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古谷一行 古谷一行

古谷一行俳優ふるやいっこう

1944年生まれ、東京都出身。大学在学中に俳優座研修生として俳優デビュー。以来、多方面で活躍。特に、1977年から放送された連続ドラマ、『横溝正史シリーズ1・2』(毎日放送系)での個性的なスタイルで主人公・金田一耕助を演じ、お茶の間の話題を呼んだ。NHKでは、大河ドラマ『新・平家物語』『元禄太平記』『秀吉』『利家とまつ 加賀百万石物語』をはじめ、多数出演。また、連続テレビ小説は、2017年『ひよっこ』に主人公の祖父・谷田部茂役で登場。『虹』(1970年)以来、実に47年ぶりの“朝ドラ”出演となった。

大河ドラマ 秀吉(1996)

竹中半兵衛役

大河ドラマ 秀吉

インタビュー

 もうこの作品の放送が、20年以上前になるのですか……。自分でも信じられない思いです(笑)。竹中半兵衛は、言わずと知れた豊臣秀吉の懐刀で有能な軍師。軍略に長けた、知的な武将です。人たらしである秀吉に魅了され、懸命に役立にたとうと尽くしていくわけですが、実はそうした役柄のキャラクターが、ある意味、私の当時のこのドラマに託した思いとピタリと重なっていました。

 この作品で主人公・秀吉を演じた竹中直人さんは個性派俳優としてすでに人気でしたが、大河ドラマの主演の大役としては、まさに“大抜擢”。それゆえに座長たる“竹中秀吉”を、なんとか私も座員のひとりとして支え、力になっていきたいという気持ちがありました。それはスタッフたちにも共通していた、現場のムードでもありました。そして、竹中直人さんの熱演による型破りな秀吉像もあり、作品は大評判に。私も出演者の1人として、とてもうれしかったですね。

古谷さん演じる半兵衛は秀吉(竹中直人)の懐刀

 この作品の半兵衛は、明智光秀の母・美(野際陽子)と恋仲風で、少し艶っぽい魅力もありました。新解釈というか、年上の女性が好みという設定で描かれていたので、そんな部分も演じていて意外性があり楽しかったです。また、千利休役の仲代達矢さんは“利休”になりきり、稽古場でのリハーサルから炭を持ち込んで演じていたのが印象的でした。それぞれがそれぞれの役柄を懸命に演じ、「秀吉」の世界観を作り上げていたように思います。僕は秀吉の正妻・おねを演じた沢口靖子さんとは、そのころ舞台『蔵』でも共演をしていたと記憶しています。あれから20年なんて、時の流れは本当に早いものですね。

光秀の母・美(野際陽子)
千利休(仲代達矢)

ドラマ10 わたしをみつけて(2015)

菊地勇役

ドラマ10 わたしをみつけて

インタビュー

 舞台は架空の星美ヶ丘という町。そこにある星美ヶ丘病院を軸に、じんわりとした人間味あふれるストーリーが展開していくドラマでした。主人公は瀧本美織さん演じる准看護師・山本弥生。彼女は生まれて間もなく産婦人科の前に捨てられ、施設で育ったという過去があるのです。僕が演じたのは、彼女が働く病院に入院することになる菊地勇。津軽の出身で、小学生たちの登下校をボランティアで見守る優しい男です。

 撮影はものすごく暑い真夏の大阪で、僕が話すのは津軽弁。一瞬どこを描いているドラマだっけ、と思うくらいでした(笑)。この菊地という男は、いわゆる“金の卵”。田舎から都会に出て何十年もまじめに働き、高度経済成長期の日本を支えた世代のひとりです。そういう方々の生き方を知ってはいたものの、僕は東京生まれの東京育ち(笑)。イメージの中でしか、親兄弟と遠く離れた地に集団就職をするという感覚がつかめず、役の心情に寄り添うのに苦労しました。特に覚えているのは、本田博太郎さん演じる病院長に、菊地が会社から勤続数十年の記念にもらったという時計を見せるシーンです。優しい菊地の心にあった、働いて働いて日本を支えてきた誇りや自負。僕も同世代のひとりとして、演じながら胸に迫るものがありました。

 

菊池は看護師・弥生(瀧本美織)に“あること”を頼む…

プレミアムドラマ 嫌な女(2016)

荻原道哉役

プレミアムドラマ 嫌な女

インタビュー

 大手銀行のキャリアを捨てて弁護士になった女、石田徹子を黒木瞳さんが演じ、その後、このドラマは黒木さんご自身が監督され、映画にもなり話題を呼びましたよね。

 彼女が働く弁護士事務所のボス弁護士が、僕の演じる荻原。いわゆる法廷モノにある“弁護士”のイメージというよりは、荻原の柔軟性のあるキャラクターが生きた役どころでした。ですから、事務所自体のセットもどこかおしゃれ。室内に上のフロアに上がるための小さな階段があるなど、凝ったつくりでした。加えて、荻原の衣装の打ち合わせの段階から、背広、ネクタイよりは、ジーンズにサスペンダー、のようなラフなものを選びました。アクセントに蝶ネクタイとかね。そんな衣装などの雰囲気に沿って、僕も自然と役を作っていけた気がします。

 荻原がジーンズ姿で事務所の階段に腰かけていたりすると、とてもはまる感じがあってね。黒木さん演じる徹子の不器用なまでのキチンとした感じと、いい意味で対比が出たと思います。黒木さんとはこれまでにいろいろな作品で共演させていただいてますが、美しい淑女から女性首相まで、本当にどんな役でも見事に演じ切る素晴らしい女優さんです。

ヒロイン・徹子(黒木瞳)
荻原は徹子らの成長を温かく見守る

BS時代劇 立花登青春手控え(2016~)

小牧玄庵役

BS時代劇 立花登青春手控え

インタビュー

 原作は時代劇ファンに絶大な人気を誇る藤沢周平さん。藤沢さんの作品にはこれまでにも出演していますが、この作品は牢医者の役と聞いて“なるほど”と、思いました。江戸時代の町医者を描いた作品といえば黒澤明監督の『赤ひげ』をイメージしたのですが、こちらは牢獄が舞台なのでまた趣が違う。患者たちの大半が罪を犯した人たち。なかなかショッキングな話もあり、ややもすると重くなる――かと思いきや、どこかコミカルで演じていて面白い。脚本を読むのが楽しみなくらいでした。牢の中と、牢の外に残された人々、それぞれの人生の機微が見事に描かれていますね。

若き牢医者・立花登(溝端淳平)

 それに主演の立花登を演じる溝端淳平くんが、この役にとても合っていたと思います。清潔感があり、若々しくて。僕は以前にも溝端くんとは共演をしたことがあって、すてきな俳優さんだなと思っていたのですが、立花登ははまり役だと思いました。僕は、登を振り回す叔父さんの小牧玄庵役。腕はいい名医だけど、宮崎良子さん演じる妻に頭が上がらないんです(笑)。

 宮崎さんは30数年前に、中井貴一さん主演でこの作品がNHKで最初にドラマ化されたとき、玄庵の娘役で出演されていたそうです。ある意味伝説の時代劇で、僕も当時の作品は拝見しましたが、再びこうして新たな命を吹き込まれ、皆さんに長く愛されるドラマになればうれしいです。

家では妻・松江(宮崎美子)の尻に敷かれっぱなし…

連続テレビ小説 ひよっこ(2017)

谷田部茂役

連続テレビ小説 ひよっこ

インタビュー

 谷田部茂は、主人公・みね子の祖父で、農業一筋に生き、一家を支える大黒柱的な存在です。脚本を読んでみて、沢村一樹さん演じる息子・実に対しての複雑な愛情を感じました。現代の父子ならもっとストレートな関係性になるのでしょうが、茂は典型的な昭和の男。茶目っ気もあるにはあるけど、素直に感情を表に出すことができない不器用さがあります。でも、そこに家族への深い愛を読み取りました。

 演じるうえで苦戦したのは、稲刈りのシーン。茨城でのロケは楽しかったのですが、体が大変でした(笑)。それから僕らも、今や椅子での生活しかしていないでしょう。当時のように、いろりの周りで食事をするとか、畳の上で作業するとかなかなか機会がない。胡坐や正座の姿勢から立ち上がるとき、足元がちょっと辛かったですね。

 でも、食事のシーンではスタッフが用意する谷田部家のゴハンがおいしくて、みんな食べ過ぎるくらいです。野菜中心の素朴な食事ですが、うまく作られているなと感心してしまいました。

 反対に、僕は皆さんが苦労していた茨城弁は、そんなに苦ではありません(笑)。意識し過ぎるとかえって難しいのかもしれないけれど、割とすんなり入っていけました。

 主演の有村架純さんとは今回が初めての共演です。最初はシャイな方なのかな、と思って見ていたらそうじゃない。無理をせず、静かにだんだん周囲となじんでいって、普段からとても自然体でいられる方です。それがみね子の役に、すごくリアリティを持たせていると感じました。みね子役をブレることなく、持続して演じられる力がある女優さんです。僕も祖父として、これから“みね子”の奮闘する姿を楽しみにしたいと思います。

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