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田中麗奈 田中麗奈

田中麗奈女優たなかれな

1980年生まれ、福岡県出身。98年、映画『がんばっていきまっしょい』で初主演、日本アカデミー賞主演女優賞を受賞。以降、映画、ドラマ、舞台などで幅広く活動。最近の出演作に、ドラマ『真昼の悪魔』、映画『おもてなし』など。NHKでは、『派遣のオスカル〜少女漫画に愛をこめて〜』『徒歩7分』『愛おしくて』『時空超越ドラマ&ドキュメント 美子伝説』、大河ドラマ『平清盛』『花燃ゆ』などに出演。土曜時代ドラマ『ぬけまいる』では、小間物屋の女性店主・お蝶役で主演。

金曜ドラマ 派遣のオスカル
〜少女漫画に愛をこめて〜(2009)

勝子役

金曜ドラマ 派遣のオスカル〜少女漫画に愛をこめて〜

インタビュー

 NHKのドラマに出演するのはこれが初めてでした。私が演じた勝子は少女漫画が大好きで、『ベルサイユのばら』のオスカルの魂を胸に働く人の正義のために闘うという物語でした。

 撮影前に『ベルサイユのばら』を初めて全巻通して読んだのですが、すごく面白かったですね。革命と友愛と正義が融合した壮大なドラマで、そのオスカルの力を借りて矛盾や理不尽なことに向かっていくという設定は、たしかに突拍子もないところもあるけれど、私の中ではすべてが腑に落ちて演じていました。

 やる気があってもっと仕事をしたいと思っているのに、派遣社員だからそれができないとか、正社員が優遇されているという現実。そもそも就職活動が難しく正社員になれず派遣社員が増えている。そんな現代社会の問題を取り上げたとてもメッセージ性のあるドラマだったので、それを伝えたいという使命感を軸に一生懸命にやっていたことを覚えています。

勝子は「ベルサイユのばら」を愛読する熱烈な少女漫画ファン
勝子の職場に社長息子の暁生(徳井義実)がやって来て…
正義を愛し、民衆のために戦う“オスカル”が勝子の心に宿る

 勝子のキャラクターは“明るいオタク”という感じでした(笑)。一話ですべて手の内を見せるのではなく次に持ち越したり、伏線を張ったり、何か意味深なものを残すなど、ああ、連続ドラマって楽しいなと感じた作品でもありました。その一方で、わかりやすく注目してもらうポイントをポップな感じで出していく。連続ドラマのリズムや面白さも初めて実感できた作品でした。

 共演の徳井さん(チュートリアル)は芸人さんという色もそんなに出さず、本当にフラットに現場になじんでいらっしゃいました。ひとつ驚いたのはセリフを撮影日の朝に覚えるとおっしゃっていたこと。私は臆病なので絶対に無理! それだけは本当に衝撃でした(笑)。

ドラマ10 激流
〜私を憶えていますか?~(2013)

三隅(井上)圭子役

ドラマ10 激流〜私を憶えていますか?~

インタビュー

 20年前に失踪した元同級生・冬葉(刈谷友衣子)からのメールをきっかけに再会した5人の群像劇で、ミステリータッチのとても面白いドラマでした。ただ、この5人のメンバーは山本耕史さん以外は初めてお会いする方ばかりだったので、最初はちょっととまどいました。山本さんのほか、国仲涼子さん、ともさかりえさん、そして桐谷健太さんと、役者としてのフィールドやそれまで歩いてきた道がほとんど交差してこなかった方たちだったんです。どんな基準で集められたんだろうって(笑)、おそらくみなさん同じ気持ちだったと思います。お互いに気遣いながら少しずつ少しずつ近づいていったようなところがありましたね。

かつての同級生“冬葉”からメールを受け取った5人それぞれに災難がふりかかる
刺された鯖島(山本耕史)は混濁した意識の中で冬葉の名を口にし…

 とはいえ現場はほとんど5人一緒でしたから、自然に役割分担のようなものも決まっていきました。合間では山本さんが面白いことを言って桐谷さんが突っ込む。女性陣も話に加わっていじられたりとか(笑)。本当に学生時代の“男子女子”のようなのりになっていました。撮影も5人のうちの1人がフィーチャーされる場面は、別のメンバーは休めて、そこもハッピーだったし。何よりみんなといると楽しかったですね。

 内容はとても刺激的な大人の物語でした。冬葉の生死や失踪の謎を追いつつ、20年の歳月がもたらしたそれぞれの変化や運命の過酷さ、悩みが描かれ、さらに事件に巻き込まれたりと、まさに“激流”でした。同級生だった貴子(国仲涼子)が殺人容疑で逮捕され、その後、釈放されたのを私が迎えに行ったシーンも記憶に残っています。日常では経験できないシチュエーションでしたから。山本さんが演じた鯖島もエリートだったはずがいまは左遷されたうえに女性から刺されてしまうなど、35歳となった現在の姿も、ある種、リアルでしたね。一昔前のトレンディードラマのような世界観だけれど、明るくポップではなく少し暗い大人のドラマで、そこにワクワクしながら演じていたことを覚えています。

“冬葉”からの謎めいたメールは続き…

プレミアムよるドラマ 徒歩7分(2015)

黒崎依子役

プレミアムよるドラマ 徒歩7分

インタビュー

 何か目的や目標があるわけでもなく、ただ無気力に生きている少し病んだ女性・依子の日常を淡々と描いたドラマでした。そんな依子を演じるにあたって、一度、私自身の孤独や暗い部分をノートに書き出して徹底的に向き合うということをしてみました。それと依子の妹に対するコンプレックス、別れた彼に対してまだ過去をひきずっているところなど、本当に悲しかったんだろう気持ちなどどーんと自分の中に入れてみる。ある種の脳内疑似体験というのもやってみたんです。いつも、そんなことをするわけではないのですが、この時は依子に歩み寄ることが必要な気がして……。

彼とも別れ、仕事もない依子の1人暮らしのアパートから徒歩7分圏内で起こる物語
依子は元カレ・光一(福士誠治)のことが忘れられない

 第1話で、元彼に会いに行き一人暮らしを始めたことを伝えるシーンは、瞳孔を開いて涙をボロボロな流すなど一生懸命に演じました。でも、一度それをやった後は、逆に体もセリフの言い方も気持ちもすべて力を抜くことを第一に考えて演じていました。そのゆるさが依子らしさだと思ったからです。

 セリフはとても面白かったのですが量がすごくて、依子のセリフが台本で16~17ページぐらいはありました。あれだけの量を覚えて演じられたこと、そして力を抜いて出来たことはやはり自信になりました。出演者、スタッフが一緒に苦労して練習して、本番は15分から20分の長回しでまるで舞台のようでした。ハンディカメラで撮影していたカメラマンの手がけいれんしたり、照明さんの手がかじかんで照明が落ちたり、こんなにゆるい感じの作品なのに現場はとても大変だったんですよ。その分結束力も強まりました。

 個人的には、このころから湯たんぽで足を温めるようになり、その結果、顔色も良くなった時期です。あまりお化粧もしない役でしたが、湯たんぽ効果で若く見えて良かったと思います(笑)。

トイレのドアが開かなくなり閉じ込められてしまう依子
メッセージに気づいたのは階下の住人・田中(田中圭)で…
依子は幸せになれるのか?

大河ドラマ 花燃ゆ(2015)

銀姫(毛利安子)役

大河ドラマ 花燃ゆ

インタビュー

 銀姫は毛利家の12代藩主の娘で14代藩主・元徳の正室というれっきとしたお姫様ですが、小松昌代プロデューサーからのオーダーは「パンクにやってください」というものだったんです(笑)。まさか「NHKの大河ドラマで!?」と驚くと同時にワクワクしました。小松さんとは『派遣のオスカル』でご一緒したのですが、そのころの私はネガティブなところがあって、「いやだ、こんな自分」「なんでできないんだろう」と、一生懸命頑張れば頑張るほど何かが足りない、伝えられないと落ち込んでいました。そんな時、小松さんが「自己評価が低すぎる。すごくいいよ」と言ってくださったことが、私の役者としての道程の中でとても大きな出来事だったんです。

高杉晋作に危険を知らせるため、美和(井上真央)は銀姫に力を借りたいと訴える

 その小松さんから、とてもチャレンジングで面白そうな役をいただけて嬉しかったですね。銀姫は、女子校の少し不良だけれど年下があこがれる魅力的な先輩のような雰囲気ということで、着物の着方や帯の結び方をほんの少しふつうとは変えていました。私自身も姫というよりは“殿”を意識して演じていました。あとは、美和役の井上真央さんとの関係性ですね。銀姫は美和の知恵や冷静なところ、美和は銀姫の女性ということにとらわれず、物事を切り拓いていく強さなど、お互いに影響し合いながら変わっていったと思うんです。映画『テルマ&ルイーズ』のようなイメージを抱きながら演じていました。

 とても楽しくできたのですが、私としてはもう少し銀姫が美和に意地悪をする部分を長く演じてみたかったですね。あと2話ぐらいは意地悪キャラを引きずりたかったな(笑)。

美和と銀姫はお互いを信頼し、激動の時代を乗り越えてゆく
いざ、鹿鳴館へ…!

土曜時代ドラマ ぬけまいる
〜女三人伊勢参り〜(2018)

お蝶役

土曜時代ドラマ ぬけまいる〜女三人伊勢参り〜

インタビュー

 原作を読ませていただいて大笑いしました。幼なじみの江戸の3人娘が明るくて元気でからっとしていて。道中、売られたケンカにぱっと反応したり、助けたつもりが助けられたり。出会った人とのエピソードにほろっとするなど、ずっと高いテンションで読み続けられました。

 そんな中、お蝶は面白いキャラクターだなと思いながら読んでいました。すぐにサボるというか、買い物が好きで寄り道したり、ぐちを言ったり、トイレも一番近くて、とにかく真っ直ぐ歩けない(笑)。そんな“我慢できない人”というのが面白かったので、私がお蝶役だと聞いた時はすごく嬉しかったです。

 明るくて世話焼きでそこからドラマが始まる。なんかこの人何やっているんだろうとか、困っていたらついつい体が動いてしまう。そういう反応をする人なので、ちょっとめんどうくさいけどより笑える。お以乃(ともさかりえ)やお志花(佐藤江梨子)にとってはまっすぐ進む旅が、お蝶のそういう部分でドラマが生まれてくるところがあるのかなと思います。

恋人の浮気現場を目撃したお蝶は激怒!
親友のお以乃(ともさかりえ)は仕事がうまくいかず、お志花(佐藤江梨子)は姑との関係に悩んでいた
3人は何もかも放り出してお伊勢参りに出よう、と思い立つ

 役作りについては、元不良の江戸娘ということでいろいろ考えましたが、現場に入って心がうきうきと躍る感じがお蝶なのかなと思いました。演じているうちにアイデアがどんどんわいてくるので、とりあえずしゃべったり動いたりしています。もし監督に怒られたらそこでやめればいいかなって(笑)。

 楽しいのは、3人の掛け合いの中で予定調和ではない面白さが生まれてくるところです。そこへ各回のゲストのみなさんがそれぞれプランを持って参加されて、それがまたドラマを華やかに盛り上げてくださる。時代劇なのに、旅の中で気づくことのあれこれ、家族のこと恋愛のこと、商売の話などもとても身近で、着物を着替えたい、お風呂に入りたいといったふつうの欲求もわかりやすい。3人のトライアングルが織りなすロードムービーをぜひ楽しみにしてください。

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