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美保純 美保純

美保純女優みほじゅん

1960年生まれ、静岡県出身。81年に俳優デビュー。翌年、映画『ピンクのカーテン』での演技が高く評価され、ブルーリボン賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。以後『男はつらいよ』シリーズをはじめ、映画、テレビドラマ、バラエティー番組などで幅広く活躍。NHKでも1986年の『シャツの店』をはじめ、連続テレビ小説『はね駒』『あまちゃん』など多数出演。2017年6月スタートのドラマ10『ブランケット・キャッツ』では、さくら食堂の女将・佐伯奈緒子役を演じる。

ドラマ人間模様 シャツの店(1986)

村川知子役

ドラマ人間模様 シャツの店

インタビュー

 もう30年以上前の、私にとってNHK初出演となった作品です。懐かしいなぁ! 劇中のセリフで「もう24歳なのよ」と言っていますが、私自身がまさに25、6歳という年頃でした。脚本は山田太一さん、演出は深町幸男監督。さらには主演の鶴田浩二さんをはじめ、杉浦直樹さん、佐藤浩市さんといったそうそうたる方々とご一緒するなんて、若くして本当に貴重な経験をさせていただいたな、と思います。

秀一(佐藤浩市)と知子の願いは「結婚はしないが一緒に暮らす」こと
知子の父・重彦(杉浦直樹)と秀一の父・周吉(鶴田浩二)は驚く

 でも私の性格なんでしょうけど、決して委縮したりはしなかったんですよね(笑)。演技には体当たりで挑んでいましたし。たとえば、杉浦直樹さんとの父娘役だったので、2人でいるときには変にお行儀がいい感じではなく、家族らしい“こなれた雰囲気”を大切にして演じようとかね。鶴田浩二さんからは、2人だけの重要なシーンを撮り終えた後、局内の食堂でバッタリお会いした時に、声をかけていただいたことがありました。それも「君はすごい美人だよ!」と、ほめてくださったんです。私は、嬉しいのと照れくささもあって「えへへ、そうですかぁ!?」なんて言いながらお礼をお伝えしたのですが、“美人を売りにしていないけどなぁ……”と、内心疑問に感じたりもしたんです(笑)。でも、それはもしかしたら“(演技が)とってもよかったよ”という意味の、鶴田さんなりの最上級のほめ言葉だったのかもしれない、と後からしみじみと思いました。鶴田さんにとって、この『シャツの店』が最後の作品になったそうですね。私も細かいことはもう忘れてしまいましたが、なんだか当時の気持ちが、今とても懐かしく思い出されます。

知子は恋人の父親・周吉の“シャツの店”を訪ね…

連続テレビ小説 あまちゃん(2013)

熊谷美寿々役

連続テレビ小説 あまちゃん

インタビュー

 まめぶに海女クラブに紺がすりの衣装――まだ4年ぐらいしか経ってないのにすべてが懐かしいし、今でもすぐこの世界に戻れちゃう自分がいます。大反響をいただきましたが、私自身も大好きなドラマです。とにかく海女クラブの面々が楽しかったですね。主人公・アキ役ののんちゃんをはじめ、みんなと同じ衣装を着ていたりする連帯感も好きでした。元気がないときでも、この撮影現場に行くと瞬時に楽しい気持ちになれたのを覚えています。

全員個性的!な北三陸の海女さんたち
東京に帰る水口(松田龍平)に美寿々は潔く別れを告げる

 役どころとしては、小泉今日子さんが演じる天野春子が元ヤンキーなら、私の演じる美寿々は、袖ヶ浜で“イケてるつもり”のファンキーな海女さん(笑)。最初は、春子と美寿々のキャラがかぶってはいけないと、試行錯誤したんです。周囲に美寿々のような人はいないか、とロールモデルを探しては演技に生かそうと考えたり、またある時は、夏ばっぱ役の宮本信子さんが「とにかく厚化粧しなさい、厚化粧を」とアドバイスしてくださったりね。現役感バリバリで恋多き女性だから。水口くん(松田龍平)に夢中だったかと思えば、バングラデシュ人の彼氏を連れてきたりしちゃう(笑)。あっけらかんとしていながらも自然とフェロモンがあふれるような、チャーミングな美寿々さん。私も実年齢より若く見られがちなので、どちらかというとそういう素の自分を生かせた役柄でもありました。とても楽しい思い出ばかりの作品です。

バングラデシュ人の恋人ができたことを電話で報告

土曜ドラマ 55歳からのハローワーク(2014)

佐々木役

土曜ドラマ 55歳からのハローワーク

インタビュー

 私が演じたのは、日雇い労働者の方たちの定宿の旅館の女将・佐々木です。とってもぶっきらぼうな人ですよね。でも、こういう世界で長年生きてきたからこそ、必要以上の人情を出さず、抑えてやっている感じがあるのだと思います。決して悪ぶっているとかではなく。

 このドラマでは、大好きなイッセー尾形さんや、火野正平さんらとご一緒できてとても楽しかったです。尾形さんて、本番以外もとても面白い方なんですよ。なかなか本題に入らずに、役を通じてどんどん役がアドリブ的に広がっちゃう感じで(笑)、それを側で見ることができてとっても楽しかったです。

 また、火野さんには若いころにもお会いしているのですが、20年ぶりくらいにこのドラマで再会することができました。撮影の合間におしゃべりしていたら、私がまだ独身なのを気にかけてくれたりして(笑)、とても優しいんです。今回共演した後、火野さんから「大人になったね」って言っていただけたのも、とてもいい思い出です。一度共演した方と、また違う現場で、まったく違う役柄で再度共演できたりするから、俳優はおもしろい。改めて、私も仕事を投げ出したりせず、「長く女優を続けてきてよかったなぁ」なんて、しみじみと感じた作品でした。

因藤(イッセー尾形)はかつての友・福田を助けて宿から連れ出す
福田(火野正平)は重い病に冒されていた

プレミアムドラマ 昨夜のカレー、明日のパン(2014)

寺山夕子役

プレミアムドラマ 昨夜のカレー、明日のパン

インタビュー

 木皿泉さんの脚本。木皿作品は独特の空気感があって、私は大好きなんです。しみじみしているだけじゃなくてどこかでやわらかなファンタジーの世界も味わえる、そんなところもまた大きな魅力かなと思います。私の演じた役、寺山夕子役もまさにそんなファンタジーを体現したような存在です。なにしろ、ギフ(鹿賀丈史)の妻で、幽霊になって出てきたりするのですから(笑)。

自分の法事の日 あの世から自宅に帰ってきた夕子
幽霊である夕子の姿は岩井(溝端淳平)にしか見えず…

 でも私、こういう役柄、嫌いじゃないというか、むしろ“現実世界にいないような役”は大好きなんですよ。私の子どものころは、『魔法使いサリー』など魔法や魔術が出てくるアニメや映画で育っている世代なので、“いつか大人になれば魔法が使えるんじゃないか”って、どこかで信じてきたようなところがあって……。ですから、こうした役を演じるときは、自分の中のそういう思考回路をフルに使って演じているんです(笑)。とっても楽しいですよ!

亡き妻が寄り添っていることを知らないギフ(鹿賀丈史)

ドラマ10 ブランケット・キャッツ(2017)

佐伯奈緒子役

ドラマ10 ブランケット・キャッツ

インタビュー

 原作は重松清さん。一話一話がとってもすてきな物語です。今は空前のネコブームですよね。このドラマにもたくさんネコちゃんが出てきて癒されてかわいいんですけど、それだけではなく、毎回毎回深く味わいのある人間ドラマだなと思うんです。私が演じるのは、主人公の秀亮(西島秀俊)の長年の知り合いで食堂の女将・奈緒子。奈緒子は、奥さんに先立たれちゃった独り身の秀亮を陰ながら見守って心配もしてあげる、とっても面倒見がよい人。

 でもねぇ、この奈緒子役、私にしてはめずらしい“世話焼きタイプ”の役柄でなかなかに大変でした。しかも、全体的にほのぼのとしたストーリー展開の中で、奈緒子だけがちゃきちゃきしたテンポで、割とズケズケというかハッキリものを言うキャラクターでしたから。いつも1人でテンションを上げていなければならなくて……。頑張りましたよ、私(笑)。

 でも、現場は本当にアットホームそのもので、共演させていただいた西島さんをはじめ吉瀬美智子さんら、皆さん大人でとてもすてきな俳優さんたちばかりでした。毎日お仕事をご一緒できるのが楽しかったですね。休憩時間にみんなでネコをかまっていたりすると、ついつい顔が役柄を離れてフワフワッと緩み過ぎてしまうから真面目な表情をキープするのが大変なくらい(笑)。でも、そんな和んだ感じが、いい意味でのご近所感や親しみある雰囲気を、ドラマの中にもたらしていたらいいなと思います。

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