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羽田美智子 羽田美智子

羽田美智子女優はだみちこ

1968年生まれ。茨城県出身。88年にデビュー。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。ドラマ、CMなど幅広く活躍。NHKは、大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』、連続テレビ小説『ウェルかめ』、プレミアムドラマ『どくとるマンボウユーモア闘病記~作家・北杜夫とその家族』など。2017年、連続テレビ小説『ひよっこ』では助川君子役で出演。

大河ドラマ 利家とまつ~加賀百万石物語~(2002)

ゆう役

大河ドラマ 利家とまつ~加賀百万石物語~

インタビュー

 とても懐かしいです。このドラマは日本人が大好きな信長・秀吉・家康の“三英傑”の時代を軸に描きつつ、そこに前田利家(唐沢寿明)と賢妻・まつ(松嶋菜々子)の活躍を描いた点が斬新でした。特に「私にお任せくださいませ」というまつのセリフは、流行語のようにもなりましたものね。私が演じたのは、前田利家の弟、佐脇良之(竹野内豊)が思いを寄せる女性・ゆうの役。この役を演じるまで、利家の弟の存在も、ゆうという恋人のことも知りませんでした。歴史は勝者のもの――とよく言われますが、その陰にはさまざまな名も知らぬ人々のドラマがあって今に至るのだな、と改めて感じたのを覚えています。

利家(唐沢寿明)の弟・良之(竹野内豊)は真面目で穏やかな性格
良之の子を宿したゆうだが、良之のために身を引く決意をする

 出演者には同世代の方々も多くいつも賑やかで、撮影が終わるとみんなでよくご飯を食べに行っていましたね。唐沢さんが主演で一番お忙しいはずなのに、自ら号令をかけてくださるんですよ。ただ、どうしてもスケジュールが厳しいときなどは、私と恋人役の佐脇良之役の竹野内豊さんとで「今日は行く?どうする?」なんてこっそり相談したのも懐かしい思い出です。でも、常に明るく現場を盛り上げてくださる唐沢さんの、座長としての心配りには本当に頭が下がる思いでした。

 意外に思われるかもしれませんが、実はあまり時代劇の経験がなかったので、当初はカツラや脚絆、所作などすべてが新鮮でした。慣れるのにも大変だったんです。自分なりに頑張っていたんだな、と今振り返ると思います。

ゆうはまつ(松嶋菜々子)の気遣いに感謝し、三河へ帰る

連続テレビ小説 ウェルかめ(2009)

浜本加代役

連続テレビ小説 ウェルかめ

インタビュー

 思い出いっぱいの“朝ドラ”です。私が演じたのは、主人公・波美(倉科カナ)の母、加代の役。とってもおおらかで、それでいて地元・徳島の阿波おどりのこととなると誰よりも熱くなるユニークなキャラクターでした。徳島弁がなかなか難しくて、苦労したのも忘れられません。あとは何といっても阿波おどり! 特に加代は“女おどり”ではなく、“男おどり”を得意とする設定でしたので撮影前に猛特訓に。腰を低く下げて踊るのですが、下げても下げても「はい、もっと下げてもっと下げて!」と指導の方に言われて(笑)。地面に膝がつきそうになって、まるでスクワットをしながらおどっているような気分でした。

家は代々続くお遍路宿“はまもと荘”
加代は自由奔放な夫・哲也(石黒賢)を支え宿を切り盛りする

 主人公・波美を演じる倉科カナちゃんは、とてもキュートなヒロイン。元気いっぱいでかわいかったです。でも、当時は私もまだ30代で、子役からカナちゃんに波美役が移ったとき「母娘らしい空気感がでるかしら」と、少し心配になって。そこで、カナちゃんに思い切って、「私が母親役で感情移入が難しくない?」と相談したら、「ダイジョウブです!羽田さんとうちの母、同い年なんです!」って返事が帰ってきてびっくり。しかも、性格のおっとりしたところも似ているらしく、そんな偶然ってあるんだな、と驚きました(笑)。そんなこともあって、すっかりカナちゃんに甘えながら演じていたと思います。大阪に半ば暮らすようにして撮影し、スタッフから俳優陣まで、みんながひとつの家族のように団結してドラマに集中した日々が懐かしく思い出されます。

波美(倉科カナ)は母親ゆずりのおおらかさで困難を乗り越えてゆく

ドラマ10 第二楽章(2012)

白瀬茉莉役

ドラマ10 第二楽章

インタビュー

 実はこのドラマのお話をいただいた当初、私は板谷由夏さん演じる遠藤奈津美の役の予定だったんです。でも打ち合わせに伺ったら、いつの間にか私が茉莉の役に! どうも奈津美を私が演じては意外性に欠ける(笑)ということだったようですが、“なるほど”とキャスティングの妙を感じたのを覚えています。

茉莉と奈津美(板谷由夏)はかつての親友でバイオリンのライバル

 でも、天才バイオリニストの役というのは、想像以上に大変でした。バイオリン指導の先生に、10年かかるはずのものを1か月でやるなんて無理です、と最初は断られたほど。特に劇中で演奏するチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」は難曲中の難曲ですからね……。それでも茉莉役のために、弾けはしないけれど弓を持つ右手、弦を抑える左手、1音1音楽譜と付け合わせながら神経を研ぎ澄ませて、身体に叩き込んだのを覚えています。大変な役でしたがとても入り込めて、茉莉が病気でやせていくのと同じく、私もどんどんやせてしまったくらいです。

 親友・奈津美役の板谷さんと湖畔で取っ組み合いのケンカをするシーン。あれも忘れられない場面のひとつです。雪や風の吹きつける寒い時期で、互いに本当に気持ちをぶつけ合いました。板谷さんは私より10歳ぐらい若いし力もあるので、私も負けちゃいけないって体当たりでしたね(笑)。でもそうしているうちに互いにとめどなく涙が出て来て。心の底から、親友への愛があふれ出すという感情を味わうことができました。茉莉役をやらせていただいて、本当によかったなと今でも思っています。

奈津美の夫・一登(谷原章介)の心は茉莉へと傾き…
積年の思いをぶつけ合う湖畔の場面

八王子地域発ドラマ 東京ウエストサイド物語(2015)

高山晴江役

八王子地域発ドラマ 東京ウエストサイド物語

インタビュー

 脚本が面白くて、思わず読みながら大笑いしてしまったのを覚えています。だって、娘・峰子(早見あかり)が大学卒業を控え、就職活動に四苦八苦しているときに、突然自分が“芸者になる!”なんて宣言しちゃう母・晴江役。でも、いくつになっても夢を見ることはすばらしいことですし、夢のある人は美しいと。そういう裏に隠れたメッセージを感じられて、私はとても晴江役に共感できました。例えば、アナウンサーを目指していた峰子が、鉄鋼関係の企業に内定したときも、「 峰子ちゃん、鉄、好きなの?」って聞いちゃうチャーミングな晴江。でもそこにも、娘に後悔のない人生を歩んでほしいという母親としてのまっすぐな願いや、そして、人生の真実を一言で突く見事さを感じました。

就職活動に悩む峰子(早見あかり)を明るく励ます晴江
突然“芸者になる”と宣言した晴江は猛稽古を重ねる

 このドラマに出てくる八王子まつりは、実際のお祭り当日に、その一角をお借りして撮影されたんですよ。ギャラリーの方たちにも協力していただくのですが、あまりにゲリラ的だったので、一瞬皆さん何が始まるのかわからずポカーンとしてて(笑)。私たちも緊張しましたが、一発勝負の気合いで乗り切りました。結果的に地元の方々がすばらしい協力体制をとってくださったおかげで、温かなムードの中で撮影を終えることができたんです。あの夏の八王子の空気感を、今でもふと思い出します。

八王子まつり 芸者・市晴のお披露目の舞台
娘の峰子に晴江が伝えたかった思いとは…

連続テレビ小説 ひよっこ(2017)

助川君子役

連続テレビ小説 ひよっこ

インタビュー

 ドラマの舞台である茨城県は私の故郷。ですから私には方言指導はいらないかも⁉ なんて思っていたのですが、地域によって微妙な差があるようで、改めて少しご指導いただきながら撮影に臨みました。時子(佐久間由衣)を東京へと送り出すシーンは、私のスタジオ初日の撮影だったんです。ずいぶんなことを言っていますが、母として娘の大きな夢を応援したい気持ちと、18年手塩にかけた娘がいなくなるさみしさとがないまぜになって、暴走しちゃったんでしょうね(笑)。でも、実はこのシーン、私としてはかなり真剣に演じたつもりが、完成版を拝見したらコミカルなBGMがついていてびっくり。災難が続いた谷田部家の嫁・美代子(木村佳乃)を、側で支えるしっかり者の親友役だと思っていたのに。だいぶイメージが違っていたようです(笑)。

女優になりたいという時子(佐久間由衣)の旅立ちに涙する君子

 娘・時子役の佐久間由衣ちゃんは、とても一生懸命ですてきな女優さんです。当初役づくりに不安を感じているようだったので、一緒にご飯に行って相談に乗ることもありました。例えば、東京での時子にとっては、奥茨城にいたという空気感が背景としてにじんで見えるほうが人間として深みが出るかなと思い、「奥茨城のセットをたくさん見ておいたら?」なんてアドバイスもしました。“18年ここで暮らしたんだ”という根っこを、心の片隅に置きながら東京編を演じればきっと大丈夫だろうと思ったので……。そんな由衣ちゃん演じる時子もどんどん成長し、もう頼もしい限り。これから“ひよっこ”たちが、どんな風に大きく羽ばたいていくのか、私も楽しみにしています。

君子と美代子(木村佳乃)は奥茨城村の幼なじみ
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