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佐々木蔵之介 佐々木蔵之介

佐々木蔵之介俳優ささきくらのすけ

1968年生まれ、京都府出身。90年、大学在学中に劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加。2000年、NHKでは初出演作となった連続テレビ小説「オードリー」で一躍脚光を浴び、以後、二枚目から悪役までこなせる演技派としてテレビ、映画、舞台で幅広く活躍。NHKではそのほかにも2007年の大河ドラマ「風林火山」をはじめ、金曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負」、土曜ドラマ「チャレンジド」、プレミアムドラマ「その日のまえに」など出演作多数。2017年、連続テレビ小説「ひよっこ」にもすずふり亭料理長、牧野省吾役で出演。

連続テレビ小説 オードリー(2000~2001)

幹幸太郎役

連続テレビ小説 オードリー

インタビュー

 とても懐かしいですね。NHKのドラマに初出演させていただいたのがこの『オードリー』でした。いただいたのは、「大京映画」の新鋭スター俳優・幹幸太郎の役。でも、当時まだほとんどテレビドラマの出演経験もなかったのに、いきなり大スターの役を演じるって、結構戸惑っていた部分もあったんですよ。僕は舞台出身なので、カメラの前で演技することも少なかったですし、ドラマがどう撮影されていくものかも、この現場で勉強させていただいたほどの“新人”でした。それなのに役柄は“時代劇の大スター”なので、大京映画のベテラン衣装スタッフを演じていた麿赤児さんに、偉そうに足の爪を切ってもらうシーンがあったりして心の中では大変恐縮したものでした(笑)。

左・衣装スタッフ役 麿赤児

 でも、大石静さんの書かれた脚本のパワー、そして、演出の皆さんのエネルギーを感じながら、とても楽しくお仕事をさせていただいたのを覚えています。また、同じく時代劇の人気俳優役を演じられた林与一さんや舟木一夫さん、学者の役で登場された落語家の桂米朝師匠など、各界を代表される一流の方々の空気感をすぐ側で感じられたのも忘れられない思い出です。

 最終的には幸太郎だけでなく、幸太郎の息子の二役をやらせていただきました。「“朝ドラ”で、新人がしかも二役やらんやろ……」と実は内心ドキドキで穏やかではありませんでしたが(笑)、僕としてはとても幸せな“朝ドラ”デビューとなった作品です。

劇中で鞍馬天狗を演じる林与一
若き時代劇スター・幹幸太郎役で殺陣にも挑戦

大河ドラマ 風林火山(2007)

真田幸隆役

大河ドラマ 風林火山

インタビュー

 戦国乱世の中で、真田家として真田の里を守りどう生き残っていくのか――真田幸隆はそれを第一義に考えた人物だったと思います。元来真田郷の豪族でしたが、武田信虎の信濃侵攻が発端となって郷里を追われたので、本来武田家は憎き“仇”のはず。それを変えてくれたのが、内野聖陽さん演じる山本勘助との出会いです。内野さんは足が不自由な隻眼の軍師・勘助の勇猛さを、野性味あふれた衣装を身につけて表現していらっしゃいました。一方、僕が演じた幸隆は代々豪族の家系。きっと、洗練された雰囲気があったと思うのです。後々の関係性も見据えながら、2人がどこか対比的に見えるように意識して演じたのを覚えています。

真田幸隆は信繁(幸村)の祖父にあたる智略の武将
幸隆と山本勘助(内野聖陽)の出会い

 僕にとって、初めての大河ドラマ出演作で緊張感もありましたが、15か月近くも1人の役にじっくりと向き合える面白さを味わいました。また、この作品では内野さんをはじめ、武田信玄役には歌舞伎俳優の市川猿之助さん(当時亀治郎)、板垣信方役にはアクション出身の千葉真一さんなど、時代劇出身の方あり、舞台出身の方ありと、さまざまなジャンルで活躍をされている俳優の皆さんと出会えたのもよい思い出です。本当に貴重な経験をさせていただいた作品でした。

土曜ドラマ チャレンジド(2009)

塙啓一郎役

土曜ドラマ チャレンジド

インタビュー

 『チャレンジド(challenged)』は英語でハンディキャップのある人を指します。“チャレンジする使命を与えられた人”という意味があるそうです。このタイトルに、僕自身とても教えられた気がしました。僕の演じる塙啓一郎は難病にかかり失明しますが、天職である教師の道に復職します。まさに与えられた難しい挑戦を、自らの力で、そして家族や生徒たちとともに乗り越えていこうとする物語でした。技術的なことだけでいえば、ふつうは相手の目を見て演技をしますが、全盲の役ということで、相手の反応を全く見ずに芝居をしていくのはかなり特殊なことでした。

 でも、それ以上に考えたのは、目が見えないというのはどういうことなのだろう、ということです。自分でも目をつぶって、外に立ってみました。まず雑踏ではものすごい車の音や人の足音が聞こえ、そこに居続けることが不安になったほど。逆に自然の多い場所では小鳥のさえずりや、香りに敏感になれました。それぐらい世界が違って見えるのだなと……。撮影では、啓一郎の「目」となってくれる盲導犬・ポンタと一緒にいましたが、実際に目に見えない方にとって、盲導犬は目的地にスピーディーに、かつ安全に導いてくれる存在です。しかも例えるなら、自転車や車ではなく“新幹線”なのだそうです。いろいろなことを学んだ作品でした。総集編や続編も放送され多くの方から反響をいただけたことは、とてもうれしく思います。

必死のリハビリの末、啓一郎は盲導犬・ポンタとともに教職に復帰する
続編『チャレンジド~卒業~』では中学3年生の担任として奮闘

プレミアムドラマ その日のまえに(2014)

原田健輔役

プレミアムドラマ その日のまえに

インタビュー

 愛する妻が末期がんだったら――。でも、死という“その日”は、どんな形でも誰にでも訪れるものなんですよね。初めて台本を読んだときには、ページを開くたびに涙があふれてまいりました。家族のありふれた日常に、突然宣告された“その日”とその前後を、静かに淡々と描き出したストーリーでした。だからこそ、より感情が揺さぶられたのかもしれません。

永遠に別れる“その日”の前に、夫婦は思い出の町を訪ねる

 檀れいさん演じる妻・和美は、一見、苦しいとか悲しいとかを表に見せない人でした。でも彼女が話すこと、すべてが遺言になっていく辛さ。また、そういう妻を前に、ただ見ていることしかできない自分が、とても無力に思えたり。「どうしたらいいんだよ!」という叫びにも似た気持ちを抱えながら、夫の健輔役を演じていたのを覚えています。でも、そんなとき、2人の息子を演じた子役の子たちがすごく素直な気持ちで“家族”として向き合ってくれたので、彼らの力を借りて一緒に現場にいられた気がします。愛する人から「しっかり生きてほしい」という願いを込めたバトンを、役を通してしっかりと受け取ったドラマでした。

連続テレビ小説 ひよっこ(2017)

牧野省吾役

連続テレビ小説 ひよっこ

インタビュー

 “朝ドラ”は『オードリー』以来の出演になります。この『ひよっこ』のすてきなところは、登場人物の誰もがみんな人のことを思って生きていること。それはあのころの昭和の日本では当たり前の感覚だったのかもしれませんが、現代から見ると何気ない場面でも感動するというか、すてきだなとしみじみと感じられる。そういう味わいのあるドラマだと思います。

 赤坂の洋食屋・すずふり亭の料理長ということですが、料理シーンもなかなか格好よくすんなり、とまではいきません(笑)。でも、味はお墨付きですよ! 朝からこのドラマを見た皆さんに「おいしそうだな」って思って頂いて、元気になって一日をスタートしてもらえたらうれしいです。料理長として、すずふり亭の厨房では誰よりも仕事をしっかりとこなすのが省吾です。でも、一歩外に出たら、東京で奮闘するみね子(有村架純)たちにとってのお兄ちゃんのような、温かで一緒にいるとほっとする“ゆるい”存在になっていければいいですね。

味と人情が自慢 “すずふり亭”料理長の省吾と女主人の鈴子(宮本信子)
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