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吉田栄作 吉田栄作

吉田栄作俳優よしだえいさく

プレミアムドラマ『プラトニック』

プレミアムドラマ『プラトニック』

吉田栄作さんが演じる佐伯武彦は、厳しい競争社会を生き抜いてきたバリバリの企業戦士だ。だからといって家庭をないがしろにしてきたわけではないのだが、一度の浮気が原因で沙良(中山美穂)と別れた。しかし娘・沙莉(永野芽郁)の父親であることに変わりはなく、常にふたりのことを気にかけてきた。自らの心臓を娘に譲るという青年(堂本剛)の出現、さらに青年と沙良の結婚など、佐伯の理解を超える出来事が続くが…。

「撮影前に4話くらいまで台本をいただいていたのですが、佐伯という人物の最終的な着地点はまだその段階ではよくわかりませんでした」とのこと。ただ、脚本の野島伸司さんは「後半の核になる役」と話していたそうだ。その言葉どおり「第6話あたりから、佐伯という男がそれまでロックオンしていた自分の人生に対して、あるベクトルを定めて生きていこうとするんです。沙良や青年とは別のところで」。ところが、その矢先、事態はまた大きく転換し、佐伯はまた沙良や青年と向き合うことになる。

青年が初めて沙良の前に現れてからの日々、「もちろん沙良のこともあるけれど、娘・沙莉の心臓のこと、父親としてどうしていくべきなのか、佐伯はずいぶん悩み考えてきたはずです」と語り、そこで娘のために、そして沙良と対等になるためにある覚悟を決める佐伯の生き方を「“武士道”に通じるものがある」と感じたそうだ。もっともその思いをディレクターに話したところ、捉え方にやや違いはあったようだが、「台本を読んだときに感じた解釈で演じてもいいのかなって。そのくらいの強さ、ゆるがない何かがあってもいいような気がしました」という。

父親として人間としてのベクトルを定めた佐伯の生き方を「すごくカッコいい」という吉田さん。そんな吉田さんが大事にしているのは沙莉と過ごすシーン。「佐伯のような競争社会の中で勝つことを価値観として生きている男が娘とどう接するのか、そこも見どころです」と話してくれた。

大河ドラマ『元禄繚乱』

大河ドラマ『元禄繚乱』

華やかな文化が生まれ、政治経済が乱れた5代将軍綱吉の元禄時代。君主・浅野内匠頭の刃傷事件を発端に、大石内蔵助ら赤穂浪士の討ち入りまでの日々を描いた『元禄繚乱』。吉田さんが演じたのは、将軍綱吉によって人生を狂わされた架空の人物・岡島忠嗣だ。綱吉への怨念が引き金となって江戸に出た忠嗣は「大石内蔵助をはじめ、元禄時代を豪快に生きるさまざまな人々と出会うことになるので、ある種、ストーリーテラー的な役割も果たしていました」と振り返る。

吉田さんにとって初の大河ドラマ出演、それも1年間、フルに関わったことで思い出もたくさんあるという。特に忘れられないのは、内蔵助を演じた中村勘九郎(後の勘三郎)さんらとの飲み会。「みんなで芝居の話をしながら、よく飲みましたよ。最終回で勘九郎さんが中村座の座主として登場したのは、まさにそんな飲み会の中で生まれたアイデアだったんです」。

また、ある時、吉田さんがスタジオに着くとスタッフから少し撮影が押していると告げられたことがあったそうだ。「何押し?」と聞いたところ「父子押しです」との答え。スタジオ前にあるモニター画面をのぞいたところ、大石内蔵助と主税父子のシーンだった。主税を演じていたのは中村七之助さん、役と同様に父子の共演だが、七之助さんの芝居に勘九郎さんのOKが出ないというのだ。「スタッフがもう一回いきます。はい、スタートとなって七之助さんがセリフをいうと勘九郎さんが『違う!』って。厳しいなと思いましたし、ああ、たしかに“父子押し”だなって(笑)」。

四十七士の面々など、当時の共演者同士はとても仲が良かったそうで、その後、数年間は飲み会が続いたとなつかしそうに話してくれた。

連続テレビ小説『だんだん』

連続テレビ小説『だんだん』

島根と京都で、相手の存在を知らずに別々に育った双子の姉妹が、ある日、偶然の出会いを果たす。ふたりが医療と祇園の女将への道を進んでいくまでを描いた『だんだん』。吉田さんは、双子のめぐみ(三倉茉奈)とのぞみ(三倉佳奈)の父・田島忠を演じた。松江・宍道湖のシジミ漁師だが、若いころプロボクサーとなるために大阪に出て、そこで出会った舞子と結婚、双子が生まれたという設定だ。

「まだ僕が30代のときだったので、お父さん役と聞いたときは少し驚きました」という。しかし、10代で家を飛び出したということで、「年齢的にはぎりぎりで大丈夫かなって(笑)」。

連続テレビ小説の撮影期間は9か月にも及ぶ。その間、出演者はみな大阪暮らしになるため、「まさに同じ釜の飯を食べることが多く、本当に仲良くなりました」という。「ホームドラマを演じながら、まさに本物の家族になっていく感覚でした」。『だんだん』は放送終了後、舞台にもなったため、いちだんと絆が深まり、三倉茉奈・佳奈姉妹とは、「いまでも娘のように一緒に食事をしますよ」とのこと。結婚のことも事前に報告してくれたそうだ。

特集ドラマ『ラジオ』

特集ドラマ『ラジオ』

東日本大震災の被災地・宮城県女川町に実在する「女川さいがいFM」から生まれたドラマ『ラジオ』は、文化庁芸術祭大賞を受賞し、BSプレミアムなどで全国放送され大きな反響を呼んだ。被災地に生きる女子高生と彼女を見守る大人たちが織りなす青春群像で、吉田さんは仮設住宅に引きこもるヒロインを心配する兄貴分で蒲鉾店四代目の國枝重治を演じた。

「自分がキャストとして参加できたことを誇れる作品です」という吉田さん。「実在する蒲鉾店は津波の影響を受けなかったので、震災の日に出荷予定だったかまぼこが、数日間、女川町の人たちの食料となったそうです」と舞台となった町の様子や人々のことを語る。ドラマを通して出会うことができた人々との関係は今もつながっていると話し、「女川町が復興して人々がふつうの生活に戻るまで」と言ったあとで、「いや、そのあともずっと関わって付き合っていきたい」と力を込めた。それは「僕たちがパフォーマンスを続けていく上で、大きな原動力になるんです。誰かのためになる気がするのがうれしいし、何より被災地の状況を全国の人に伝えることができる。こんなふうに誇りを持てる作品にはなかなか出会えません」と話し、「本当に太鼓判を押せる素晴らしい作品なので、ぜひ機会があれば多くの方たちに見てほしいですね」と熱く語ってくれた。

土曜ドラマ『流通戦争』

土曜ドラマ『流通戦争』

吉田さんは人気絶頂期の1995年に活動を休止。俳優の勉強をするためにアメリカに渡っていた。それから3年、日本からドラマ出演のオファーが届いた。それが土曜ドラマ『流通戦争』だ。大手スーパーの陸上部に所属していた社員がリストラされ、支店の次長として働くうちに商店街との共存を目指す仕事に面白さを見出していくという物語。演出の岡崎栄さんからの出演依頼に一時帰国して、主人公の神野大介を演じた。それが結果的に、その後の吉田さんの活動や方向性を決めることになった記念すべき作品だという。

「『流通戦争』があったから、『元禄繚乱』に声をかけていただき、その後もNHK作品に数多く出演するきっかけをいただきました。そういう意味でも本当に思い出深い作品です」。

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