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永山絢斗 永山絢斗

永山絢斗俳優ながやまけんと

BS時代劇『一路』

BS時代劇『一路』

永山絢斗さん演じる主人公・小野寺一路は、突然の父の死で参勤交代の御供頭をつとめることになった若者だ。知識も経験もない一路が、お家乗っ取りを企む悪人たちの陰謀に立ち向かい、次々と襲いかかる難関を乗り越え江戸を目指す。原作はベストセラーになった浅田次郎の同名小説。
「撮影が始まる前に小説を読み始めたらとても面白かったのですが、途中で本を閉じてしまいました。やはり台本とは違う部分もありますし、今はぶれてはいけないと思ったんです」。
小説は、すべてを演じ終えて東京に戻ってから改めて読むことにして、それまではひたすらドラマの一路になりきることに専念したという永山さん。初めての時代劇でいきなり主演という大役を担ったこともあり、撮影前から意気込みは十分だった。
「何もわからないまま日舞と殺陣の稽古を始めて、そして時代劇映画も見始めたのですが、それが素晴らしくて。京都の撮影所に行けることがすごくうれしかったです」。

時代劇の伝統を受け継ぐ職人気質のスタッフさんたちは「声がよく出ていて怒鳴ったり笑ったり、熱量がすごいんです」と圧倒されながらも「人と仕事をしているという感覚がすごくありました」。監督をはじめ多くのスタッフから、「今回、時代劇の基礎を全部学んでほしい」と言われ、殺陣指導の先生からは「カッコよく斬り合うことより、むしろ刀を抜く前と抜いた後の心の変化といった精神的な部分を教えていただきました」。最初のうちこそ「セリフ、所作、殺陣、まばたきをしてはいけないとか、撮り方の違いにガチガチだった」そうだが、「リズムがわかってきたころから楽しくなりました。面白さを感じながら勉強できて、時代劇と撮影所に惚れました」と収穫の大きさを語る。

そんな永山さんの体験は、物語の主人公である小野寺一路とも重なる。「一路も何もわからないまま御供頭という役目を務めることになり、精神状態が最悪な中、どうにか出立しましたから」。次々と襲いかかる困難に立ち向かう一路。ただし監督からは「知識も経験もなかった青年がどれだけ頑張ったところで、完璧に全部クリアーできるわけがない。だから感情はもっと振り乱されてもいいし、分別くさくならないように」との指示が。そこでまた一つ、永山さんの中で一路の魅力が明確に見えてきたようだ。「いろいろなことを考えながら命がけで向かっていく。それがまだ19歳の若者ですから、すごいですよね」。
その一方、「一路が笑っていない」ことがとても気になったという。「笑顔がないというのは、それどころじゃないということ。だけど、心の優しさをすごく感じていました」。そんな一路の優しさをより表現できるようにと新しいシーンも追加されたり、素敵な現場だったと振り返る。「自分に置き換えても辛いときこそ、優しさを出せる人間でありたいと思いました」。そして「一路の成長物語は僕の成長物語でもあります。そんな作品に巡り会えて、僕の宝物になりました」と話してくれた。

土曜ドラマ『64 (ロクヨン)』

土曜ドラマ『64 (ロクヨン)』

昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件「64(ロクヨン)」。その時効が迫る平成14年、新たにロクヨンを模倣した誘拐事件が起きる! 2つの誘拐事件は警察とマスコミ、さらに警察内部の対立を浮き彫りにしていく。横山秀夫の人気同名小説をドラマ化した『64 (ロクヨン)』で、永山絢斗さんは、主人公のD県警広報官・三上義信と対立する東洋新聞のD県警担当記者・秋川修次を演じた。三上役はピエール瀧さんだ。

「僕のデビューが瀧さん主演のドラマ(『おじいさん先生』日本テレビ系)だったので、またご一緒できて嬉しかったです」と振り返る。しかしドラマでは、広報室と記者クラブが、ある匿名発表をめぐって衝突。記者クラブのリーダー的存在の秋川が広報官の三上に激しく詰め寄るシーンなども描かれた。「記者という仕事について詳しくは知らなかったのですが、撮影が始まる前に警察官の方や記者クラブを取材する機会を作っていただき、そこでお話を聞けたことが自分の中ではすごく大きかったです」。

取材した記者の口から「地方に飛ばされた」とか「地元紙には負けたくない」といった言葉を聞き、地方の支局に異動となった秋川の心境がより理解できるようになったという。「台本だけではわからないことが多かったのですが、具体的に記者の方にこんなことするんですかと聞いたり。本当はしないよとか、そういうこともあるよなど、興味深いお話をたくさん聞くことができました」。そこから役作りを深めていく作業がとても楽しかったそうだ。

ドラマ10『聖女』

ドラマ10『聖女』

広末涼子さん演じるヒロインの肘井基子が、まだ高校生の中村晴樹の前に家庭教師として現れたときから、『聖女』の物語は始まった。緒沢まりあと名乗る美しい女子大生と晴樹の恋はまぶしいほどキラキラと輝いていたが、ある日突然、彼女は姿を消してしまう。

「まりあ(=基子)と晴樹のことは物語の土台にもなる、とても大事な過去として描かれる部分なので、いろいろ考えてしまいました」と話す永山さん。ふたりが過ごした夏が鮮烈であればあるほど、後の展開にずしりと重みが増してくるからだ。“高校生”という設定にもハードルの高さを感じたという。「高校生かーって(笑)。でも周りのみんなが、全然、大丈夫、まだいけるよと言ってくれたので少しほっとしました」。

外見以上に永山さんが気にかけたのは、第1話の中で高校時代の出来事が描かれ、そこからすぐに9年後の物語が始まっていくことだった。「その差をどう表現したらいいのか。この作品では、単に高校生らしさを出すだけではダメだと思ったし、どういうスパイスを入れたらそれらしくなるのかということをすごく考えました」とのこと。

しかし、それらの答えは撮影が始まるとすぐに見つかったようだ。「筒井真理子さんが演じられるお母さんがすごく優しいので、ああ、こんな家族なんだと実感できたり、もやもやした気持ちが自然にわき上がるなど、現場にいってわかることがたくさんありました」と振り返る。

キラキラとした時間を過ごしたふたりが、次に再会したのは連続殺人事件の容疑者と弁護士という立場。「すごく複雑な気持ちだったと思います。だけど彼女のことを本当に救いたいという気持ちにならないといけない。ずっと心にひっかかるものを抱えていたからこそで、別れ方も大事だったんでしょう」というように、突然の別れが晴樹に残した傷も大きな意味を占めている。自ら基子の弁護を担当したいと願い出る晴樹だが、私生活では泉美(蓮佛美沙子)という恋人と結婚を間近に控えていた。「これから結婚というときに、なんでまた!という感じですよね」と苦笑しつつも、「晴樹が揺さぶられていく様がドラマチックでもあるし、見てくださる方も一緒に悩んでほしいです」と話す。

物語の構成が緻密で「小説を読んでいるかのような感覚」になることもあるとか。「これが映画なら全然違うのでしょうが、先がわからないまま手探りでやっていくのが大変で、本当に混乱することもありました」というが、そこが役とリンクする感覚もあったようだ。毎回、台本が届いて最初に目を通すたびに「うわ、こんな終わり方をするのか」と衝撃を受けたという。

ただ、ドラマそのものは法廷ドラマや事件ドラマではなく、さまざまな葛藤や切なさに満ちた“恋愛”を描いたドラマだと話す。「テイストは少し暗いかもしれないけれど、広末さんが演じることによってすごくバランスがとれているものになっていると思います。広末さんの魅力がとてつもないので基子に感情移入する人も多いと思います。一方、基子と泉美に挟まれて揺れている晴樹も楽しんでいただけると思うし、それぞれの視点で選んでいただける作品になっているので、ぜひ見てください」と見どころを話してくれた。

ドラマスペシャル『大阪ラブ&ソウル この国で生きること』

ドラマスペシャル『大阪ラブ&ソウル この国で生きること』

永山絢斗さんがNHK初出演、初主演したドラマが『大阪ラブ&ソウル』だ。永山さんが演じたのは、日本で生まれ育ちブルースハープ奏者になることを夢見ている在日三世の大学生・金田哲浩。アルバイト先の居酒屋でミャンマー難民の女性と出会い、恋に落ちるという物語だった。東京出身の永山さんにとって初めての関西弁、ブルースハープも初体験だったそうだ。

「撮影が始まる前から大阪に入り、関西弁やブルースハープの特訓を受けました。大変だったけれど、それが役作りを含めてすごく良い経験になりました」と話す。大阪の鶴橋で焼き肉店を営む父・暉雄(岸部一徳)に反発する息子の役だが、スタッフとたびたび鶴橋に出かけて食事をするなど、独特の空気感にふれることができたという。

「ブルースハープの練習で1日10時間以上吹いていたこともあります。唇が腫れ上がってリップクリームは手放せませんでした(笑)」とのこと。そのおかげで、いまではブルースハープを趣味で楽しんでいるそうだ。

相手役のミャンマー難民の女性を演じたタバンサイヘインさんは、実際にミャンマーで民主化運動に取り組んでいた女性だ。大阪の大学に通うが演技経験はゼロ。在日難民の実情を伝えるために出演した。「本当に芝居の経験がない方なので大変なところもありましたが、芝居の知識がない分、まっすぐさが伝わってきて、そこがすごく良かったと思います」。

事前の特訓期間を経て、いざ撮影に入るとあっという間だったとか。父親役の岸部一徳さんは、永山さんが仕事を始める前から大好きな俳優さんだった。父と子の“魂の葛藤”を描くドラマということもあり「お父さんが岸部さんだったことはすごく大きかったし、本当に濃い現場でした」と懐かしそうに振り返ってくれた。

しかし、大変なこともあった。哲浩と父・暉雄が、祖国である韓国・済州島の二人旅をする物語のクライマックス。「僕は初めての海外ロケだったのですが、着いたその日にみんなで食事をしたら、そこであたってしまったのか、1週間近いロケ期間中、ずっとお腹を壊していました」。いまではそれも思い出の一つ。エピソード満載のドラマだったようだ。

連続テレビ小説『おひさま』

連続テレビ小説『おひさま』

長野・安曇野と松本を舞台に、戦中・戦後の激動の時代を生き抜いた女性の一代記『おひさま』で、永山絢斗さんはヒロイン・陽子(井上真央)の兄・茂樹を演じた。

「戦前から戦後にかけての物語に出演するのも、連続テレビ小説も初めてのことでしたが、すごくいい経験になりました」と永山さん。「長い期間、同じ役を演じることで、途中からすごく役の人物のことがわかってきて、それが心地よかったんです。現場には年の近い役者さんが揃っていたこともあり、一体感も生まれてきてすごく充実感を味わえました」。

茂樹は海軍飛行予科練習生に志願、後に海軍に入る。「とにかく飛行機が大好きで熱心に模型を作るシーンもあったので、僕も零戦のプラモデルを買って組み立てたりしました」。ドラマに出てきたものとは違ったが、そんなところから役の人物に近づくこともできたとか。茂樹が軍人を志したのは「世の中の役に立ちたい、家族を守りたいという思いからだった」ということも台本を読んでいて痛いほど伝わってきたとか。それだけに優秀な兄を戦争で亡くし、終戦後はしばらく生きる目的も失って辛い日々を送る。

最終的に茂樹は、亡き兄に代わって医師の道を目指し、須藤医院を再建することになる。

「時代背景なども勉強する中で、当時の若者の思いが少し見えてきた気もします」と、初めての朝ドラは永山さんにさまざまなことを考えさせてくれたそうだ。

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