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綾野剛 綾野剛

綾野剛俳優あやのごう

土曜ドラマ『ロング・グッドバイ』

土曜ドラマ『ロング・グッドバイ』

主人公の磐二はもとより、作品全体にダンディズムが感じられる土曜ドラマ版『ロング・グッドバイ』。綾野さんが演じた保は磐二に助けられたことをきっかけに、時折、磐二を訪ねるようになり、そのまっすぐな生き方にあこがれを抱く。演じる綾野さんは「とにかく浅野忠信さんがカッコいいので、特別に役づくりをしなくても勝手にあこがれていけばよかった。人間力のある、男としてカッコいいと思える人が引っ張っている作品に出演できたことがうれしく、今後の糧にもなると思うし、新しい起爆剤にもなっていくのでは…」とドラマへの思いを語った。

演じるのは女優・原田志津香に養われる夫という役どころ。色男だがどこかはかなげで、自らの生き方に実は疑問を抱いている。そんな保を演じるにあたり綾野さんは、撮影前に脚本家の渡辺あやさんから「保は無知という知識の人」だと言われ、その言葉に迷子になりつつも、ピュアで不器用な愛すべき保像にたどりついたそう。「ドラマの舞台となる戦後間もなくは、人々が生き残っていくためにどうすればいいかを考えた時代。保にしても本来こういう風に生きたかったという理想の自分はあったけれど、生きるためにああいった生き方を選んだ。それしか選べなかったんだと思うんです」。本来、保は磐二のように「孤高に男らしく生きたかった」のだと話す綾野さん。だからこそ「あこがれを超えて、磐二に寄り添い、自分を取り戻していった」のだという。「未熟だから、磐二に甘えていったり、笑ってみたり、もっと言ったら自分のみっともないところを見せて、怒られてみたり。家族なのか、兄弟なのか、友人なのか、ありとあらゆる関係性を超えて磐二を慕っていたと思います」。

自分語りをほとんどしない保と、何も聞こうとしない磐二。互いのことをほとんど知らないまま何度もグラスを合わせるようになる2人だったが、志津香の死により保の運命は大きく変わることとなる。結局、保はどういう人物だったのか、磐二は事件を追ううちに彼の本当の姿を知っていくのだが…。「誰かが保のことを語ることで彼の輪郭が生まれてくる。そういった人だと思います。すごく幸せな男ですし、愛されるべき人です」。

脚本家とプロデューサーから「保役は綾野さんしかいない」とラブコールを受け、実現した綾野=保。重い現実を背負った役どころだが、撮影が終わった今も綾野さんの胸に生きていると言う。「僕は役落としの意味が分からないんです。だから今までやった役がすべて自分の中に生きている。一度でもその人物を生きたのですから、落とすのは無理なんです」。保は今後も綾野さんの一部となって生き続けていく。

ドラマ10『セカンドバージン』

ドラマ10『セカンドバージン』

ドラマ10『セカンドバージン』はバツイチ独身で出版会では辣腕プロデューサーとして知られる中村るい(鈴木京香)と、その隣に引っ越してきた17歳年下の金融庁のキャリア・鈴木行(長谷川博己)の禁断の愛を描き、映画化もされた話題作。綾野さんは主人公るいの息子・亮を演じた。「鈴木京香さんが引っ張ってくださったので、あそこまでやれたと思います。母は息子にとって特別な存在ですが、京香さんがいてくださったのでそうした思いをぶつけやすく、ドラ息子でいられることができました」。両親の離婚によって屈折し、母親の愛情に飢える亮は、るいに対して反抗的な態度を示し、困った存在にも見える。しかし、どこか憎めない存在感は演じた綾野さんの魅力にそのまま重なる。

連続テレビ小説『カーネーション』

連続テレビ小説『カーネーション』

世界で活躍するデザイナー、コシノ三姉妹の母親の小篠綾子をモデルにした連続テレビ小説『カーネーション』。綾野さんが演じたのは、尾野真千子演じるヒロイン・糸子の恋人となる周防龍一役だった。ドラマについて「世間に認知していただいた作品」と話す一方、「感謝すべきは僕がみなさんに認知していただいたことではなく、周防さんを愛してくださったこと。僕は裏方で役が主役ですから」と役との向き合い方を垣間見せた。そんな周防役については「風のような人でしたね。風のように現れて去っていく。それが糸子にとっていい風になれば」と解釈しつつ、尾野真千子さんなくしては成り立たなかったとも振り返る。「糸子がちゃんと愛してくれたから周防さんは存在できたんです。尾野さんのまなざしがそのまま見ている人の思いを代弁していた。やっぱり女優・尾野真千子には感謝します」。尾野さんとは共演作が多く、「ターニングポイントとなる作品では必ず一緒」だという。それだけに信頼関係も深い。そんな尾野さん演じる糸子と周防の関係については「世間的に良くはないですよね。ただ、お互いに才能を見出しあって、理屈を超えて愛してしまうこともきっとあるんです。最後は理屈で考えたから、ああいう結果に終わったのですが。ただ2人は互いに肉体を求めているわけではなく、精神的に結びついていたと思うんです。そういう意味ではプラトニックという言葉がとても近いように感じます」。

大河ドラマ『八重の桜』

大河ドラマ『八重の桜』

大河ドラマ『八重の桜』で綾野さんが演じたのは会津藩主・松平容保だ。

「最初にお話をいただいたとき、こんな若造に“殿!?”って思いました。殿様ってもう少し年輩の俳優さんが演じているイメージがありましたから」。そこで綾野さんが心に決めたのが「愚直に生きる」ということだった。書物やインターネットで調べれば調べるほど「殿が生きていたという事実をねじ曲げることなく演じたい」という思いに駆られたそうだ。しかし、それは「精神的にすごくきつい」ことでもあったという。周囲の反対を押し切り京都守護職を引き受けたとき「是非に及ばぬ」と言い続ける容保。そんな容保の徳川家に対する忠誠心や愚直さに対して「もし僕の気持ちが一瞬でも切れたり、ぶれてしまったら、そうだよね、やめようとなってしまう。容保として生きるためには愚直で居続けなければならない。それがいかに大変かということが芝居をしてみて改めてわかりました」という。

ドラマでは、これまで描かれることのなかった明治時代の容保が描かれ、綾野さん自身も未知の領域に足を踏み入れた。「会津が会津であり続けるための手段として御宸翰(ごしんかん)を預けるという場面。あの作品の中で唯一、容保の口角が上がった瞬間でした」と、短いシーンながらさまざまな思いのこもったシーンを振り返ってくれた。

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