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寺脇康文 寺脇康文

寺脇康文俳優てらわきやすふみ

1962年生まれ、大阪府出身。94年に岸谷五朗とともに演劇ユニット「地球ゴージャス」を結成。舞台、映画、ドラマ、バラエティー番組など幅広く活躍している。ドラマ・映画『相棒』の亀山薫役が好評を博す。近作は、映画『殿、利息でござる!』『超高速!参勤交代 リターンズ』、舞台『マイ・フェア・レディ』『プルートゥ PLUTO』など。2017年『定年女子』では、主人公・麻子の元夫でマイペースな深山聡役を演じる。

大河ドラマ 徳川慶喜(1998)

岩倉具視役

大河ドラマ 徳川慶喜

インタビュー

 初めての大河ドラマ出演でした。時代劇もほとんど経験していなかったので、とにかく緊張していました。最後の将軍・徳川慶喜を描いた作品で、僕が演じた岩倉具視は強烈な上昇志向の持ち主。尊皇思想実現への改革を志す人物でした。自身の思いを熱く語るシーンも多いので、長いセリフをきちんと言わなくてはと構えていたような気がします。

 まだ若かったので、所作なども一から教えていただきました。ただ、公家なので烏帽子をかぶり、直垂(ひたたれ)というたもとの長い衣装を着て動きにくかったことを覚えています。座っているところから立ち上がるというだけの動きでも、慣れていないので難しかったですね。

 撮影も途中で止めずに長回しなので、それもプレッシャーだったのかな。大河ドラマで実在の方を演じているのだからヘタなことはできない!みたいなね(笑)。自分の間で演じるとか、アイデアを出すなんてもってのほか。でも、とてもいい経験をさせていただいたと思っています。

連続テレビ小説 おひさま(2011)

須藤良一役

連続テレビ小説 おひさま

インタビュー

 この作品は岡田惠和さんの台本が素晴らしかったですね。別の機会に岡田さんとお話ししたときに、うかがったのですが、セリフは必ずご自身で声に出して言ってみるそうなんです。そのうえで書かれている。「人には見られたくないですけどね」と、おっしゃっていましたが、それだけにセリフの一つ一つが生きているんです。また一話を通して盛り上がりを作るのではなく、ワンシーンに一つ盛り上がりを作るという気持で書いているともお話しになっていました。そういうことも含めて、僕たちも常に生きたセリフを言わせていただくことができました。

良一は心臓を患う妻・紘子(原田知世)のため家族で安曇野に移り住む

 僕が演じた良一は、厳格な父親が多かった戦前には珍しく優しい父親だったので、あまり作ることなく自然に役に入ることができました。印象に残っているのは、よく泣いたこと(笑)。娘の陽子(井上真央)がお嫁に行くとき、子ども時代を演じた八木優希ちゃんが母親亡き後、台所でご飯の支度をしていた映像が出たんです。テストではそうでもなかったのに、本番でそれを見たら、まだ小さかった娘が家を切り盛りしていたころを思い出し、涙があふれ出しました。演出陣もびっくりしたようで、「あ、泣いた!」って(笑)。

少女時代の陽子(八木優希)

 長男の春樹(田中圭)が戦死したときも、「俺が死ねばよかった」と次男の茂樹(永山絢斗)が言ったときもかなり泣きました。時代が戦争をはさんでいたので、人の生死が身近にあったことも感情を出しやすかったのかもしれません。

 ただ、次男の茂樹を泣きながら怒るシーンで、自分ではすごくうまくいったと思ったのに、演出家が「もう一回、お願いします」と言うんです。どうしてかなと思ったら、涙でコンタクトレンズが落ちてしまい、下まぶたに引っかかっていたんです(笑)。これは仕方がなかったですね。

須藤家の3兄弟 陽子(井上真央)、春樹(田中圭)、茂樹(永山絢斗)
春樹の乗った潜水艦が撃沈されたという知らせが届き…

北海道発スペシャルドラマ 大地のファンファーレ(2012)

倉橋祐二役

北海道発スペシャルドラマ 大地のファンファーレ

インタビュー

 北海道の帯広市だけで行われている「ばんえい競馬」の騎手の役でした。台本を読んだとき、倉橋という人物の性格や男らしさに引かれて「ぜひ!」と出演させていただくことになったのですが、まさか冬の北海道ロケがあれほど寒いとは思いませんでした(笑)。マイナス20度、濡らしたタオルを振り回したらカチカチに凍ってしまいましたからね。そんな中、実際にレースのシーンがあるので、僕と共演の高良健吾くん、柄本佑くんたちが先生について騎乗練習をしました。「才能がありますよ」などとほめながら教えていただいたので、難しいながらも頑張れましたね。

重い鉄ソリを引いて力とスピードを競う“ばんえい競馬”
トップ騎手の倉橋は新人の俊平(高良健吾)を気にかける

 本番ではプロのジョッキーの方たちと一緒に並んでレースをしました。ドラマなので僕が一位になることは決まっていて、みなさんが負けるようにしてくださるのですが、だからといって僕がいいかげんに騎乗するわけにはいきません。真剣勝負のつもりでレースに臨んだのですが、ダーッと飛び出したとき握っていた手綱が外れなくなって、指をひっかけたまた転んでしまったんです。亀裂骨折を起こし本当ならギブスで固定するところですが、そのまま撮影を続けたので、今も中指が少し曲がったままになってしまいました。だけど、そこまでしたからこそ、リアルな映像になったと思うし、とても充実した濃い時間を過ごすことができました。この指もいい思い出です。

ドラマ10 お母さん、娘をやめていいですか?(2017)

早瀬浩司役

ドラマ10 お母さん、娘をやめていいですか?

インタビュー

 母と娘の息詰まるような関係を描いたドラマで、僕の役は斉藤由貴さん演じる顕子の夫、波瑠さんが演じる美月の父親で仕事一筋という人物でした。母娘のすさまじい愛憎劇のなかで、僕自身もリストラにあい自分の居場所を見失っていくような役柄だったので、かなりしんどかったことを覚えています。撮影中は、どうしても演じる役に自分が引きずられてしまうところがあり、このときはふだんでもなんとなく暗くなりがちでしたね。僕の演じた浩司は、よくこの奥さんに耐えたなと思いましたが(笑)、斉藤由貴さんも集中される方なので「辛い」と言いながら顕子役を演じていらっしゃいました。

顕子(斉藤由貴)と一人娘の美月(波瑠)

 美月役の波瑠ちゃんは芝居への取り組み方が本当に真摯な女優さんです。それでいて無理に頑張って演じるというのではなく、自然体でいられるところが素晴らしい。斉藤由貴さんも計算ではなく、その場に存在している感じ。そんな二人のバトルは実にリアルでぞくっとさせられたものです。

 男たちには入れない世界というか、松島役の柳楽優弥くんと「俺たち、頑張ろうな」って励まし合いました(笑)。そうですね、唯一、全員が満面の笑みで楽しかったシーンは、まだ小さい美月と遊園地のコーヒーカップで遊んだときくらい。川の近くでリストラされた男たちがワンカップを飲みながら話しているといったわびしいシーンの連続で、辛い顔ばかりしていました(笑)。

プレミアムドラマ 定年女子(2017)

深山聡役

プレミアムドラマ 定年女子

インタビュー

 19年前に離婚しているのに、元妻・麻子(南果歩)と娘・葵(山下リオ)が暮らすマンションに当たり前のような顔をして出入りするという非常にマイペースというかポジティブな人物が僕の演じる聡です。とにかくネアカな人間なので毎シーンが楽しい。現場では南果歩さんがよく笑ってくださるのですが、笑いすぎてNGになることも何度かありました(笑)。

麻子(南果歩)のマンションを我が家同然に訪れる聡

 聡というのは、ちょっとチャラチャラしているけれど、非常に純粋な男だと思います。麻子との離婚原因である浮気の内容までは出てこないのですが、たぶん同情からとか、悩みを聞いているうちに言い寄られたとか、そんな感じなのかなって(笑)。まあ、いいことではないけれど、男ってそんなところありそうですよね。わからないけど(笑)。

酔いつぶれた聡 娘・葵(山下リオ)の結婚式は明日…

 麻子には一番の息抜きなんじゃないかな。何も考えずにしゃべることができる相手というか。ふつうに考えたら、浮気して別れて、いまだに家にやってくるなんておかしい。それが何の躊躇もなく悪びれてもいない。ただ楽しいから一緒にいたいみたいな下心がない分、すぱっとして気持がいい。見ている方にも「あんなふうになってみたい」と思ってもらえたらいいですね。そういえば、衣装合わせのときに監督に「髪型は、どうしますか?」と相談したら「あ、それでいいですよ」と。ふだんの僕の髪型そのままで決定しました(笑)。

 田渕久美子さんの台本はテンポがよく、セリフも生きています。セリフの呼吸とか、言いよどむといった間、繰り返す部分など、すべてが台本上で出来上がっているので、演じる側はそのイメージをどう表現するかに集中できます。だから、現場ではみなさん、どんどんアイデアを出されて、よりよい作品にしようという空気が満ちています。出演者も本当に豪華ですよね。南果歩さん、草刈民代さん、清水ミチコさん、石野真子さんの4人とは、これまでも共演させていただいたことがあるので、とてもやりやすいですね。

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