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浅野忠信 浅野忠信

浅野忠信俳優あさのただのぶ

土曜ドラマ『ロング・グッドバイ』

土曜ドラマ 『ロング・グッドバイ』

「10代から役者のお仕事をさせていただいていますが、これまでたくさんの役を演じ、自分なりにさまざまな挑戦をしてきました。そんな中で40代になったらやってみたいと思っていた役どころのひとつが増沢磐二のようなダンディズムを感じさせる人物だったんです」。40代に突入したばかりの浅野さんに、タイミングよく飛び込んできた作品が『ロング・グッドバイ』だった。それだけに役づくりも細かな点まで考え抜かれている。「シブい大人の男であると同時にコミカルな部分も持ち合わせている。ちょっとした佇まいでクスッと笑えたり、優しい気持ちにもなれるような人間味あふれる人物を表現できたらと思ったんです。短気で頑固だからゆえに憎めなかったりと多面的な魅力的を持つ男に映っているといいですね」。

戦後間もない時代、そしてハードボイルドを代表する探偵役。日常からかけ離れた役を演じるのにロケ地やセットが大きな助けになったと言う。「ロケで古い建物を使ったのですが、立っているだけで当時にタイムスリップしたようでした。美術スタッフが作り上げたセットの世界観も見事でしたね。それに磐二が乗る車も古いアメリカの車を用意してくれていて…。セットから大道具、小道具、衣装に至るまでどれをとっても格好良く、演じる上でずい分と助けられました。演技をしなくても、そこにいるだけで成立するんじゃないかと思うほどだったんですよ(笑)」。

こうした世界観はもとより、豪華なキャスト陣、そして魅力的な登場人物、渡辺あやの脚本、大友良英の音楽など『ロング・グッドバイ』は見どころ満載。それらが融合し、ドラマは極上のエンターテインメントに仕上がっている。「面白い俳優さんが強烈な個性の役で大勢出ていらっしゃいます。そこは間違いなく見どころですね。それも今までのドラマとは何か違うエネルギーで撮影が進行していたように思うんです。我々世代がオトナの感性に応えられるよう作ったドラマですので、同世代のみなさんにもご期待いただければと思います」。

とにかくカッコいい大人の物語に、第1話から引き込まれること間違いなしの『ロング・グッドバイ』。ダンディズムあふれる磐二を演じた浅野さんは、役とはまた違った柔和な表情でドラマの魅力を語ってくれた。

土曜ドラマ『春の一族』

土曜ドラマ『春の一族』

都会の片隅にあるアパートの住人たちを描いた土曜ドラマ『春の一族』。会社をクビになり家族とも別れた中堅企業の元主任研究員(緒形拳)がアパートに引っ越してくるところからドラマは始まる。住人は離婚を決意した政治家の妻(十朱幸代)や幼なじみの2人の女子大生(国生さゆり、中島唱子)、そして浅野が演じた登校拒否の高校生、生方だった。「当時はまだ18、9歳。この作品に出合う直前に、役者の仕事を続けていくかどうか迷った時期があって、マネージメントをしてくれていた父と大ゲンカしたんです。結果、自分のなかで役者を続ける決意を固めたのですが、そのころにオーディションをしたのを覚えています。深町幸男監督には温かく見守っていただき、同時にいろんなことを丁ねいに教えていただきました。そしてすでに大スターだった緒形拳さんにはすっごくかわいがっていただいた。僕が役に向き合えていないときはそれこそ引っぱたいてでも教えてくれる愛情深い方でした」。浅野さんは「早い段階で素晴らしい監督や緒形さんに出会えて、いいスタート切れたんですよね」と、『春の一族』を自らの「俳優としての原点」と位置づけた。そしてこの緒形さんとの関係はその後も俳優人生の節目、節目で続いていくことになる。

正月時代劇『命捧げ候〜夢追い坂の決闘〜』

正月時代劇『命捧げ候〜夢追い坂の決闘〜』

藤沢周平原作の辛口娯楽時代劇『命捧げ候~夢追い坂の決闘~』で再び緒形さんとの共演を果たした浅野さん。ドラマは将来を嘱望されていた木曾福島藩吟味役・塚本伊織(緒形拳)が、上司御用人・磯野(西岡徳馬)の不正をただそうとして逆に命を狙われ、磯野を斬ってしまうところから始まる。伊織はやがて浪人となり、愛する家族をも失うこととなり…。このドラマで浅野さんは緒形さん演じる伊織の娘・おくみ(南野陽子)の恋人を演じた。「当時はまだ役をちょいちょい貰うぐらいだったので、時代劇なんてやったこともなくて。ただ、緒形さんが呼んでくれるというだけで出たいと思えました。それでも中剃りのカツラは絶対に嫌だとか、ワガママばっか言ってましたけど(苦笑)。こんな言い方をしたら失礼ですが、大好きな親戚のオジサンに会うような気持ちだったんです。緒形さんの側にいられる、それだけで十分でしたね」。時代劇初挑戦となった本作についての思いを聞くと「文句なしに面白い作品ですね。僕の役どころはとにかくやんちゃな男。何しろ時代劇デビュー作なので、殺陣もメチャクチャですけど、僕にとっては思い入れのある貴重な作品です」と笑顔で答えてくれた。

水曜シリーズドラマ『翔ぶ男』

水曜シリーズドラマ『翔ぶ男』

水曜シリーズドラマ『翔ぶ男』は、若い女性の転落死事件をきっかけに、定年間近の刑事(緒形拳)と容疑者の青年指揮者(高橋克典)、その姉(石田えり)、そして姉弟を脅迫する男(浅野忠信)が絡み合い、人生における「飛翔(ひしょう)」を夢見る人間たちのエゴイズムと葛藤を、スリリングに描いたサスペンスドラマ。『命捧げ候』への出演から2年が経ち、数多くの出演作を経た浅野さんが久しぶりにNHKドラマに戻ってきた作品でもあった。「俳優という仕事がどんどん楽しくなっていく時期だったんですね。やっと自分に役割をもらえたと思えたころでもありました。そういう中で緒形さんにまた誘ってもらえたので、すごくうれしかったです。“今の俺をまた緒形さんに見てもらえる”というのは自分にとって誇らしいことだったんです。緒形さんは久しぶりにお会いした『翔ぶ男』でも僕の演技をちゃんと見てくださって、どんどん仲良くなれたので、何かすごい自信をもって演じられたことを覚えています」。

そんな浅野さんにとってNHKドラマへの出演は緒形拳さんとの思い出にそのまま重なる。緒形さん亡きいま、NHKドラマで連続ドラマ初主演を務めるにあたっても不思議なめぐり合わせを感じたのだとか。「『ロング・グッドバイ』への出演のお話をいただいた時、どこかで緒形さんが「お前そろそろ俺と仕事しろよ。お前が俺と出会ったのはNHKだろ?」とおっしゃっているような気がしたんです」。『春の一族』から約20年。大人の魅力を備えた浅野が見せる増沢磐二役が見どころの作品だ。

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