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戸田菜穂 戸田菜穂

戸田菜穂女優とだなほ

1974年生まれ。広島県出身。1990年、「第15回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得し、翌年芸能界デビュー。1993年、連続テレビ小説『ええにょぼ』のヒロイン・宇佐美悠希役に抜擢され大きな注目を集める。その後、映画やテレビドラマで幅広く活躍。NHKでも大河ドラマ『義経』、『軍師官兵衛』をはじめ、プレミアムよるドラマ『ランチのアッコちゃん』など出演作多数。2017年8月、スペシャルドラマ『返還交渉人~いつか、沖縄を取り戻す~』にも千葉惠子役で出演。

連続テレビ小説 ええにょぼ(1993)

宇佐美悠希役

連続テレビ小説 ええにょぼ

インタビュー

 ヒロインに合格したと知らせを受けたときはうれしくて、駅のホームからの風景がこれまでとは違って見えたほどです。それぐらい心が弾み、飛び上がりたいほどの喜びだったことを、今でも鮮明に覚えています。当時は広島から上京し大学1年生になったばかりでしたが、休学して8か月間は役に没頭させてもらえたのも幸せな思い出です。

神戸の医大を卒業した悠希は京都・舞鶴の病院に配属される
愼(榊原利彦)と結婚早々、離れて暮らすことに…

 撮影中は大阪でホテル暮し。まさに“宇佐美悠希”と一心同体という感じでした。“朝ドラ”ヒロインは過酷――とも言われるのですが、私は運動も欠かさず健康に気を付けていたのと、持ち前の怖いもの知らずの精神のおかげか(笑)、一度も倒れることなく毎日を楽しんで過ごしていました。そんな10代の私を、柴田恭兵さんをはじめとする共演者の皆さん、たくさんのスタッフの皆さんが支えてくださったことにも、とても感謝しています。まさに“朝ドラ”は、私の青春そのものでした。

高柳(柴田恭兵)から医療の技術と心を学ぶ

 クランクインは、悠希の医大のある神戸でのシーンだったと記憶しています。それから思い出深いのは、悠希の実家のある京都・伊根町の情緒ある風景。入り江に並んだ舟屋が、とても美しいんですよね。数年前に父が久しぶりに伊根を訪れた際、放送から20年近いのに、当時のポスターやドラマと同名の地酒もあったと教えてくれました。地元の方々が、今でも『ええにょぼ』を大切にしてくださっているのだなとありがたく感じています。大阪、神戸、京都の伊根――どの町も、今では私にとっての第二の故郷のような存在です。

伊根町 舟屋の景色
“ええにょぼ”とは内面の美しさも備えた美人のこと

大河ドラマ 軍師官兵衛(2014)

いわ役

大河ドラマ 軍師官兵衛

インタビュー

 黒田官兵衛(岡田准一)の母である、いわ役を演じました。第1話のみの出演でしたが、幼い官兵衛が改心するきっかけになった人であり、後々まで官兵衛の心に生き続けた母でもありました。

病身のいわのために万吉(のちの官兵衛・若山耀人)は敵の領地で薬草を摘んでくるが…
いわは武家の嫡男が軽率な行動をとってはならないと厳しく叱る

 このドラマでは、夫の黒田職隆役を柴田恭兵さんが演じていらしたのですが、私にとっては『ええにょぼ』以来の20数年ぶりの共演だったんです。あの当時と全く変わらずとてもすてきで、真摯に役に取り組まれる柴田さんの姿にこちらも改めて背筋が伸びるような思いになりました。

いわと黒田職隆(柴田恭兵)は仲の良い夫婦

 すると、事前の本読みのときに、柴田さんが少し遠くから私を手招きするんです。「え? 何だろう」と少し緊張しながら駆け寄る私に、柴田さんが一言、「腕を上げたね」とほほ笑みかけてくださって。どうやら、少し前に私の出演したドラマを偶然見てくださっていたようなんです。そんな風に心に留めていただいていたこともうれしくて、感激しました。“朝ドラ”当時は、本当に駆け出しで何もできなかった私。そんな私をきっと親心のように、長年どこかで気にかけてくださっていたのだなと思うと胸が熱くなりました。

 

 俳優ってだから面白いなと。ある現場で出会った方と、一期一会かもしれないし、またいつかどこかで共演するかもしれない。でも、そのひとつひとつの出会いが、大切な宝物だと思えるのです。

プレミアムよるドラマ ランチのアッコちゃん(2015)

黒川敦子役

プレミアムよるドラマ ランチのアッコちゃん

インタビュー

 ハイヒールをカツカツ鳴らして歩いて、ちょっぴり怖い(笑)営業部長の“アッコちゃん”役。言いたいことをズバッと言ってすっと去っていく、お助けマンというかヒーローのような印象的な人物だったなと思います。

“わたしとランチのとりかえっこしましょう”
敦子部長に提案された三智子(蓮佛美沙子)は断れず…

 食べることは生きること――というこのドラマのテーマは、確かにその通りですね。だからといってアッコさんみたいに、「生き方を変えたかったら、食べ物を変えなさい」なんて、なかなか言えないですけど(笑)、アッコさんも見込みがあるから三智子(蓮佛美沙子)を叱るんですよね。叱ることって、実はとってもエネルギーのいることだと思います。愛情がなければできないことですから。そういうパワーのある人にしなければならないので、この役に“挑む”という感じで現場にいたのを覚えています。ちょうど私も2人目を出産した直後で、気合いのいるこの役は、当時の気持ちにもぴったり合うような気がしました。

 撮影は短期間でしたが、現場にはいつもおいしいものがあふれていたのも忘れられません。ポトフでは、玉ねぎにスパイスのクローブを挿したまま煮込む方法は、今でも家で真似しているんですよ。

敦子は厳しく、温かく三智子を見守り続ける

プレミアムよるドラマ ふれなばおちん(2016)

小牧莉絵役

プレミアムよるドラマ ふれなばおちん

インタビュー

 主人公の夏(長谷川京子)と同じ団地住まいの主婦だったのに、突然家庭を捨て、パート先の年下の男性と駆け落ちしてしまう莉絵。母でもあるけど、女性でもある。それは女性なら誰しも向き合う永遠のテーマでしょう。ただ単に共感というよりも、家庭に入った女性たちが抱く揺れ動く感情をうまく体現できたらいいなと、そういう思いで演じていました。女優として、こういう女性の役をいただけるのは、チャレンジでありうれしいものです。私にこんな役をやらせてみたいと思ってくださったのか、という点もうれしいですし、プロデューサーや監督の期待にどう応えるか、自分の中でもいろいろと試行錯誤しながら取り組むのも楽しいものです。

莉絵はヒロイン・夏(長谷川京子)の“ママ友”
秘密の恋にとまどう夏の背中を押す

 でも団地ってすごく絵になるんですよね。三木康一郎監督の撮る映像に、独特の奥行きがあってすてきでした。窓の外の洗濯物にまでこだわっていて。何気ないことですが、そこにすごくいい味が出ていたんです。各家庭、それぞれの暮らしが透けて見える洗濯物が、風にそよいで揺れて――。なんというか、団地に暮らす妻たちの心の揺れもそこに映し出されているようで、絵になっていました。団地の全く同じように見える窓の向こう側には、ひとつひとつ全く違う暮らしがあるんだなと、ふとそんなことを思ったのを覚えています。

スペシャルドラマ 返還交渉人
~いつか、沖縄を取り戻す~(2017)

千葉惠子役

スペシャルドラマ 返還交渉人 ~いつか、沖縄を取り戻す~

インタビュー

 千葉一夫さんという、沖縄返還のために人生をかけてアメリカと闘った外交官がいたことを、このドラマを通して初めて知りました。海軍の通信士官だった千葉一夫は強い使命感を持って、戦後、沖縄を取り戻すための外交交渉の最前線に立ちます。孤高ともいえる一夫の魂を深く理解し、家庭で強く明るく支えていたのが、私の演じる妻・惠子です。

 実際の“千葉惠子”さんの映像も拝見しましたが、本当に知的でかっこいい女性でした。あの時代に、アメリカに留学もされていたほど先端的な方だったとか。そういう意味でも、今回演じるのは日本の古き良き妻というだけでなく、一夫と肩を並べて歩くような、平等の精神を持つ女性を演じたつもりです。ただ外交官一家という役柄なだけに、特に(井浦)新さんには英語のセリフも多くて……(笑)。でも、新さんはさすが、どんな長いセリフでもとても流暢に話されていらっしゃいました。

“沖縄を取り戻す”と妻に誓った千葉一夫
惠子は夫の弱音も愚痴も受け止め、励ます

 ある種、戦争の悲劇を描いたドラマではありますが、柳川強監督が話していらしたのは“観てくださる皆さんに淡々と真実を伝えたい”ということでした。淡々としながらも、胸に迫るものがあったらうれしい、と。私と新さんも、その思いに深く共感し、演じていました。千葉一夫さんは、こんなに大きな足跡を残しながらも、歴史に埋もれてしまっていた人物とも言えます。ぜひこのドラマをきっかけに、沖縄返還のために魂でアメリカと闘った方がいた事実を、1人でも多くの皆さんに知っていただければうれしいです。

アメリカの高官を手料理でもてなす作戦も…
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