一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
本田博太郎 本田博太郎

本田博太郎俳優ほんだひろたろう

1951年生まれ。茨城県出身。79年、蜷川幸雄氏演出の舞台『ロミオとジュリエット』でゴールデン・アロー賞演劇部門新人賞を受賞。主な出演作は映画『カミュなんて知らない』『それでも僕はやってない』『桜田門外ノ変』『藁の楯』、ドラマ『剣客商売』『鬼平犯科帳』、ドラマ『ただいま放課後』など。NHKでは連続テレビ小説『べっぴんさん』『夏目漱石の妻』、大河ドラマは『龍馬伝』『花燃ゆ』などに出演。

BS時代劇 塚原ト伝(2011)

足利義尹(よしただ)役

BS時代劇 塚原ト伝

インタビュー

 塚原ト伝を演じられた堺雅人さんとは初共演でしたが、とても知的でスマートな俳優さんだと思いましたね。いつも作品について深く考えていらっしゃる。俳優さんという以前に人間として素敵な方でした。穏やかだけれど、ご自身の主張は、感嘆符が3つくらい付くようなインパクトでおっしゃる。そこも、よくわかっていらっしゃるというか、非常に魅力的でした。

白塗り、お歯黒の将軍義尹

 僕は前将軍との確執で命を狙われる公家かぶれのような足利将軍役でした。白塗りをした時点で仮面をかぶっているような意識になれました。直球で実態を見せるのではない。表の顔と裏の顔は全然違いますよという空気を醸し出す。毒も知っているし、その一方でユーモアもある。そんな裏側の世界を大事にしながら演じた役でした。

 最初から大上段にみんなに理解してもらおうというよりも、僕のなかで大事にしていることだけは、裏切りたくない。

何者かに命を狙われ傷を負った義尹は…
刺客の討伐を剣の達人・新右衛門(堺雅人)に任命する

ドラマ10 わたしをみつけて(2015)

後藤啓一郎役

ドラマ10 わたしをみつけて

インタビュー

 私が演じたのは、ヒロインの弥生(瀧本美織)が勤務する病院の院長でした。創業者の父から受け継いだ病院を自分の腕ひとつで現在の規模にまで大きくしてきた自負がある。しかし、医療ミスの疑いや息子との葛藤など、いろいろな問題が出てきます。なかなか、ひと言でこんな人物と言い切ることは難しいですね。結局、台本に役柄はすべて書かれているんです。ただし、そこだけで留まるのではなく、この院長の裏側の孤独感や悲しさ、切実さは自分で肉付けしていかなくてはいけない。そうなると、僕自身がこれまで生きてきた中で得た知恵や知識、体験からしか表現できないんです。その上で、台本に書かれていることを忠実に表現すると、この先生の喜怒哀楽は僕の心の中の勘定でもあるということになる。そのどこをピックアップするのか。そういうことを考えながら演じていますね。

苦しみながら優等生を演じる准看護師の弥生(瀧本美織)

 病院長だろうが、他の人物だろうが、生い立ちを交えて俳優の全てが反映されてしまう。そこで役柄を借りて、どう表現していくか。自分の中では、これで良かったと思って終わるものがなかなかないんです。終わったときには達成感があるのに、オンエアを見ると、あああすればよかった、こうすれば……と。反省も多く、まだまだもっと深く思考して演じなくてはと思いますね。

後藤の執刀した患者が手術後に亡くなる事件が起こり…

BS時代劇 伝七捕物帳(2016)

松蔵役

BS時代劇 伝七捕物帳

インタビュー

 伝七捕物帳は、主演の中村梅雀さんのお父さんである中村梅之助さんの好演でも知られたドラマですね。腕利きの岡っ引き・伝七は梅雀さんにもとてもよく似合っていて、現場では常に楽しませていただいていました。その分、僕も梅雀さんに楽しんでもらわなくてはいけないと意識していました。共演者としてのそんな秘めた楽しみが素敵な化学反応を生んで芝居をまたいっそう面白くするものだと思います。実際、梅雀さんは本当に芝居が好きな方だなということをたびたび実感しました。こちらがどう演じても懐深く受け止め、しかもふっと楽しんでいらっしゃる。そういうことができる現場は本当に価値があるなと。

神社で侍の死体が見つかり 元・岡っ引きの松蔵に嫌疑がかかる

 また撮影所が松竹京都。スタッフも職人さんですから、彼らの目線を納得させなくてはいけないという緊張感もありました。ワンカメラでの撮影は役者の裏側にあるユーモアや毒気もすくい上げていくようで、その空気感もまた実に心地よかったですね。

悪事がばれた松蔵はお俊(田中美佐子)を人質に…!
「この紫房の十手が許しちゃおかねえ!」伝七親分(中村梅雀)登場!

連続テレビ小説 べっぴんさん(2016-17)

坂東長太郎役

連続テレビ小説 べっぴんさん

インタビュー

 長太郎は坂東家の長男ですが、弟・五十八(生瀬勝久)から商売の得意先を譲り受けていることもあり、自分の力のなさを痛感する反面、嫉妬のような感情も流れていたと思います。ただ、表面では対立していても心の奥底では会話をしている気もして、そんな兄弟間の複雑な葛藤を表現するうえで、弟役が生瀬さんでよかったなと思いましたね。一緒に飲みに行ったりして仲良くなってしまうと、この兄弟の間に流れる空気感がなくなってしまう。だからといって、お互いの気配や言葉と裏腹の心情を分かち合えることも大事です。生瀬さんとは、いろいろ話をしなくても現場に立った時に相通じるものを感じることができました。結局、作品というのはカメラの前に立ったときに漂う空気感なんです。芝居というのは見る人によって違うけれど、芝居からバックボーンが漂ってくる人の芝居はいいですね。そういう意味ではドラマって難しいけど面白いよね。

長太郎と五十八(生瀬勝久)兄弟の確執は深く…
見かねた母・トク子(中村玉緒)は2人の父が書いた掛け軸を見せる

 この作品で、中村玉緒さんと芝居ができたのもありがたいことでした。玉緒さんは懐が深いというか、人生経験が豊富で、そういう方が僕の目の前にお母ちゃんとしていらっしゃると、僕なんかまだまだ小僧だという気持ちになれますね。芝居の中で素直に子ども心が生まれるから、一番怖いのもお母ちゃんなら、親孝行したいという気持ちにもなってしまうんです。「あんた、いつまで断ってもあかんな」と言われると「すいません」ってね(笑)。

 やっぱり芝居というのは、その人その人の生き方が映し出されてしまうものだなと実感しています。何を感じて生きているのか、そこが問われてしまう。セリフの言葉に必ずしも同感していないとしたら、そのことも伝わってしまう。そう考えると、愚直に一生懸命が一番美しいと思えてならないですね。

大河ドラマ おんな城主 直虎(2017)

中村与太夫役

大河ドラマ おんな城主 直虎

インタビュー

 中村与太夫は気賀の町を取り仕切る商人ですが、お金勘定だけでなく、そのベースにあるのは「相手に尽くす」という考え方です。もちろん百戦錬磨で生き抜いてきた男ですから、武将相手の商売で下手に出て頭を下げることもいとわない。知恵と勇気、したたかな思考の持ち主で、そこに毒気とユーモアも兼ね備えている。彼の中には、相手に尽くすことで、結果的にお金が回り回って商売につながるという信念がある。それも「自分さえよければ」ということではなく、気賀という町全体をよくしたいという慈愛にあふれているんです。

与太夫と方久(ムロツヨシ) 直虎に影響を与える商人たち

 慈愛の精神は直虎に対してもありますね。綿布の商い、材木の売買など井伊家のために、さまざまな形で協力していきますが、その根底には直虎がさらに素敵な城主になってほしいという思いがある。その後押しをしたい、風を送るという感覚です。ただ、与太夫はああ見えて実にシャイな男で(笑)、直虎を直視できないようなところがあるんですよ。ちらっと見ただけで恥じらっているような空気を出せたらと思っています。

直虎(柴咲コウ)は井伊の民のため与太夫から商いを学ぶ

 台本を読んでイメージした与太夫の姿は、ちょっと“外国かぶれ”のおしゃれをしている人物かなというものでした。外国との貿易でさまざまな品を扱っていることもあり、おそらく感性豊かでセンスもいいはずです。しかも修羅場をくぐり抜けてきているので少し崩したおしゃれの魅力も知っている。そんな姿をスケッチ画にしてスタッフに渡したところ、与太夫の衣装やかつらに僕のプランを採用してくださったんです。そのおかげで与太夫という人物を非常に心地よく演じることが出来ています。

着物にシャツ、ストール…与太夫の異国風の着こなし
その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す