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財前直見 財前直見

財前直見女優ざいぜんなおみ

1966年生まれ、大分県出身。1984年のデビュー以来、ドラマや映画に幅引く出演。硬軟自在の演技力を武器に、さまざまなジャンルの役柄を演じる実力派女優。NHKでは、93年に大河ドラマ「炎立つ」に初出演。以後、大河ドラマ「義経」、連続テレビ小説「こころ」「カーネーション」「ごちそうさん」、ドラマ10「フェイク 京都美術事件絵巻」、プレミアムドラマ「鴨川食堂」など出演作多数。大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、主人公・直虎の母、祐椿尼役としても注目を集める。

連続テレビ小説 こころ(2003)

藤井カンナ役

連続テレビ小説 こころ

インタビュー

 懐かしいですねぇ。私が演じた女医の藤井カンナという女性は、こころ(中越典子)の夫・優作(仲村トオル)の元妻です。しかも優作との間に子どもが2人いましたが親権は持たず、ドイツで研究をしているという設定でした。不慮の事故で優作が死に、こころは遺された子どもたちと不器用ながらも懸命に関係性を築きはじめて……。というところに突然登場するカンナは、こころにとってはまさに“宿敵現る!”といった感じでした。撮影現場では、こころを演じていた中越典子ちゃんも、朝ドラの主演としてハードな撮影を頑張っている真っ最中。「子どもを連れて行かれちゃう!」という危機感を、こちらがビシビシと感じるほどだったのを覚えています。でも、そんな風に、役に対して真剣に向き合う典子ちゃんが本当にかわいくて。言いづらいセリフなどは、「こうしたらいいんじゃないか」など、一緒に相談しながら演じた記憶があります。

元・夫の診療所を訪ねたカンナはこころ(中越典子)と出会う

 カンナを演じて思ったのは、“女性だからといって、母親になれば誰もが子育てに向く”というわけではないのかもしれないということです。決して子どもに愛情がないわけではないのですが、医師としての海外での研究も子どもと同じように大事。そういう生き方であり考え方なんです。新潟や浅草といった人情の残る町を舞台に、ある種これまでにない女性の生き方や、家族の在り方を描いた“朝ドラ”だったなと思います。

二人の子どもを引き取るつもりで帰国したカンナだったが、娘の思いを知り・・・

大河ドラマ 義経(2005)

北条政子役

大河ドラマ 義経

インタビュー

 頼朝(中井貴一)の妻で、北条時政(小林稔侍)の娘である政子は、自ら馬を駆って狩りに出るなどとっても男勝り。でも、頼朝の前では、少し女性らしいところもあるんですよね。反面、義経(滝沢秀明)にはやたらと強気に出たりもするのですが(笑)。

落馬した政子を抱き起こす頼朝(中井貴一)
政子の父・時政(小林稔侍)は頼朝との結婚に反対する

 北条家の娘として比類ない豪快や潔さを持っているけれど、女性としてはときに嫉妬深くて、ときにかよわい面もあって――と、政子は喜怒哀楽に富んだ女性。誰もが知っている歴史上の女傑であるということももちろんですが、さまざまな顔を持つ政子を演じるのはとても楽しかったです。しかも、政治にも携わる存在だったため、ほとんど男性たちの戦の話の中にいて、まったく引けをとらないという感じでした。私もすっかり政子の気分で、“この世を動かしている”という気持ちになりきって演じさせていただいて気持ちよかったですね(笑)。そのため静御前(石原さとみ)ら女性の出演者の方との共演シーンはわずかだったので、逆に印象深いです。政子のような大きな器を持った女性は、女優としては演じがいがあるものです。

ドラマ10 フェイク 京都美術事件絵巻(2011)

浦沢右役

ドラマ10 フェイク 京都美術事件絵巻

インタビュー

 この作品も大好きな作品です。私が演じるのは元キュレーターで、大学非常勤講師の浦沢右(ゆう)。京都弁に少々苦労しましたが、“髪形は「ムーミン」に出てくるミイのようなヘアスタイルにしよう”“メガネを掛けてみよう”など、人物のイメージにもアイデアを出し、スタッフたちとも話し合った思い出があります。

おだんごヘアがトレードマーク

 そして何よりすばらしかったのは、“京都美術事件”というぐらいですから、役柄を通して日本を代表する古美術の数々を間近で拝見できたことです。撮影期間中に目がすっかり肥えちゃったほど(笑)。日本画、浮世絵、茶碗、仏像、能面、茶花などなど。まさに京都という舞台にふさわしい日本に伝わる文化を学ばせていただきつつ、それがドラマとして仕上がっていく楽しさを味わった作品でした。

 ぜひシーズン2を作ってほしいな! と思っているのですがなかなか実現しません(笑)。つまりは、それほど美術品を用意するのが大変だったのだろうなとも改めて感じています。見て学べて、かつ本格的なミステリーとして魅力の尽きないドラマでした。いち視聴者としても、こうした大人がじっくり味わえる作品がもっと増えていったらうれしいです。

能楽師殺害の容疑で警察に連行される

連続テレビ小説 ごちそうさん(2013~2014)

卯野イク役

連続テレビ小説 ごちそうさん

インタビュー

 イクはまさに“お母さんらしい”すてきなお母さん役だったように思います。ハイカラで明るい性格で、洋食屋「開明軒」では経理など裏方として夫の大五(原田泰造)をしっかりと支える。また、娘のめ以子(杏)の母としては、きちんとしつけをしつつも個性的なめ以子の気質をどこか尊重している感じでしたね。でも、子育てについては、おばあちゃんのトラ(吉行和子)もいたから安心していられたのかな。死んでからもぬか床になって、め以子を見守ってくれていましたものね(笑)。

ヒロイン・め以子(杏)を見守るのは母と、祖母の心が宿った“ぬか床”
下宿人・悠太郎(東出昌大)が唯一苦手な食べ物は“納豆”で・・・
母・イクはめ以子の恋を全面的に応援する

 撮影現場も楽しい思い出ばかりです。最初は、ネプチューンの原田泰造さんがいるから、彼がきっと現場を盛り上げてくれるに違いない、と思っていたらとてもおとなしい方で。そのギャップに驚きましたけど。なので、最終的には私が一番の盛り上げ役だったかもしれません(笑)。また、現場にはフードスタイリストの飯島奈美さん率いる“チーム飯島”がいてくれたので、使用した料理素材は余すことなく絶品の料理となって控室のテーブルに並ぶことも。本当に“「ごちそうさん」でした!”という感じの現場でした。め以子を演じた杏ちゃんは、弱音を吐かないヒロインでした。でもそれも、大切なパートナーの西門悠太郎(東出昌大)がいてくれたおかげかな。そして撮影後に、杏ちゃんと東出くんが“西門家”同様、ハッピーな結末を迎えてくれたのが何よりうれしかったです。

父・大五(原田泰造)は頑固だが腕のいいコック

大河ドラマ おんな城主 直虎(2017)

祐椿尼役

大河ドラマ おんな城主 直虎

インタビュー

 おてんばだったとはいえ、ひとり娘として大切に育てていた“おとわ”が、まさか出家し、城主になるとは。戦国の世とは本当にどれだけの命が戦で消え、どれだけの家がこうした悲劇に涙していたのでしょうね。おとわから次郎法師、直虎(柴咲コウ)へと名を変えても、そしていくつになっても、母親のわが子への愛情というのは変わらないものです。ひとりの女性としての幸せよりも、井伊家を守ることに使命を感じ生きていこうとする娘のことを一番、側で理解し支えていてあげられる存在が祐椿尼であれたらいいなと思っています。

 ただ、仏門にこそ入りましたが、常に武家の女としての芯の強さを持った母として、直虎には向き合っていくつもりです。また、そういう祐椿尼の強さこそ、娘の直虎にもしっかりと受け継がれている精神性だと思っています。

井伊の領土を守るため、おとわは幼くして出家を決意する

 それでも、「われが井伊直虎である」と名乗った娘に掛けを羽織らせる場面は、演じていてもぐっと迫るものがありました。直親(三浦春馬)と夫婦にはなれなかったけれど、これが娘にとっての晴れの日。“直虎”としての新たな人生が幕を開けるのだと、胸に刻んだ思い出深いシーンです。

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