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夏木マリ 夏木マリ

夏木マリ女優・歌手なつきまり

東京都出身。歌手、俳優。73年に歌手デビュー。「絹の靴下」が大ヒットする。その後、演劇にも活躍の場を広げ、90年には自身が表現したいものを求め単身渡米しニューヨークへ。帰国後は自ら企画・構成、演出、出演までを手掛けた舞台「印象派」をスタート。国内だけでなくヨーロッパ公演でも好評を博す。NHKでは連続テレビ小説『ひまわり』『カーネーション』、大河ドラマ『義経』、プレミアムドラマ『花咲くあした』などに出演している。

連続テレビ小説 ひまわり(1996)

南田あづさ役

連続テレビ小説 ひまわり

インタビュー

 初めての朝ドラ出演でヒロインの母親役を演じました。当時まだ新人だった松嶋菜々子ちゃんがヒロインののぞみ役を演じた『ひまわり』は、バブル崩壊のあおりで会社をリストラされたヒロインが、弁護士を志す物語。私が演じたあづさは、学生時代に徹(寺泉憲)と恋に落ち、のぞみを妊娠。結婚して出産するも自分の親友と徹の間に男の子ができて、徹は失踪。その子を引き取って自分の子として育てている女性でした。

 最初に役どころを聞いたときは、まず獣医さんという役がステキだと思いましたね。当時はまだ40代半ばで、母親役をやりはじめたばかりの頃。大きな子どもが2人もいる設定の役だったこと、そして実母(佐々木すみ江)と義母(藤村志保)の2人と同居するという設定だったので、自分の立ち位置をちゃんと整理して理解しなきゃいけないなと思った記憶があります。

動物病院を営む獣医

 今とは違い、当時の朝ドラは新人の女優さんがヒロインを演じるのが通例で、菜々ちゃんにとっても『ひまわり』がデビュー作に近かったのではないかと思います。ですから共演者はみんな、彼女を応援して、育てていこうという意気込みでやっていたと思いますね。

弁護士を目指す娘・のぞみ(松島奈々子)

 面白かったのは、私をはじめ、奥田瑛二さんや泉谷しげるさんなど、朝ドラっぽくない雰囲気の人たちが顔をそろえていたこと(笑)。「大丈夫なのかな?」なんて雑談していたのも思い出深いです。

弁護士の赤松(奥田瑛二)と籍を入れることを決める

 打ち上げも顔ぶれが豪華でした! 主題歌を担当された山下達郎さんの伴走で、三宅裕司さんがドラムを叩き、泉谷さんと今は亡き川島なお美ちゃん、そして私が主題歌を歌ったんですよ。その後も『ひまわり』の会といってずっと集まりがあり、私は佐々木すみ江さんや藤村志保さんと撮影が終わっても親しくさせていただきました。藤村さんからはお着物をいただいたり、佐々木さんとは亡くなるまでお手紙をやりとりして、すごくいいリレーションが持てたドラマだったと思います。

姑・ゆきの(藤村志保)

大河ドラマ 義経(2005)

丹後局(たんごのつぼね)

大河ドラマ 義経

インタビュー

 大河ドラマは『八代将軍 吉宗』や『元禄繚乱』に出演していますが、いつも楽しめる役をいただいていると感じます。滝沢秀明さんが主演された『義経』で演じたのは、後白河法皇(平幹二朗)の寵姫(ちょうき)・丹後局。法皇に助言や示唆を与えて、朝廷の地位を支えた女性でした。政治にも口を出し、権勢を誇ったことから楊貴妃にも例えられた人物だそうです。そう思うと、この時代は丹後局が作ったようなものですよね(笑)。

 いわゆる殿上人(てんじょうびと)だったので、共演するのは後白河法皇を演じた平さんと、その側近・平知康役の草刈正雄さんが中心。平さんとは舞台での共演もありましたが、いつも胸を借りるつもりでお芝居をさせていただいていました。受けの芝居も突っ込みも、きちんとやってくださるから、もう付いていけば安心なんです。だから、私は楽しんでやらせていただきました。

法皇(平幹二朗)に女房として使えたいと願い出る

 役づくりといえば、「おすべらかし」という当時の女性の髪型を、ソバージュ風にしたことが思い出深いですね。ストレートヘアの「おすべらかし」をしてみたら、何だか似合わないなと思って提案したんですよ。当時もくせっ毛の人はいたそうなので、いいかと思っていたのですが、コテを当ててウェーブを付けていたとしたら、最も下級な身分の人がやるものだったんですって。あれ?間違っちゃったかなと思いましたが「くせっ毛」という設定なんだ!と言い聞かせて乗り切りました(笑)。

髪型をソバージュ風に

 演じるにあたっては、ふだんは自分に役を落とし込んでいくことが多いのですが、この時は自分でイメージを作って役に自分を近づけていくようにしたのを覚えています。もちろん、私が演じるのだから、私自身が出てしまうのですが、見たこともない時代なので少し意識を変えてチャレンジしました。

命を脅かされて震える法皇を抱きしめる

連続テレビ小説 カーネーション(2012)

小原糸子(晩年)

連続テレビ小説 カーネーション

インタビュー

 2度目の連続テレビ小説では、小篠綾子さんをモデルに描いたヒロイン・小原糸子の晩年を演じました。出演についてはドラマがスタートする前にお話をいただいていたのですが、プロデューサーには「尾野さんがやればいいのでは?」と言ったんです。そうしたら「年を重ねるほど元気で前向きになるおばあちゃんをやってほしい」とおっしゃっいました。

 最初は最後の1か月なんて荷が重すぎると、嫌だったのですが、結局は「なんか面白そう」とお引き受けしました。まさか朝ドラのヒロインをやらせていただくなんて、想像もしていませんでしたから。生前の小篠綾子さんとはお付き合いもあり、その元気で明るく、洋服を愛していらっしゃるお人柄も存じ上げていましたので、そのイメージに近づけるよう意識して演じました。

70歳を越えて自分のブランドを始めると決心する

 ただ、演じたのは70代から亡くなる92歳までの糸子。当時の私は60歳になる前で、映ると若く見えてしまうので、老けメイクとふん装で冒険しました。私が知る70代以降の小篠さんの雰囲気を参考に、衣装も考えましたね。セリフの岸和田ことばも大変でしたが、いい経験をさせていただいたと思っています。

プレミアムドラマ 花咲くあした(2014)

今喜多風子役

プレミアムドラマ 花咲くあした

インタビュー

 人生の難問を抱えるヒロイン・花咲朝(小池栄子)をはじめ5人の兄弟のもとに、自分たちを捨てた母親の風子が20年ぶりに舞い戻るところからスタートするお話でした。私が演じたのはイタリア帰りの陽気で豪快なゴッドマザーのような母・風子(ふうこ)。破天荒で自由な生き方の女性でした。

20年ぶりに突然帰ってくる

 私が演じる風子は底抜けに明るく、イタリア帰りらしくラテンな雰囲気を漂わせるキャラクター。勝手に1週間の滞在を決めて、子どもたちの窮地を荒療治で救っていくのですが、役を際立たせるために、メークや衣装にはこだわりました。原色のカラフルな衣装を選び、髪色も明るくしたりして役をふくらませました。そういう意味ではふん装を楽しんだドラマでしたね。

長男・大(眞島秀和)の婚約話の場の空気をぶち壊す
長女・朝(小池栄子)には自由に生きて欲しいと伝える

 子どもたちを演じたのは、小池栄子さん、眞島秀和さん、星野真里さん、山田優さん、武田航平さんの5人。栄子ちゃんとはこれが初共演で仲良くなり、プライベートでも会うようになりました。すてきな女優さんなので、共演していて楽しかったです。

連続テレビ小説 おかえりモネ(2021)

新田サヤカ役

連続テレビ小説 おかえりモネ

インタビュー

 宮城県北部の登米(とめ)市の資産家で、伊達家の子孫とウワサされるサヤカ。モネ(清原果耶)を居候させ、愛情深く包む存在です。「山と結婚している」という女ですから、潔さというか、責任感というか、そういう大きさを見せられたらと思っています。

大山主であり森林組合のボス的存在

 彼女のセリフにはいい言葉がたくさんありますが、それを言うときに、実はいい人にならないように気を付けているんです。言い方によっては優しさだけが際立ってしまうので、それを排除してドンっとモネが頼れるように、彼女の度量を出そうと思っているんです。

樹齢300年のヒバの木をモネ(清原果耶)に見せる

 モネが若者なりの迷いのなかにあるとき、サヤカが彼女に含蓄のある言葉をかけるのですが、話ながら自分のなかでも確認しているような部分もあるんじゃないかと、セリフを言いながら思っています。

「人は死ぬまで何の役に立たなくたっていいのよ」

 作品についてうかがったときに感じたのは、循環のお話だということ。雨が降って森から水が川に流れ、海に集まる。それが蒸発して再び雨になるという循環。コロナ禍で地球との付き合い方を改めて考えるようになった今にピッタリのテーマですよね。

モネの興味の心の内を聞いてしまう

 また、人の循環という意味でも、モネが気仙沼の亀島から登米にやってきて、気象予報士になる夢を叶えるために上京するでしょう。『おかえりモネ』という番組のタイトルから予想するに多分、故郷に再び戻って何か新たな役割を見つけていくと思うんですね。東日本大震災から10年の今年、そういう自然と人間の循環の物語を描くというのは、意義のあることだと思っています。

モネがいなくなることを思い、ヒバの木に身を寄せて涙する
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敬称略

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