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高岡早紀 高岡早紀

高岡早紀女優たかおかさき

1972年生まれ、神奈川県出身。ファッション誌のモデルを経て、歌手、女優デビュー。主な出演作は、映画『バタアシ金魚』『忠臣蔵外伝 四谷怪談』『KYOKO』『今日、恋をはじめます』『モンスター』、ドラマ『課長島耕作』シリーズ、『天皇の料理番』『トットちゃん!』など。NHKでは『ワイン殺人事件25歳の夏』『テンペスト』『ちかえもん』、大河ドラマ『元禄繚乱』『軍師官兵衛』など。『平成細雪』では、次女・蒔岡幸子役で出演。

大河ドラマ 元禄繚乱(1999)

お順役

大河ドラマ 元禄繚乱

インタビュー

 初めての大河ドラマでしたが、主人公の大石内蔵助を演じられた中村勘九郎さん(当時/十八世中村勘三郎)をはじめ、素晴らしい方々と共演させていただき、大河ドラマに出させていただくことの意義を感じた作品でした。

 勘九郎さんは、私が映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』でお岩を演じたことをご存知だったんです。私も舞台を見させていただきましたが、勘九郎さんも『東海道四谷怪談』(1994年/渋谷・コクーン歌舞伎)でお岩役でしたから、お会いするたびに同じ “お岩”を演じたということで気にかけてくださったことを覚えています。

 私が演じたお順は、上杉家江戸家老・色部又四郎の命で赤穂浪士の動静を探る女スパイでした。この又四郎を演じられたのが松平健さん。松平さんといえば、私が小学校低学年のころ祖父と一緒にいつも見ていた『暴れん坊将軍』の八代将軍吉宗です。時代劇全盛期にテレビでいつも見ていた方とご一緒するなんて!と驚きましたし、とても感動したことを覚えています。

赤穂浪士の討ち入りを警戒する色部又四郎(松平健)

 お順は面白い役でした。女スパイという架空の人物でしたから、ある時は赤いマフラーを身にまとうキツネの化身、また別の時は赤穂浪士たちの中に女ひとりで出かけて色じかけでたぶらかす(笑)。決まり事で制約されることもないし、お姫様のような役よりは、こういう活動的な役が私に合っていたのかなと思います。

お順は大石主税(二代目中村七之助)に近づき、情報を引き出す

 このときチーフ演出をつとめられた大原誠監督(当時)とは、その後、何本か時代劇をやらせていただいたのですが、いつも一風変わった役でした(笑)。私の個性をわかってくださっているのかなとありがたく思っていました。同じく中島丈博さんも、私が初めてNHKに出演させていただいた『魚のように』(1993年)という作品の脚本を担当されていた方です。詩のようなとても素敵な作品でした。初大河ドラマは、共演者、制作スタッフともに深く印象に残るものとなりました。

BS時代劇 テンペスト(2011)

聞得大君役

BS時代劇 テンペスト

インタビュー

 私が演じた聞得大君は国王の姉で琉球の宗教界の頂点に立つ巫女(みこ)。強いセヂ(霊力)を持っているという役どころでした。こうした特殊な役を演じさせていただく時というのは、いろいろな意味で吹っ切らないと気持ちを持っていかれてしまうところがあります。自分自身でいかにコントロールするのか、そこにとても苦労したことを覚えています。

 撮影は琉球王国最高の聖地とされる斎場御嶽(せいふぁうたき)のロケからスタートしました。聞得大君が儀式を行う場ですが、早朝のロケだったので観光客の方の姿も見えず、とても神聖な空気に包まれていたことを覚えています。その場に立ち祈祷をするシーンから撮影が始まったのですが、三庫理(サングーイ)の三角形の空間から吹いてきた風に当たったとき、ふっと何かをもらったような不思議な感覚がしました。それまでこうした経験はなかったのですが、このときだけは何かを感じとり、いろいろなことを吹っ切ることができたんです。雨乞いをするシーンで祈祷をしていたら本当に雨が降ってきたこともありましたね(笑)。あまり特別なこととしてとらえたわけではなく、何かのヒントをもらえたのかな、体感できたのかなというくらいのことだと思っています。

真鶴(仲間由紀恵)は女性であることを隠し、琉球王朝に仕えるが…
王の姉・聞得大君と全面的に対立する

 あとは王族の衣装なども楽しませていただきましたが、これまでにないほど低い声でお芝居をしたことや、ムチを使って人を痛めつけるシーンなど、自分でも怖くなるようなところがたくさんありました(笑)。でも王宮から追放され落ちていく中で、最後には人間の心を取り戻したところが良かったですね。

ドラマ10 タイトロープの女(2012)

十倉恭子役

ドラマ10 タイトロープの女

インタビュー

 池脇(千鶴)さんが演じた由梨の継母の役でした。愛人から本妻になったこともあり、最初は何でもかんでも自分のものにしようとする嫌な感じの女性でしたね。でも、彼女は自分で自分の道を切り開こう、自分の信じた道を一生懸命に生きようとしていた。そんな強い気持ちの持ち主だったと思います。ただ、負けたくないと強がるあまり、憎まれ口をきいては由梨とバトルを繰り広げていましたね。

夫が遺した会社は多額の負債を抱えていた…

 そういえば私は“女性対決”をする役が多いかもしれません。由梨とも会社や家族に対する考え方の違いから壮絶なバトルになりました。でも最終的には二人が力を合わせて会社を再生させていく。自分で言うのは嫌なのですが(笑)、私の中の“肝っ玉母ちゃん”的な部分がこういう役と結びつくところがあるのかも知れません。実際に3人の子どもを育てながら生活しているので、周りを見ていろいろ世話をしてしまったり、どんと構えている感じがすると言われることがあります。

 撮影中、私と池脇さんは敵対する役ということもあり、合間でお話をしながらも、ある一線を保つようにしていました。池脇さんも芯の強い方で、役に気持ちをしっかり入れて臨まれていたので、そこはお互いに理解し合えて良かったと思います。ドラマもただ継母と娘の闘いを描いただけではなく、家族の形や会社の再生への道程などをじっくりと描いて、いろいろなことを考えさせてくれる内容でした。とてもきちんとした社会派の作品だったと思います。

由梨(池脇千鶴)と恭子は会社の再建を目指すが、恭子が倒れ…

プレミアムドラマ 全力失踪(2017)

遠藤陽子役

プレミアムドラマ 全力失踪

インタビュー

 人生をやり直すために失踪者となって逃げ回る人物を描いたとてもユニークで面白い内容の物語でしたね。私が出演したのは、原田泰造さん演じる主人公・磯山が長崎に漂着した回でした。

夫婦でバーを営む陽子と遠藤(大友康平)

 磯山が働くバーのマスター(大友康平)が実は完全失踪を成功させた男で、私はそんな夫の過去をまったく知らない妻という役どころでした。とても仲の良い夫婦でしたから、夫がすでに亡くなった人の戸籍で人生をやり直していたことが発覚したときは、なんだかかわいそうでしたね。もちろん法律的に問題があるのだから仕方ないのですが、当人たちが今を幸せに生きているのになって。夫が完全失踪者だったことにショックを受けた陽子と磯山が長崎の港で話すシーン。夕日がとてもきれいだったことが印象に残っています。

夫の過去を知ってしまった陽子に磯山(原田泰造)は…

 原田さんとは別の機会にもご一緒したことがあるのですが、どんなことがあっても平常心で受け入れてくれるような優しさと温かさを感じさせてくれる方です。だから、この作品のように失踪者となって放浪している人物を演じても「ひどい人!」というふうには思えない(笑)。原田さんの人柄が出ていて、むしろ応援したくなってしまう感じでした。

プレミアムドラマ 平成細雪(2018)

蒔岡幸子役

プレミアムドラマ 平成細雪

インタビュー

 『細雪』といえば、これまで映画や舞台で大先輩たちが演じてこられた素敵な作品です。そこに蒔岡家の次女・幸子役で参加できる喜びと、四姉妹の中でどう存在できるのかということを楽しみにしながら現場に入りました。

幸子は三女の雪子(伊藤歩)の縁談をまとめようとするが…

 幸子は早くに結婚して子どもを産み、ふつうの暮らしをしている女性で、姉妹の中では一番平凡な人生を送っています。けれどもというか、だからこそなのか、たぶん親から一番かわいがられたのは幸子だったのではないかなというふうに思っています。本家を背負った鶴子(中山美穂)や本能に生きている妹たちに振り回されることが多いのですが、平凡な日々を送っているからこそ、振り回されることも喜びであり楽しめてしまう。三女・雪子(伊藤歩)のお見合いにせっせとついていくし、四女・妙子(中村ゆり)の面倒も見ています。時々、お姉ちゃんがやってきて叱られて、そこでまた言われるままに修正していく。本当に3人に振り回されているのですが、それによって幸子の存在感が出てくるというふうに感じています。

 やっぱり幸子は頼れる旦那さんがいて、子どもがいて何も困らない生活をしているので、みんなのクッションになれるんですよね。現場でもそんな感じかな。私も奔放なところがあるけれど(笑)、四者四様の個性があってすごくいいんです。みなさんそれぞれ大人ですし、いい意味での距離感を保ちつつ、かつ本当の姉妹のように仲良くやっています。

一流商社マンの貞之助(神尾佑)とは夫婦仲もよく…
何不自由ない生活を送る幸子の気がかりとは

 衣装にも注目してください。衣装さんがみんなに本当に素敵な衣装を用意してくださっています。今回の作品で私はあまり着物を着る機会は多くないのですが、芦屋マダムということで、ふだんは絶対に着ることのないセレブな雰囲気をまとった格好をさせていただいています。ストールを肩からかけていて、それは「マダム巻き」と言うんですって。とにかく平和で華やかで、ある意味、男の人たちがかすんでしまうくらい(笑)、とても楽しい現場でした。

雪子(伊藤歩)、鶴子(中山美穂)、幸子、そして妙子(中村ゆり)の4姉妹
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