡犯の出現により、自治会長・丸川明(井ノ原快彦)を中心に、真下耕市(浜野謙太)ら住人たちが一致団結

 撮影現場はとても雰囲気が良かったですよ。とにかく見張り部屋のシーンが本当に面白くて、みんなでキャッキャッしていました(笑)。誰かが何か言うたびにおかしくて、浜野謙太さん(真下耕市役)のセリフには「私、すぐ笑っちゃうの」というゲラの中田喜子さん(笠原えつ子役)だけでなく、みんなで笑ってしまったり。本当に和みながらの撮影でした。

正美のパート先のスーパーマーケットの警備員、松山基夫(尾美としのり)は正美に好意を寄せている

 私が演じる正美は、スーパーの警備員をやっている松山から好意を寄せられる役。演じられた尾美としのりさんいわく、松山は「ねぇねぇ」とか「おはよう」とか、子犬のように正美さんに声をかけたくてしょうがない人。そんな松山に正美も「しょうがないわね」と思ってくれているんじゃないかって。シーンやセリフにあるわけではないけれど、そんなことを思って演じていらっしゃるそうです。元々テンションが高い方ではないので、この役のために一生懸命テンションを上げているとおっしゃっていましたが、とてもチャーミングに演じられていましたね。

 明を演じられた井ノ原快彦さんは、本当に穏やかな方で現場の雰囲気を絶対に乱さない。みんなに声をかけている姿など大人だし、座長そのものだと思いました。印象に残っているのは、台本にはそのように書かれていなかったところで明が切れるというお芝居をされたことです。明の切れ方が面白くてみんな「切れた切れた」と大喜びしたのですが、ご自分の中で役をとらえてそんなふうに表現されたんだな、明役を楽しまれているんだなと感じました。

 終盤のポイントもやはり見張り部屋です。最初は協力的ではなかった住人たちが、自分自身の気持ちの変化をどう受け入れていくのか。どう動いていくのか。住人たちだけでなく逃亡犯の昭子の気持ちの収まりどころなど、絶対に超えなくてはいけない壁がいくつかあります。全員が抱えている問題など風呂敷をいっぱいに広げていますが、最後には全部回収されるところが見どころです。

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